中谷彰宏著「自分の壁を破る66の言葉 仕事がきっと君を磨いてくれる。」を読みました。

みなさんは、自分の「壁」を意識することは
ありますか?

私の場合、今現在は「壁」を意識することは
ありませんが、

しかし、
子供の頃には確かに「壁」がありました。

いくつか習い事をしていたのですが、
上達までの道のりは、

常に「うまく出来ない壁」が目の前に
立ちふさがっているようでした。

今にして思えば、
習い事の世界は良く出来ていて、

これが出来たら、次はこれ。
・・という具合で、

当面のゴールとなる師匠に至るまで、
延々と長い階段が決められています。

日々練習し、
一つ一つ階段を上りながら、
一定のレベルに達すると、
何級とか何段の取得を目標とします。

習い事をしていて、
特に「壁」を感じるのはこの時です。

合格すれば、壁を乗り越えたように思え、
落第すれば、壁は永遠に高いように思えます。

同じような話は、
受験や就職などの試験でもあります。

こうして考えてみると、
「壁」というのは何かしら目指す人、
目標の有る人が感じる物で、
日々ぼーっと過ごしている人が感じないのは
無理が無いかも知れません。

書いているうち思い出したのですが、
そういえば・・、
私はなかなか管理職になれなかったのですが、

永遠に平社員か。

・・等と想いながらサラリーマンの「壁」を
感じていました。

しかし、
「壁」は乗り越えてしまえば、
簡単に忘れてしまうもの。
ということも、この経験から言えそうです。


さて、前置きが長くなりましたが、
本日は中谷彰宏さん著の

「自分の壁を破る66の言葉
 ー仕事がきっと君を磨いてくれる。ー」

をご紹介します。

本書は、副題の

仕事がきっと君を磨いてくれる。

にもあるとおり、
人生全般や習い事ではなく、
仕事を通じで訪れる「壁」について
考えされる内容となっています。


著者の中谷彰宏さんは、
本書の初めに、

仕事が面白いと感じるのは、
自分の壁を破る瞬間です。

と指摘します。

仕事で自分の壁を破ることができれば、
次には、仕事が面白くなって、ますます頑張ります。
そうすると、
更に次の壁を破ることができるといった、
仕事の好循環に入ります。

これが仕事の「壁」を破ることなのです。
ですから、仕事の「壁」からは逃げず、
どんどんチャレンジすることが大切です。

本書で用いる「壁」という言葉は、
もちろん、リーダに抜擢されたり、
昇格審査に合格する。といった話ではありません。

難しい仕事、面倒な仕事、やっかいな仕事など、
一般に誰もが嫌がる仕事のことです。

雑用がイヤでも、豊臣秀吉のごとく、
日本一の草履取りになれば良いのです。

そうすれば、何時までもその人は
草履取りをすることはありません。


また本書では、
仕事は、給料をもらうためにするのではなく、
自らの成長のために行うのです。
とも示されています。

そういった意味では、
社会人として右も左も知らない私を、
今まで育ててくれた会社にはとても感謝しています。

大学を卒業して、
そのまま企業を育て上げた人も時にいるのですが、
本当にたいしたものだと感じます。


 見込みがあるから叱られるんだ。
 お客様から選ばれてた人にクレームが来る。
 ピンチだけが良い思い出になる。
 仕事をもっと深く考える。
 行動している人が運をつかむ。
・・・etc.

など、本書には、他の書籍にも書かれているような
話も多いわけですが、

そこは通称「中谷本」なので、
大切なポイントを簡単に読み進めることができます。


本書は20代〜30代前半の、
若者を対象としているのだと思いますが、
サラリーマン歴約20年の私が読んでも、

 500年後、1000年後も残る仕事を考えよう。
 「何、この人?」というインパクトのある人を目指す。

・・など、中谷彰宏さん独特の考え方に、
「う〜ん」と思わず唸ってしなう内容も沢山感じました。

このように考えると本書は、
大概の仕事が難なくこなせるようになった、
(つまり、仕事の「壁」を感じない。)
中年サラリーマンが、
自己点検用として読むべき内容かも知れない。

そのように感じた今日の一冊です。




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