本田直之著「本田式サバイバル・キャリア術」では、年収が下がり続ける時代の生き方を学びました。

本日は、本田直之さん著の

「本田式 サバイバル・キャリア術」

をご紹介します。

著者の本田さんは、
レバレッジを活用することで、
仕事や勉強の成果を最大化する、
レバレッジ・・シリーズの著書として
有名な方です。

しかし本書では、
(すこし期待したのですが、)
レバレッジの話は無く、

景気が冴えなくて、
明るい未来が想像できない時代に、
どうやって、ビジネスマンが
生き残っていくかをテーマに書かれた内容です。

本書は冒頭に(2004年のデータですが)、
1983年に発表された「企業寿命30年説」は、
現在でも概ね正しく、

しかも最近のデータでは、
30年から更に短くなる傾向にあることや、
日本全体が年収の減少傾向にあること。

また、
年収のピーク年齢は40代後半で、
あとは下がり続けること。

・・などのネガティブ要員を分析することで、

これからのライフプランは、
歳を取る毎に年収が減ることを前提に考えなさい。
というところから始まります。
(夢も希望もない前提ですが・・。)

全体を通して読んだ印象としては、
他のビジネス書にもあるような、

専門家として仕事をしよう。
とか、復習の収入をもて。
・・といった話もありますが、

本田さん独自の、勤め人としての、
考え方も沢山含まれています。

例えば、企業内の歩き方の章では、

・若い頃は、お金を払ってでも働きたい
 会社ではたらく。
 →それが将来稼ぐためのスキルと成る。
・転職をしなくても、転職エージェントに
 登録してみる。
 →自分の本当の価値がわかる。
・(やはり)勝ち馬にのる。
 →伸びている企業で働く。

・・・
といった内容が10項目記されており、
サバイバルな働き方の章では、

・起業をゴールにしてはいけない。
 →就職と同じように、企業はスタートなのですね。
・そもそも本業・副業の発想はやめる。
 →複数のマルチな仕事をしてみよう。
  その時に、どっちが本業で、何が副業と云った
  発想はない。
・ポジションでなく、スキルを極める。
 →課長や部長、取締役・・といった役職を目指す
  のではなく、第一人者としてのスキルを極めよう。

・・・
など7項目が記されています。

これらの思考は、
海外でMBAを取得する経験をなど、
外から日本を見るということが、
本田さんの考え方を作る基礎となったようにも
思いました。


・意志決定の後のばしは借金と同じ。
・ストレスを利用して、メンタルタフネスを鍛える。

など、
私個人的に課題と思われることもあり、汗)
一流になるのは、難しいことだな。
と感じた、今日の一冊です。

一人の人間が仕事をする期間(約40年超)よりも、
会社の寿命が短くなっている現代に、
どのように生きて(仕事をして)いくべきか。
個人個人が、もっと真剣も考える必要がありますね。

なお2009年の本です。購入の際にはちょっと、
覚えておいてください。




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