勝間勝代著「ズルい仕事術」は仕事のレベルUPのための、ヒントを探す本ではないかと感じました。

本日も、勝間勝代さん著の

「ズルい仕事術」

をご紹介します。

本書を見て、瞬間的に思い浮かぶのは、
帯のなんとも挑発的な写真です。

ヘルメットを片手に持ち、
真っ赤なバイクのレーザージャケットに
に身を包んだ勝間さん。

黒い色のバイクは、
勝間さんの愛車なのでしょうか?
(詳しいことは解りません。)

本を手に取ると、
凸凹のある上質なカバー紙の上面に、
黒文字で「ズルい」というタイトルがあり、
光沢のあるテカテカの帯には勝間さんの写真と
黄色に黒文字が刺激的です。

気になって、
光沢のある帯を外してみると、
ちょっと驚きます。

「ズルい仕事術」の文字は、
立派な濃いインクで文字の部分が凹んでいます。

そして、帯から隠れて見えない部分は、
少し薄いインクで、

THE CUNNING WORKER
勝間勝代(大きな文字)
KAZUYO KATSUMA

とあり安っぽさ満点です。

※THE CUNNING WORKER
 直訳すると、ずるい労働者といった意味に
 なりそうです。

派手でお金のかかっていそうな帯の後ろが
こんなにシンプルとは、
なんとも「ズルい」と感じました。笑)

その点は、
おそらく勝間さんのことなので、

見えないところは思いっきり省くといった、
「ズルい仕事術」をあえて演出しているのでは?
・・と感じました。


本書は、度々文中でも紹介される、
「真面目の罠」の続編にあたります。

真面目の罠では、
日本人の真面目な性質が災いした、
必要以上の品質で仕事を行う弊害
や思考停止に陥ることの「罠」、
つまり、生産性の低下の問題提起をした内容です。

続く本書は、
仕事の目的や価値を真剣に考えアプローチすることで、
大いなる生産性を向上しようとする内容です。

簡単に書くと、最小のインプットや勉強で
最大の効果を出すことですが、

学生時代の試験や、受験勉強、各種資格試験
にチャレンジした人なら誰もが思うことです。

しかし、同じ思考を仕事に当てはめると、
「ズルい」という批判にさらされます。

インプットを最小に、
アウトプットを最大にすることは、
一般のビジネスの現場でも云われることですが、

同じ事を勝間さんが云うと、
より波風が立つのだと思います。
その点は、勝間さん自身も認識していて、
あえてこのような挑発的なタイトルを付けて
居るのだと思います。


今回書評を書くに辺り、
普段は見ないアマゾンの書評を見ました。

賛否両論ありますが、
悪い意見は、ネタ切れではないか、話にまとまりがない、
その他、フェリーの中で書いたようなものを出版するな、
といった感情的な意見が多いように思いました。

ブルーワーカーには本書は適合しないのでは
無いかという意見もあり、一理あると感じました。

擁護する意見としては、
勝間さんの本は、初心者向けなので、
似たような本を何冊も読んだ人が物足りないのは当たり前。
タイトルが少し刺激的すぎた。
といった具合でした。


本書の内容は、勝間流の生産性のあげ方が基本ですが、

・得意な仕事しかしない
・約束を守る。嘘はつかない
トップセールスの特徴
 ※仕事には適正があるという話。
  向かない仕事は勉強と割り切って長く就かない。
・仮説検証を心がける
 ※大前研一さんや、ドラッカーさんのように
  未来が予測できる力を身につける。
グロス時給とネット時給を意識する
 ※もったいないかどうか、自分の時給で考えよう。
  とくに若い頃は、時給換算すると、読書が一番
  リターンが大きい。
・ITを使いこなす

などに加え、
4Pや3Cフレームワークの話や、
就職試験における、血液型と性格の適合に関する、
論理的回答など、
・・・
本当に話が多岐に及び、バラバラ感があるのは
否定できないと思います。

私は本書をどのように読んだかというと、
知識は力であり、
様々な知識を身につけることで、仕事の生産性が上がる。
こんな事を云いたいのではないかと感じました。

確かに、フレームワークを覚えても
不要な業種のほうが、多いような気もしますが、
多種多様な内容のどこかに、ヒントを探すのが、
本書の活用法ではないかと思います。


(アマゾンの書評のように、)
勝間さんの本は上級者向きの小難しい本では
ありませんが、

しかし、本書の価値が理解できるのは、
日々沢山のビジネス本を読んでいる、
上級者ではないかと感じました。

個人的には、沢山の参考文献が載っているので、
インデックスとして活用し、気になる本を買って
読んでみたいと思います。

それまでの間は、本棚に入れておく予定です。




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