勝間勝代著「高学歴でも失敗する人、学歴無しでも成功する人」を読みました。

私も出来る事なら、
東京の立派な大学に入りたかったのですが、
思うようには行きませんでした。

地方の大学を卒業し、
どうにか社会人となりました。

会社に入ってみると、

就職難のためか、
立派な学歴をお持ちの方が多く、

私はろくに仕事も出来なかったので、
自信を失い、凹みながら毎日を過ごしました。

高学歴を持っている方はうらやましいと、
当時も今も思うものです・・・。


さて、
本日も前回に引き続き、勝間勝代さん著の

「高学歴でも失敗する人、学歴無しでも成功する人」

をご紹介します。

著者の勝間さんは、
慶応大学を卒業し、
その後早稲田大学MBAを取得されています。

かなりの高学歴をお持ちの人ですが、

逆に、これ位の学歴が無いと、
本書のタイトル「高学歴が無い人・・・」を、
使えないと思いました。


本書を読んだ印象は、
「高学歴」かどうかはあまり関係なく、
どちらかというと、

頭が良く見える人は、どういった思考をするのか。

をテーマに、
勝間さんが日常で行っていることや、
身近な事例を綴ったエッセーのようです。


例えば、勝間さんが大好きな、

「どら焼き」の話があります。

つぶあんがよいとか、こしあんがよいとか、
・・そんな話に加え、

あるお店のどら焼き含まれていた
「トレハロース」
という成分が気になりました。

そして、
「トレハロース」を調べるため、
製造元の岡山県まで見に行きます。

このエピソードだけ読むと、
なんとも物好きというか、

わざわざ新幹線代をかけてまで、
・・と、半ばあきれる話ですが、

逆に考えると、
好きなどら焼きの調査で、
本を数ページも書けるわけですから、
取材代と考えれば、
経済合理性も成り立ちます。


他にも、
「蚊」に刺された話や、
自らのダイエットの話など、

読み手によってはこれを記事にするの?
・・と思うような話題もあります。

こんな具合で、
本書は勝間さんの身近なネタから話を展開
しているため、「レベルが低い」など読者に
好き嫌いが出そうです。

本書で勝間さんのいわんとしている
ことの一つは、高学歴を意味する、
アカデミック・スマートの対の概念として、

出来る奴を意味する、
ストリート・スマートを目指そう。
という思考です。

そのために、7つのスキルや習慣を
本書で纏めているのですが、

読んだ印象としては、
7つの何とか。というよりも、
勝間さんの身近な7つのネタといった
印象がぬぐえません。


個人的に本書を読んで面白かったのは、

泥棒に入られたおかげで、商売を見直し
大成功した、「スポーツ店」と、

大手の学習塾が出来たおかげで、
都市部を追い出されたが、結果的に
成功を収めた「学習塾」の話です。

また、
秋元康さんがロサンゼルスの高級ホテルの前で、
犬のうんこを踏んだ話なども印象に残ります。

高級ホテルの前に、犬のうんこが落ちている
ことなどあり得ず、
それを踏んだ秋本さんは、
滅多に無いことだ。これは運が良い。

とおっしゃっていたということで、
ポジティブ思考の例え話です。

しかし、話の例があり得ず、
良くも悪くも心に残ります。


ところで、
本書を読むに辺り、大切と思う部分を
付箋で貼り付けました。

本書は、付箋は少ないだろうとおもつつ
読んだのですが、
それでも25カ所物付箋が貼られました。

一見悪い印象を書いているようですが、
興味深い話は多かったと云うことだと思います。


本書は、
TKK問題や、
自動車の使用年数を間違えた専門家の話、
三木谷さんや孫さんは凄いという話
・・
など前回紹介した、「まじめの罠」と
内容が被っている話題もあります。

そういった意味では、
「まじめの罠」をお読みになった方は、
飛ばしても良いのではないかと感じました。

それでも、カツマーさん、ファンの方は
押さえておきたい一冊と思います。




★★★ ツィッターやってます! ★★★

   https://twitter.com/h6takahashi


今日のアクセス:93,022