中谷彰宏著「人生の億万長者になろう。道楽名人になる54の方法」を読みました。

本日は中谷彰宏さん著の

「人生の億万長者になろう。」

をご紹介します。

タイトルをみて、
お金儲けの本かと思って購入したのですが、

読んでみると、

お金儲けの本というよりも、
お金をどれだけ使うか。

が記された本でした。

ポイントは、サブタイトルの

「道楽名人になる54の方法」

だったわけです。


さて、

「道楽」、「道楽者」

この言葉は、
あまり良い意味で使われません。

○×道楽といえば、
仕事もせずに、○×にうつつを抜かす
様子をイメージします。

しかし、それは間違っている。
著者の中谷さんは指摘しています。

○×道楽だから、事業を失敗した。

これは、事業の失敗を、
○×道楽に逃げているだけであって
事業の失敗の原因は、
あくまでも事業の中に探さなくては
いけない。

そう言います。

中谷さんは、
自ら沢山の起業家の相談にも乗っており、
この時の言葉には説得力があります。


○×道楽を極めるために、
さらに仕事を頑張ったり、

早く帰宅して、○×道楽ができようように
生産性を高める工夫をする。

これが、道楽者が行う
正しい仕事への接し方という訳です。

中谷さんに言わせれば、
道楽者となることにより、

仕事が出来なくなると言うよりも、
更に仕事が出来るようになるため、
相乗効果を生むのです。


本書は10年ほど前に書かれたものですので、
若干現在の社会情勢や、中谷さんのトーンと
ずれた部分は感じさせますが、


道楽というか、
趣味と言っても良いかもしれません。

これを極めることが、
より質の高い仕事をすることであり、
大切な友人を得るための方法であり、
・・・
お金を蓄えることではない、
人生を楽しむ方法である。

と説きます。


お金は無限に有る訳では無いので、
使える金額には上限があるというものの、

無ければ無いなりに工夫をするのが、
道楽の生き方です。

お金を貯め出すと、数字上の金額には
上限がありません。

生活を切り詰め、貯蓄に励む生活は、
蓄えられた数字が変わるだけで、
生活はどんどん寂しくなっています。


”貯”の字は、長年貯めていたお金を指し、
”蓄”の字は、使いながらも残っているお金します。

つまり、”貯”は昔ながらの財産や保険などの
使えないお金であり、”蓄”が財布にある
使っても良いお金です。

本当に豊かなのは、”蓄”を持っている人であり、
”貯”の示す、数字上のお金をどれだけ増やしても、
人生が楽しくなることはありません。


一歩間違うと、
道楽は単なる浪費となりますが、

”貯”を築くことだけでなく、”蓄”を活用することで、
各々が”○×道楽”という、
つまり、人生を楽しむための、
お金の上手い使い方を考えよう。

これが、本書の伝えたい点と感じます。


本書は文庫本で、比較的簡単に読める内容です。

読んだ印象は、お金の使い方が沢山紹介
されている本ですので、
お金が無い。と悩んでいる人にとっては、
少々厳しい内容かもしれません。

しかし、○×道楽のために、お金を稼ごう。
という前向きな考え方が基本です。
(例えば、不倫するためには、二人分稼ごう。
みたいな事も書かれています。)

お金は、全ての人にとって大切な問題であり、
私も決して豊かではありませんが、
少し、考えさせられる一冊でした。




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