「成功する男はみな、非常である」を読みました。

成功した男と言えば、どんな人物を想像するでしょうか?

アップルコンピュータのスティーブ・ジョブ氏や、
マイクロソフトビル・ゲイツ氏でしょうか?

はたまた、ソフトバンク孫正義氏や、
楽天三木谷浩史氏でしょうか?

古い話をすれば、
松下幸之助さんや、本田宗一郎さんなどの偉人が並ぶ訳ですが、

どうすればそのような人物になれるものか、興味は尽きず、
子供の頃から伝記などを読んで、彼らを知る訳です。
そこから読み取れるのは、(たいてい)
普通の人を超越した、天賦の才と努力です。

そんな伝記本に、なかなか書かれないのは、
彼らの仕事以外の行動パターンや、
人柄や性格に関する部分です。

そのなかなか書かれない点を、
上手く書籍にしたのが、成功する男達を、
女性視点で書いた本です。
有名なのは、銀座のホステスさん系、飛行機のCAさん系
あたりかと思います。

そんな中で本書は、
長くマスコミ業界に身を置くライターの、
角川いつか氏が書いた、成功する男像です。


様々な事が書かれていますが、一言で言うと、
(タイトルそのままですが、)

「成功する男は、概して、非常な判断と行動をする。」

という話です。

成功する男は、
例えば、

・ずるがしこくて、女をドライに切る。とか、
・一見穏和な外見でも、心は常に闘争本能をもっている。とか、
・つねに自己中心的であるとか、

・・そのような話です。

「家族は麻薬だと思うし、子供は悪魔だと思う・・・」
というビートたけしさんのコメントも紹介されています。
つまりそれぐらい、たけしさんは仕事に打ち込んでいる
ということだと、私は思ったのですが、

女性視点では、
非情でクールな仕事が出来る男像に見えるらしいのです。

なるほど。
・・と、うなずくこともあれば、

これは、自分には真似できないな。
ということも多々感じられる内容です。

一通り読んで気になるのは、内容の詰めの甘さで、
「成功する男」の表面しかなぞっていない
ように感じられることです。

女性ライターならではの、文体や言い回しなのか、
その程度の本なのか、
本書を一冊読んだだけでは分からない面があります。

勉強して「成功する男」になるために、
読むようなビジネス本ではなく、
どちらかというと、
「読み物」として、読む本ではないかと感じました。



今日のアクセス:39071