勝間勝代訳「ブライアン・トレーシーが教える年収を自分で決められる人になる方法」を読みました。

本日はブライアントレーシーさん著、
勝間勝代さん訳の

「ブライアン・トレーシーが教える
年収を自分で決められる人になる方法」

をご紹介します。

本書の内容を一言で纏めると、
タイトル通り、

ブライアン・トレーシーさんが教える、
年収のあげ方です。

ジャンルとしては、
ビジネス本や成功本/自己啓発本に分類され、
他の洋書(訳本)と同様に、
結構なボリューム(文字数・枚数)がある本です。

昨日ご紹介した、中谷彰宏さんの

「セクシーな仕事術」とは
同じジャンルになるのですが、

文字数と云い内容の堅さと云い、
その対局にあるような本と考えて頂いても
良いかと思います。

(なお、訳者あと書きを参考にしますと、
本書では84のポイントが書かれており、
「セクシーな仕事術」では、55のポイントが
書かれています。)


本書では、「金持ちと父さん・・」のように、
年収のあげ方として自営(起業など)を
説いている訳でなく、

どちらかというと、
「サラリーマン(勤め人)」向けに、
年収のあげ方を示している点がポイントです。

日米の事情の違いは相当に感じるのですが、

(日本でも)この本の通りに行えば、
そこそこ昇進し、それなりの給料が得られる
立場になるのではないかと感じました。
(逆に、この本通りやって成果できないなら、
その会社には未来が無いと思います。)

本書に書かれていることは、
基本的には、このような行動をすれば、
出世(昇給)できる。
ということです。

内容を紹介すると、

・目標をきちんともつ。
・優先順位を考える。
・整理整頓を行う。
・毎日自分の専門知識に関して、
 本を読むなど勉強する。
・仕事のスピードを速める。
・上司にどうすれば、成果があがるのか聴く。
・立場にあった格好をする。

など特に目新しい物はないのですが、
その点は、訳者である勝間さんも本のあとがきで、

===
「ふん、あたりまえのことしか書いてないや」と本を途中で
読むのをやめてしまって、
そして、
また新しい「目鱗な、魔法の杖が書いてある次の自己啓発書」
を探す人、きっとわかれることでしょう。
<略>
===

・・・と、
どこかの本でも書いているような
内容である点を指摘しています。

私など、勝間さんの言うような
「次の自己啓発書を探す人」の典型なのですが、

本当はこのような本を一冊買って、
繰り返し読みながら、自己点検をしていくのが
良いのでは無いかと感じる事も多々あります。

個人的に良かったのは11章で、

・まずは「成長」する分野の企業に入ること。
 「低成長」の企業なら、転職するしかない。
・IQよりもEQ(心の知能指数)マインドが大切。
・外見も重要。
・普通の人よりも2時間多く働こう。

などが書いています。
特に印象に残るのは、

・昇格・昇給の「糸口」をつかむ一番簡単な方法

です。
簡単に紹介すると、

毎日上司のもとに、何か仕事は無いですか?

と聴いて回ることなのだそうです。
そのうち、

「暇だったらお願いするよ」

と、なにかしら雑用のような仕事が来るのですが、
それを”全力で行う”のがポイントです。

他にも、みんながいやがる委員会活動を積極的に
引き受けることで、上役など、社内人脈が出来き、
大きな仕事が来ることもあります。

これらは、どちらかというと本業以外の”何か”
頑張るという話ですが、
「課長 島耕作」の世界にも通じ、
実際にはあることだと思います。


さて、
仕事の成果のご褒美は、給料ではなくて仕事です。

結局より大きな、より重要な仕事を行うことでしか、
成果を上げること、出世することはできません。

本当は出世せずに昇給だけしたい人も
多いと思いますが、
残念ながらサラリーマンは、

出世→昇給→自分の年収UP

です。

自分の年収を自分できめるということは、
出世街道をどのようにして邁進するか。
という事に成ります。


最後の訳者あとがきで、勝間さんが、
収入を上げると云うことは、

自らのスキルアップをマネジメントする。
ということで、スポーツ選手の日々の練習や
健康管理と何ら変わりない。

と書かれています。

私も先ほど、本書に書かれていることを実践
すれば、日本の企業でもある程度は出世(昇給)
できそう。

と書きましたが、
まさにその通りだと思います。

本書に書かれた、84項目を参考にして、
地道に行動〜点検を繰り返すことが、
昇給へ通じる一つの道だと思います。


・・という訳で、本書は、
バリバリ仕事をして出世(昇給)しよう。系の
王道を行く内容と思います。

出世街道を歩みたい方は、
この本1冊を繰り返し読んでみてください。

勝間さんの言うとおり、他の本は要らないと感じます。




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