小俣次郎著「齋藤一人 15歳からの成功哲学」を読みました。

齋藤一人さんは、
ご自身の著書を多くは出さないのだそうです。

私は齋藤一人さんの本を沢山読んでいる
つもりですので、齋藤一人さんの本は
制覇したように思っていました。


そんな中、まだ読んでいない本があったか!!
・・と思って購入したのが本書です。


しかし、
本書は齋藤一人(以下一人さん)さんの著書では無く、
お弟子さんである、小俣次郎氏の著書でした。

はじめちょっとがっかりしながら、
つまらないかなぁ〜。
・・等と思いつつ読み進めました。


本書の主な内容は、
15歳で小俣氏が、一人さんと出逢ってから
現在に至るまでのエピソードです。

一人さんなら、言いそう。有りそう。
・・と思いながら本を読み進めました。


昔、一人さんが白いスーツを着てジャガー(車)に乗り、
茶店でぼーっとしながら過ごしていた話などが載っております。

このような話は、一人さんの著書にも書いていたかも知れません。
しかし、第三者目線での活字は初めてでしたので、
一人さんは、こんな人だったんだ。
・・と、一人さんを理解する上で参考になります。

・・まあ、お弟子さんですし、
その程度の本とあまり期待はしなかったのですが、
本書が面白くなってくるのは、
半分ぐらい読み進めた後半にあると思います。

一人さんが、外車やカッコ良いスーツを着なくなった
エピソードのあたりからです。

その時一人さんは、
「カッコ良いのは車やスーツであって、
中身(一人さん)ではない」

と言ったそうです。
本書中の一人さんの言葉で表現すると、

「もてない奴は、タキシードを二枚着てももてない」
「もてる奴は、ステテコ履いて、縁側でビール飲んでいても、
 カッコ良い。そして女性にモテる」

一人さんは、決して身だしなみを否定する方ではありませんが、
一人さんでも、ある時期を境目に物事の本質をより重視する
ようになったということなんだと思います。


そのほか、一人さんの珠玉の言葉(思考)の数々が本書でも
沢山紹介されています。
最後の方に紹介される、

「どんな事があっても笑っているんだ」

・・等は、出来そうで出来ないことです。

どんなに辛くても、笑顔で仕事をする人には、
必ず次の仕事が舞い込んできます。
商売人にとって、仕事が途切れないことこそがご褒美であり、
最高の幸せです。

本書を通じて第三者から見た、齋藤一人さん像が見えますし、
出来の悪かった時代のお弟子さんを通じで、自分というものが
見えます。
本書はそんな本です。

文字数が少なく平易な文章ですので、
簡単に読み終えることができますが、
書いていることは、なかなか侮れない内容と思いました。



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