勝間勝代著「やせる!」には、太らないための最も大切な事が示されています。

サラリーマンになって、真剣に体重が増えました。汗)

つまり私はデブなのです。

原因と思われるのは、
たとえば、

・夜遅くまで仕事をし、
 おなかを空かせ、
 夜中にドカ食いする食生活。

・社会人となって、懐に多少の余裕ができ、
 あまりお金を気にせずに、
 飲み食いするようになった。

・仕事のストレスを食で発散し、
 楽しみは食事だけになってしまった。

こんな所ではないかと感じます。


そしてデブになったせいか、
おぢさんになったせいか分かりませんが、

休みの日も出不精と成り、
自宅でゴロゴロするようになりました。

さすがにこれはイカン!
・・とランニングを始めたことも有りました。

数日走ると調子が良くなり、
(気持ちだけは若いままなので、)
かなりのペースで走ることができます。

しかしそれもつかの間、
膝が体重に耐えられなくなり挫折です。

すると、益々デブ道が加速するわけです。


そんな訳で本日は、
勝間勝代さん(以下勝間さん)著の

「やせる!」

をご紹介します。

私はどちらかと云えばカツマーで、
勝間さんの本は沢山読んでいるのですが、

しかしダイエット本は
どうかなぁ〜と感じで、
本書は読まないつもりでした。

しかし偶然「やせる!」を読んだ人達の
会話を耳にすると、その内容が気になり、
早速Amazonで注文してしまいました。


本書のすごさは、
女性なら、死んでも隠したいであろう、
自らの体重や体脂肪率を帯に印刷し、

さらに、見開きの後ろには、
以前と現在の写真を載せている点です。

外見をみて、
どっちが良いかというと正直
びみょう〜。

なのですが、それはさておきます。


本書によれば、カツマーブームの頃が
体重もピークで、

なぜ自転車に乗っているのにやせないの。
みたいなことを言われていたそうです。

そして、
本書の書き出しは、
次のように始まっています。

==

 あなたは、なぜこの本を手に取ったのでしょうか?
 それはきっと、あなたが「太っている」からですよね?違いますか?
 そして、そのことにコンプレックスがあるからですよね?違いますか?

 どうしてここまで断言できるのでしょうか。それは、かつての私がそうだったからです。

==

私がデブでコンプレックスを抱えていることは
否定しませんが、

この本を購入した理由は、
私がどちらかと云えばカツマーだからです。

「やせる!」を話題にしていた二人も、
私の体重の半分も無い、痩せている男女でした。

本当に太っていてやせたい。

と願う人は本書は買ではなくて、
勝間さんが本書で示す「易行※」系の本や、
もしくは、もっと専門的な本を手にすると
思ったりします。

※易行(いぎょう):仏教用語で簡単な修行を示す。


一時アマゾンのダイエット部門で、
4位(?)まで上がったことを、
勝間さんのTwitterで見たような気がするのですが、

本日(11/9)現在では31位です。

ダイエット系の本は、
死ぬほど出ているので、
31位といえども凄いと思います。


勝間さんが「やせる!」を目指す
きっかけと成ったのは、
テレビの「金スマ」で
三木良介さんのロングブレスダイエットに
チャレンジしたことなのだそうです。

半年ほど前に勝間勝代さんの話を聞いた際にも、
この呼吸法の話をしていました。

一定時間に行うスポーツに比べ、
呼吸は24時間行うものです。

仕事や家事をしながら意識して呼吸するだけで、
沢山の時間を、やせることに使う事が出来ます。

そんな話を直に聞きましたが、

このような時間節約というか、
効率性を考えることが勝間流と感じました。


本書の最も大切な点は最初に書かれています。
やせるためにすることは、

・歩くこと。
・野菜を中心とした和食を自炊する。
 ※特にカロリー辺りの栄養価の高い食品を取る。
・砂糖など、血糖値が急に上がる食材をとらない。

・・と、
誰でも知っていそうなあたりまえ過ぎる話が、
本書の最も大切なところです。


 毎日1万歩歩けば太らない。
 これが事実です。

みたいなものでは、
本が売れないしテレビ番組も成り立たちません。
勝間さんは云います。

そのためメディアは、

○×ダイエットと、易行(いぎょう)系の特集を組む訳です。

そしてそのたびに、

バナナが売り切れたり、
納豆が売り切れたりするわけです。


本書ではやせるための3本柱として、

 1.食生活
 2.運動
 3.時間管理

の重要性を挙げています。

中でも、特に食生活と題し料理方を紹介する
ページが多い印象を持ちます。

時間管理の章も、

労働時間を一日8時間にする。

といった勝間さんらしい提言もありますが、
時間を短縮するための料理法など、
ここでも、料理の話が多い印象です。


本書は、後半特に料理関連のページが多く、

「やせる!」

というよりは、

「やせるための料理法!」

といったタイトルが、
より適切に内容を表しているように感じました。


本書では、勝間さんが友人の広瀬香美さんから、

 これでやっと、私たち、一緒に並んだとき親友にみえるよね

と言われたエピソードが紹介されています。

太っていた頃は、仕事用のスーツを着ると、
PTAに参加するおばちゃんだったと自らを
振り返ります。

そして、
広瀬香美さんのエピソードが示すような、
周りの人達との空気の壁や差別感のようなものを
感じたと云います。

広瀬香美さんは、
もちろん軽い冗談のつもりだったと思いますが、
悪く思ってしまうのが太っている人の思考回路です。
痩せていれば、もっと別のことを考えるに
違い有りません。

このあたり、私は良く理解できます。汗)


やせてからというもの、

バイクで何処かに出かけると
声をかけられることが多くなったと言います。

気のせいじゃないの?
・・個人的にはおもったりもしますが、

確かにおばちゃんがバイクにのっていても
声はかかって来ないかも知れません。


本書を執筆するにあたり、
勝間さんは100冊もの参考文献と、
数十人の専門家のインタビューをしたと云います。

勝間勝代さんが、
専門外の本を書くからには、
どれぐらい勉強したのか。
なんとなく想像はつきました。

そして感じたのは、
ダイエット(や健康)関連の内容は、
有る内容をめぐって、相反する説がある
ことも多く(肉食や塩分量など)、
両方を読むべきということです。

右左を勝手に決めず、
両論明記する辺りに私は信頼を感じます。


本書の最後には、
「やせる!」ことは問題解決の最高のケーススタディー。
コンサルタントらしい話で締めくくられています。

料理の内容が多いですが、
参考文献の紹介も充実しており、

やせたい人にとっては、
かなり参考になる一冊だと思いました。




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