おちまさと著「「気づく」技術」を読みました。

最近「気づく」ことがブームなのでしょうか?
至る所で「気づく」や「気づき」といった
言葉を耳にします。


授業や研修、セミナーなどで、
何かしら物を覚える、教えるという場合には、

”教える側”が、一方的に知識を与えるよりも、
”教えられる側”が、なにか気づいたほうが、
より理解した(感じが)したり、
より記憶に残ったりすることを、
私たちは経験的に知っています。

とはいえ、

学生が「気づきました!」と言っても、
テストで点数を取れないのと同様で、

大人も同様で「気づきました!」
と言っても、成果を上げることはできない。
「気づいて」どうする?
・・と、「気づく」ブームにたいして、
厳しいコメントをしている記事も目にします。

ビジネスマンは「気づいた」位では、
たいした成果を上げることはできず、
その後の行動で、どれだけ実ビジネス面に生かせるか
が大切です。


「気づく」ことにたいして、様々な意見がありそうですが、

本日ご紹介する「「気づく」技術」の著者である、
おちまさとさんの「気づく」は、ちょっとレベルが
違います。

そして、本書でいう「気づき」は、
どちらかというと、
リエーターの持つ「発見」や「ひらめき」
といった言葉が適切です。


どうしたら、一流の企画が作れるか。
どうしたら、一流のマーケティングができるか。

おちまさとさんの視点を「気づき」という言葉に
絡めて一冊の本にしたものです。

あえて、流行っている言葉を使った感が否めませんが、
内容は、

「人気プロデューサー おちまさと流 思考術」

がぴったりだと思います。

どういった内容が書かれているかというと、

・ハプニングを楽しむ。
 ※台風の日にディズニーランドに行ってみるとか。
・お金が無くても、デートで割り勘しない。
 ※少ない予算でいかに楽しめるかを考える。
・ディテールをよく見る。
 ※となりのテーブルの女性が何をしているのかまで観察する。
・あえてやらない。
 ※たとえば、ハワイに行って海にいかないとか。
・・

といったことが、沢山記載されています。
他の方も書いているような話から、
なるほど!と思うような内容まで様々です。

こういった本を読むとき、難しいのは、
他の人と似たような事が書いてあるときの読み方で、

「似たような話だな」と思って読み流すとダメで、
本書のどこがオリジナルで、どこが大切か。
考えながら読み込むことが大事と思います。

また部分的に実践しても、おちまさとさんのようには
成れず、可能な限りマルっとコピーする必要があるのですが、
これがなかなか難しいと思います。

イメージを頭の中で映像化することの大切さ。
「諦める」は、「明らかに見極める」が本来の意味である。

また、
ひとつの物を味わいきる(本書では元を取ると表現)。
海外旅行などをして、実体験を積む話が大切。

といった話などは、とても興味を引く内容でした。

おちまさとさんのようには成れませんが、
学校や職場で、どうにかして
クリエイティビティーを発揮したいと考えている方には
お薦めの一冊です。

どちらかというと、企画職・クリエイターの方向けの
内容と思いました。



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