野口吉昭著「コンサルタントの勉強法」から事実を重ねることやゼロベース思考を学びました。

コンサルタントと聞いて思い浮かべるのは、

マッキンゼー大前研一さんや、
元ボストンコンサルティング堀紘一さんなどです。

彼らは、専門知識の他に、
フレームワークと呼ばれる道具を使いこなし、
企業の経営方針や戦略を決めたり、
企業の様々な問題解決するなど、

企業経営の重要な局面において、能力を発揮します。

そんなコンサルタントの人達を端的に表現すると、
こんな印象です。

 メチャクチャ頭の切れる人。
 話のうまい人。
 沢山勉強する人。
 ・・・

 とにかく凄い人。

もしも、そんな凄い人達の勉強方法を学ぶことが
できれば、
我々凡人もかなりのレベルに到達するはずです。

そんな気持ちで購入したのが、
本日紹介する野口吉昭さん著の
コンサルタントの勉強法」です。


さて、
昔のカメラの(白黒)フィルムはJIS規格によって、
20枚撮りと36枚撮りという枚数になっていたそうです。

現像に持ち込まれたフィルムを調べると、
20枚撮りのフィルムは最後まで使っているケースが
多かったのに対して、

36枚撮りは最後まで使い切れずに、
現像に出しているケースが多かったそうです。

この様子から、24枚撮りという独自規格を作って
販売したら、沢山売れた。

誰でも発見できそうな簡単な事例ですが、
本書では大前研一さんの業績として紹介されています。

ユーザーがフィルム枚数を、どれぐらい使っているかなど、
社内の担当者であれば簡単に調べらそうです。

しかしビジネスの現場ではこの事例のように、
”常識”として疑われず検討の外になってしまうことが
確かにあるように思います。


 1.現実(事実)を重ねることが大切。
 2,常識に捕らわれない、ゼロベースの思考が大切。

こういったことが、
コンサルタントをする上での大切な事と感じます。


コンサルタントは正しい仮説を導き検証するために、
沢山の知識や様々な検証結果を用います。

つまり、
知識を習得すること。勉強することが大切です。

著者が新しい業界の仕事をするときは、
だいたい30冊位の本を、1日で読み切るそうです。

確かに30冊もの本を読めば、
誰でも専門家になれそうな気がします。
しかし凄いのは、
30冊を一日に読んで、さらに要旨をノートにまとめる
ところまでやりきってしまうと云う点です。

どんな速読法か神業か、と思う訳ですが、
種を明かせば、30冊全部を読み切るわけではなく、
本の中の大切なところをつまみ食いする読み方を
しています。

30冊の中から、一つ二つ軸になりそうな本や
著者をみつけ、
残りの本は枝葉として、部分部分を読みます。

そうやって、ある分野の知識の木を作って
いくのだそうです。


本書を購入したときに「コンサルタントの勉強法」
の何かしら、マニュアル的な物を期待したのですが、
直接的な記述が少なかったように思います。

また、フレームワークの話なども出てきません。

しかし、コンサルタントの心がけを学ぶことが
できますので、
これからコンサルタントを目指す方に
特にお勧めの一冊と感じました。


追伸)
本書には、著書がお勧めの書籍160冊ほど紹介して
おりまして、こういったデータも参考になるのでは
ないかと思いました。




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