「甘い物は能に悪い」日本の独身サラリーマンにお勧めですよ。

いつの頃からか、
仕事に疲れると、甘い物を欲するようになりました。

若い頃も、
お菓子を食べたり、飴をなめたりするわけですが、
それは純粋に、スイーツを食べたいという要求からでした。

疲労回復とか、ストレス発散時に食べ物を食するようになったのは、
明らかに、仕事を始めてからで、
しかも歳をとってきてからのように思います。

「脳の栄養は”糖分”である」
という某砂糖のCMのせいだけでは無いと思いますが、
職場では、疲れたら糖分を取る。というのは、
ある常識化しているようにも思います。

本書では、このように、
「疲れたときには甘い物」という世の中の常識は間違っていることを、
著者である笠井奈津子氏が、自身の専門である栄養学の観点から記した
内容です。


疲れたときに甘い物を食べると、
急に血糖値があがり、
一時的に疲労が回復したように感じられます。
しかし、
その後血糖値の上昇を押さえるため、
急激にインシュリンを分泌するため、
結果的に甘い物を食べる前よりも、かえって血糖値が下がって、
逆に疲れたり、ぼーっとしたり、眠くなったりして、
仕事の効果が上がらない。

これが、体の動きということらしく、
ちょっとぞっとします。

本書では、
味覚形成の話や、
徹夜でコーヒーはダメで、水を飲んだほうが良いとか、
食べ物によってうつになりやすい。
・・とか様々な知識が得られます。
(もっとも、キチンとした食事を取っている男性は、SEXが強い話は
余計な気はしましたが・・・)

風邪を引いたら、栄養不足を疑え。など、
全く新しい知識も多く、
普段、コンビニ弁当ばっかり食べている私にとっては、
かなり刺激をうけた一冊でした。


食事は、おなかが満たされればそれで十分。
位の気持ちで働いている、日本中の全独身サラリーマン全員に読んで
ほしい一冊だったと思います。

さて明日も、元気で沢山働きましょう。!!