ジェームス・スキナー (著) 「成功の9ステップ」を今更読んで感心しました。

跳び箱に「成功」とか、
ゲームの攻略に「成功」とか、
誰かにいたずら仕掛けて「大成功」とか・・汗)

子供の頃は「成功」という言葉を
日常的に使っていたように思います。

それが大人になると、
禁煙「成功」とか、ダイエット「成功」とか、、

やることが少し難しくなるためでしょうか、
「成功」という言葉をあまり耳にしないように思います。

今更、書きながら思うのは、
「成功」という概念は、
なにかしらのハードルや目標に
チャレンジし努力や工夫をした「結果」ということです。

 成功の反対は失敗ではなく、
 成功の反対はチャレンジしなかったことだ。

などとも云いますが、
つまりそうなんだ。・・と改めて実感します。

大事な事は、
それでは今の自分が”何に”チャレンジしているか?
・・ということです。

私の場合、ひとつは、
机の横の積読本(つんどくほん)を読破することです。

これが達成できれば「成功」ということなのですが、
実に小さい目標です。

もっと大志を抱かないといけないわけです。

積読本を読み切った後にどうなりたいのか?
何をしたいのか?

そういった事を考えるのが、実は本当の課題です。


 求めよ、さらば与えられん

などと言いまして、

神様に祈るだけではなく、
自ら積極的に行動して結果を得よう。
・・といった意味です。

こうして「成功」を考えてみると、
もっとも退治なのは、積極的な行動の前に
”何を”求めるのか決めることです。

「成功」とはつまり、
求める”何か”によって、決まります。

これを書きながら、
もしかしたら、

どんなことでも「成功」は、
予め約束されているのではないか?

そんな事を思いました。

つまり「何か」を考えるのが私たちで、
それさえ決まってしまえば、
成功への道は、
自然と見えてくるということです。

もちろん、私の仮説ですが。。


・・という訳で、本日はジェームス・スキナーさん著

「成功の9ステップ」

をご紹介します。

本書が出版されたのは、2004年2月のことです。

ベストセラーなので、
私も本屋さんで必ず見かけた筈なのですが、
当時購入しなかったのは、

表紙に写っている謎の人をみて、
(もちろんジェームス・スキナーさん御本人ですが。)
怪しい本だと勘違いしたことや、

本の、厚さ・重さに、気持が引いてしまったのでは
ないかと思います。

それから約9年たち購入したのは、
ジェームス・スキナーさんを詳しく知ったことや、

アマゾンという、本の厚さつまりボリューム感が
よく分からない通販システムのせいです。笑)

「成功の9ステップ」は実に480ページあり※、
私の積読本コレクションの中でも、ベスト10に入ります。

※ページは多いですが、文字の詰まり具合は
 それほどでもないです。

この本を読み出すと、
他の本が読めないかと思うと、
ためらうボリューム感です。

そんな訳で、
購入から一年以上も積んでいたのですが、
何日もかけて少しずつ読み、
最近ようやく読み終えることができました。


世の中には沢山の成功本や自己啓発本があります。
私はそれらを一つ一つ読み進めているわけですが、

「成功の9ステップ」は、
私たちの代わりにジェームス・スキナーさんがそれらを読み込み、
成功法としてとりまとめたような内容となっています。

ですから、
なにか一つ、お勧めの成功本を教えてください。

と誰かに問われれば、
「成功の9ステップ」は間違い無く、お勧めしたい本の
一冊に入ると思います。

こんな良本を今頃読んでいるとは、
何をしてるんだ。>オレ。

・・という感じです。


本書に書かれる成功の9ステップとは、

1.心を決める
2.成功のパターンを学ぶ
3.健康を手に入れる
4.自分の感情をコントロールする
5.望む結果を明確にする
6.時間を管理する
7.思い切った行動をとる
8.アプローチを改善する
9.他の人を自分の夢に参加させる

です。

各項目それ自体は、
様々な成功本にも書かれることですが、
それらを一つの流れに取りまとめているところに、
本書の意味があると思います。

特に印象的なのは、
目標を決めることや時間管理など
いわゆる自己啓発本的な内容のなかに、
健康管理の話しが含まれることです。

人生において成功するためには、

勉強と健康の2つが大切といいますが、
殆どの自己啓発本では、健康管理は含まれません。

最近では、勝間勝代さんが「やせる」

↑アマゾンにリンクします。

など食生活の本を出し、
健康や食生活について情報発信していますが、
ビジネス系の著者のなかでは、先進的と思います。

私が本書で一番印象に残ったのは、
じつは、この健康管理に関するものです。

幾つか紹介すると、

□果物は胃で消化されず、直接腸で栄養が吸収される。
 
□人間のサイクルは、

 4〜12時は排泄の時間
 12〜20時は摂取の時間
 20〜4時は吸収の時間

 となっていて、夜たべると太るし、
 朝は排泄の時間なので、
 あまり沢山食べない方がよい。

□人間の身体には2つの大原則がある。

 1.使わなければ、なくなる(使えば復活する)
 2.身体に取り入れるものはすべて、同化させるか、
   排除させるか、どちらかしなければなない。

 例えば、週三回以上の有酸素運動で、
 毛細血管が30〜50倍(3倍とか5%ではない)
 増えるそうです。

□多くの人は食べ物を麻薬として食している。
 例えば疲れたからと言って甘い物や
 チョコレートをたべますが、

 なにかしらの依存性があるものは、
 全て麻薬なんだそうです。

 本書では、パワーが欲しいときは”水”を飲め。
 と書かれています。
 これが正しい身体の仕組みなんだそうです。


たまにセミナーに行くとこんな話しがあります。

参加者が「女性にもてたいです」というと、
講師の先生がすかさず、
「何故?」、「モテてどうなりたい?」

と聞き返す場面です。
私も「モテたい」と思うのですが、
一方で「モテる」というイメージはありません。

職場の女性からチヤホヤされることなのか、
若い女性から声をかけられることなのか、

・・・具体的なイメージがないと、
適切な作戦が立てられないわけです。

よくスケジュールに、

営業のアポ3件とか、
彼女とデートとか、
上司に報告
・・・
とか書きますが、本当に遣りたい事は、

お客さんに喜ばれ、売り上げを上げることや
彼女と楽しい時間を過ごして心身ともに
幸せな気分に浸ることや、
上司とよりいっそうの信頼関係を築き、
昇給・昇進することだったりします。


冒頭で、

 求めよ、さらば与えられん

の話しを書きましたが、

求める物のイメージを明確にすること。
それを得て、どうなりたいかを明確にすること。

そういったことが「成功」にもっとも
大切と感じた今日の一冊です。

「成功の9ステップ」は、
大学の授業の一番最初に習う「○×概論」の
教科書のようなものではないかと思いました。

つまり「成功概論」といってもよいような
網羅性を感じます。

成功を目指す方は、この本から始まる。
といった感じでしょうか?


※文庫本もありますが、個人的にこの大きな本を
 読んで欲しいと思います。


★★★ ツィッターやってます! ★★★
   https://twitter.com/h6takahashi