芦永奈雄著「コミュニケーション力を高める文章の技術」をよみました。

本日は、
フォレスト出版の2545新書から、
芦永奈雄さん著の

「コミュニケーション力を高める文章の技術」

をご紹介します。


ショッキングピンク色をした、
ちょっときつい印象の表紙で、

購入の際に、「どうかな?」
・・と、やや躊躇してしまいます。

しかし、
あえてこの色で出すと言うことは、
出版社としても、チャレンジしているんだな。
と感じ再び手に取ります。


出版社の説明書きによると、
2545新書は、

 すぐに使える・役立つ。
 面白い・読みやすい。

をコンセプトに、25歳から45歳を対象として
企画されているそうです。


読んだ印象は、
コンセプト通り、平易で読みやすく、
あれもこれもと、多くの内容を盛り込んでいません。

文字数も全体的に少なめで、
内容をかなり絞った編集方針に感じました。

本書のあとがきによると、実際に原稿用紙で
55枚も削ったとのことです。


私など、文章が苦手な者からすると、
なんとも、もったいない話ですが、

この考え方が、
上手い文章を書くにあたっては間違いで、
本書によると、文章上達のためには、

「削る」という作業が欠かせないのです。

即ち、
あれもこれも、書きたいことを連ね、
言いたいことがぼやけてしまうのが、
ヘタな文章の典型で、

プロは、ある主旨(テーマ)に従い余計な文章は
極力削っていくものなのです。


本書を購入した理由の一つは、
もちろんブログを書くに当たり、
少しでも文章が上手くなりたい。
と思ったからですが、

一方で、本を読んだぐらいで
文章が上手くなるもんだろうか?
という疑問もありました。

文章作成術の本は、他にも沢山出版されているので、
どの本を買ったら良いものか、解らない面もあります。

どちらかというと、
試しに買ってみた感が強いのですが、
その割には、参考になる部分が多かったと思います。

例えば、

・あえて気持ちは書かず、出来事を書いて、
 気持ちを読み手に想像させる。
・どんな人が読むのか、目的は何か。などと、
 読み手を意識して書く。
・何を伝えたいのか、を明確にして。そこから
 ずれている話は書かない。
・起きた出来事を順序に書く、ストーリ作文なら
 沢山の枚数がかける。
・・・etc.

等です。
普通の事も書いていますが、
私にとっては新鮮で十分な内容です。


本書の後書きで、

”言霊”といって、言葉には力があると云われるが、
しかし、他から借りてきた言葉では、
単なるコピーに過ぎず、言葉に力はない。

自分で考え、
導き出された言葉にこそ力が宿る。

たとえ、他人と同じとしても”何か”がある。
といった主旨のことが書かれています。

言葉はあくまでもツールであり、
自分の考えを磨きそして、
人の心を動かすための道具なのです。

広い意味での”文章力”が必要な理由は、
文章を通じて、人とより良いコミュニケーションを
計るためなのです。


一般的に書籍は、
一冊買って、何か一つ覚えて実践できれば、
万々歳とも言います。

そういった意味では、新書でもあり価格の安い
本書は実益性が高いと感じました。

文章力アップのを考えている方は、
最初の一冊としてお勧めです。




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