中谷章宏著「感謝の星」を読みました。

風の中のすばる 砂の中の銀河
みんな何処へ行った 見送られることもなく
<略>

中島みゆき」さんのあの有名な歌、
地上の星」の冒頭の歌詞です。

みゆきさんクラスになると、
風の中に輝くすばるが見え、
砂の中に、輝く銀河が見えるわけです。

<中略>

さて今日は、「地上の星」とは全く関係のない、
「中谷章宏」さん著の「感謝の星」です。

(みゆきさんは、”星”をスター選手のような、
光り輝く人材という意味で使っていますが、
中谷さんは、”星”を世界という意味で用いています。)


本書で述べられていることは、
人には

「感謝の星」に住む人と、
「確認の星」に住む人の

2種類が存在するということです。


「感謝の星」に住む人は、
「好き」「やりたい」が行動の基準であり、

「確認の星」に住む人は、
「must(しなければならない)」が行動基準です。


夏休みの宿題のように、
しなければ成らないことをすませて、
からしたいことをする。

至極まっとうな生き方に思えますが、
中谷さんにいわせると、

「しなければならないこと」をしているうちに、
死んでしまったらおしまい。

という訳です。


世の中「しなければならない」を基準にすれば、
それは無限に存在し続けます。

「すき」or「しなければならない」のどちらを
選択の基準にするかで、
その人の人生が決まってしまいます。


ゴルフの石川遼選手に、
ゴルフのような遊びみたいなことなんかせずに、
もっと真面目に働きなさい。という人はいません。

それは彼がプロゴルファーとして、
若くから成功したからでもあります。

もしも、石か選手がプロとして成功せずに、
いい年になってしまったらどうでしょう?

いい年なんだから、ゴルフなんかやめて、
定職につきなさい。
と云われるに違い有りません。

しかし、中谷さんに言わせれば、
それこそが、「確認の星」に住む住人のmustな
物の考え方であります。

ゴルフが好きなら、ゴルフを続ければ良いのです。
続けることで、量が質に変わり、
成長し、夢に一歩づつ近づいていく。

それが、感謝の星の価値基準です。


「感謝の星」の人は、生きる過程で、
お金や成功よりも、自分の成長に価値をおきます。

ですから、貯金の残高が無くても
勉強にお金を投資します。

そこに、確認という行為は存在しません。
確認ばかりをしていると、
自分自身が縮小してしまいます。


本文中では、

 確認の星は、夢をお金に換える。
 感謝の星は、お金を夢に替える。

ということであり、さらに
 
 確認の星は、生計が成り立つかを考える。
 感謝の星は、生計が成り立つかは考えない。

という話のなかで、
「気合いダー」のアニマル浜口さんを例に挙げます。

アニマルさんはどうやって生計を立てるのか?
そんなことを考えてしまうのが、
「確認の星」の考え方であると説いています。

仕事においても「確認の星」の人は、

どれだけやったのか

つねに量や成果を確認しようとします。

しかし「感謝の星」の人は、
ついこんなに沢山仕事をしてしまった。
・・と行った量のことよりも、
それが出来た、周りの環境に感謝します。


アニマルさんのヒンズースクワットは、
数を数え成果を確認することができません。
それぐらい、神がかったレベルなのです。

本書に直接的には書かれていませんが、
夢を追い続け、量をこなすことができれば、
たとえ、「気合いダー」や「スクワット」
でも神がかった領域に到達します。

成長し続け、神の領域に達した者に対して、
そのとき、世間は黙っていません。


仕事は一人でするもの、
出来る物ではありませんので、
金銭面も含め最終的にどちらが良い結果を
生むのかは自明です。

これが成功する人生。ということなのだと
感じます。


本書の、「感謝」に対する「確認」は、
韻を踏んだ言葉を選んだのだとはおもいますが、
我々mustなだけの、人生を送っていないのか、
あらためて問い直したいと思いました。

mustな人生は、一見真面目な人に多く見られる
特徴ではないかと思います。
自分の事ではないかと、思い当たる方は
是非ご一読ください。



今日のアクセス:66,519