スティーブ・シーボルド著「金持ちになる男、貧乏になる男」から金持ちの考え方を身につけたいです。

昨日、仕事の合間に少し時間があったので、
久々に、駅前の丸善さんに寄ってきました。

1F入り口の売れ線コーナーをざっと見渡すと、
中国関連の本が目立っていました。
少し前は、国内経済の本が多かったように
記憶していたので、時代を感じてしまいました。

そのような国際政治経済の本もいずれ読むとして、
今の私に興味があるのは、まだまだ自分の事です。

即ち、スキルアップや年収アップの類です。

丸善さんの場合、
それ系の本は1F奥のカウンターの前にあります。
ざっとみ見渡し、7〜8冊ほど購入しました。

中には直球で”年収”と書かれているような本も
ありまして、パラパラとめくると、

収入が年に数%ずつUPすると、何十年で2倍になる。
でも、嬉しくないですよね。?

みたいな事が書かれています。

確かに、サラリーマンになった頃と現在を比べると、
給料は2倍位になったという人も多いと思います。

しかし重要な事はこの先の話であって、
端的に書くと、昇給は永遠に続かないことです。

みんながみんな社長になれるわけでもなく、
サラリーマンの人生はどこかでピークを迎え、
その後は徐々に収入が少なくなって行きます。

また、最近の縮小する日本の経済状況を鑑みて、
どのようにして収入を上げていくのか。

というか、どのように、確保していくのか。
今後の重要なテーマとなってくるに違い有りません。


さて、本日ご紹介するのは、スティーブ・シーボルド著
(以下スティーブ氏と略します。)

「金持ちになる男、貧乏になる男」です。

私はこれまでも類似の本を多数購入して読んできましたが、
現在も私は金持ちではありません。

貧乏という訳でもありませんが、
豊かな生活からイメージする世界とは、程遠い状況です。

ですから、本書を買ったところで、
金持ちになるとは思いませんが、

しかしお金持ちへの、チャレンジを放棄すれば、
金持ちどころか、貧乏の道に転じるのではないか
という危機感があります。


著者のスティーブ氏について、
本書ではあまり詳しく紹介されていませんが、
シカゴの貧しい家庭に生まれ、
大学時代から富裕層の研究を始め、
25年になるそうです。

経営コンサルタントや、
有名セミナー講師のかたわら、
テレビ番組で司会も努めるなど
沢山の実績のある人物のようです。

本書はその25年にもわたる富裕層の研究を基に、
お金持ちと、貧乏人の、考え方の違いに
的を絞って示されています。

その項目は100項目もあり、
さらに訳本ということもあってか、
読み進めるのにすこし時間を要します。
(若干、内容がくどい面も否めない気もします。)

書いていることは他の類似本と重なっている点も多く、
どちらかというと、それらをまとめて、
辞書にしたような一冊と想像して頂くと良いかと思います。


アメリカなど西洋諸国にみられる、
キリスト教的な発想なのかも知れませんが、

清貧という言葉に代表されるように、

お金持ちは汚い。お金は心を乱す。

そういった思想を、誰もが持っていることを
前提に書かれております。
そして

金持ちは、悪いことである。
といった考え方は、間違いである点を
繰り返し述べています。
(日本はそこまでいかないと思うのですが、)


欧米の多くのお金持ちは、
お金持ちになった後は、沢山の寄付活動を行います。

清貧は美しいようではありますが、
歳を取り、社会保障だけもらう人生に比べたら、

沢山の納税をしたうえで、
さらに寄付活動まで行う富裕層はどれだけ
社会に貢献しているか。

そういった話が書かれているのですが、
ひとつ考えさせられるものがあります。


清貧のためには、近所のコミュニティー
の人達とお互い様の気持ちで助け合い
ながら生きていくのが基本的な姿であると
感じます。

生活保護の問題が社会を賑わしていますが、
現代のように、社会保障(つまり見えない誰か
のお金)を得て生活していくのは、
少し違う気はします。


本書から最も学べることは、

 ・金持ちは良いことだ。という思想。
 ・金持ちに成る為には、勤め人よりも起業。
 ・失敗してもいつかは成功するという心構え。
 ・適切な問題解決を考えることが、収入向上に繋がる。

そういった点と思います。

お金持ちに成る為には、
生まれや、運や、学歴は全く関係なく、
お金持ちの考え方を身につけることが大切。

本書では繰り返し述べられています。


特に印象深かったのは、

貧乏人は、お金が無いことを心配する為に時間を使い、
金持ちは、お金を更に稼ぐ事を考えるために時間を使う。

という一文で、

心配するだけでは、なにも解決しない。
とは様々な本に書かれていることですが、

言葉に書くと、どちらがお金を得るのか明快です。

つまり、貧乏人とお金持ちの収入の差は、
このようにして、どんどん広がって行くのです。


繰り返しになりますが、
本書を読んだからと言って、
急にお金持ちになれる訳ではありません。

しかし、貧乏人に陥落しないように、
手元に置いて度々確認したい一冊と思いました。

ちょっと読みにくい感じはしますが、
求めている人にとっては、価値のある一冊と感じます。




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