マイケル・ボルダック著「一瞬で恐怖を消す技術」には、拒絶による恐怖が必要無いことを学びます。

歳を取るにつれ、
沢山の怖い出来事に遭遇します。

小さい頃は、
夏休みのテレビの怪談特集が最も
怖いことでしたが、

今は生きている、周りの人達のほうが
遙かに怖いように感じられます。

私の場合、
職場でも、仲の良くない人に声を
かけるだけで怖かったりするのです。

結構いい歳なんですがね・・・。汗)


さて、本日ご紹介するのは、
マイケル・ボルダックさん著、堀江信宏さん訳の

「一瞬で恐怖を消す技術」

をご紹介します。

「恐怖」といっても本書が対象とするのは、
これからバンジージャンプをしようとするとか、
お化けを見たとか、
部長に叱られる。
・・etc.

ではなく、

営業の電話をしたり、
誰かをデートに誘ったり、
・・etc.

日常生活で良くあるにもかかわらず、
相手に断られることに恐怖を感じ、

なかなか行動できないことを、
どのような心がけで乗り越えて
いったら良いかが示されます。

最初に示されるのは、

「断られること(拒絶されること)は、
成功の条件である」

という考え方です。

シルベスター・スタローンや、
ケンタッキーおじさんの有名な例を
紹介しています。

自分を主人公に映画を撮ることを前提に、
ロッキーのシナリオを持ち、
いくつもの映画会社に売り込みをかけた
シルベスター・スタローンの話や、

自分のフライドチキンのレシピを営業して、
1000回以上も断られた
ケンタッキーおじさんの事例です。

なにか大きな事を行う際に起きる障害は、
その人の信念や情熱を試すために、
神様が与えた試練ともいいます。

本書では、試練というよりも、
沢山断られ続けることによって、
売り方や商品がより洗練されるための、
成功にとって必要なフィードバックの
プロセスである。と説きます。


確かに、
ノーと言われて耐えられる許容数は、
人によって上下はあります。

初めはあまり無理をしない方が良い。
と云いながらも、
沢山の拒絶(つまりフィードバック)が
大きな成功を産むとしています。

たしかに日本の工業製品の製造現場では
カイゼン」とよばれるフィードバック
のプロセスが有名です。

拒絶ではなく、フィードバック
であるという考え方は、

例えば、

 相手にイヤな事を言えば、
 イヤだという反応が返ってきて、

 相手に心地よいことを言えば、
 良好な反応が返ってくる。

というシンプルなことです。

営業をする際でも、
デートに誘う際でも、
これは全く同じと考えられます。

さらに、
その時断ったのは、
その時の相手の都合(気分など)によるもので、
日が経てば、OKしてくれることも多々あります。

断られたときに、相手(の都合)が悪い。
と考えるのも、身(心)を守る一つの技術です。


そして、本書の後半には、

恐怖を感じるには、何かしらの
トリガー(引き金)と成る事象がある。

と云う話が示されます。

パブロフの犬と同様、

断られたことによって、
過去の辛いイヤな出来事が思い出され、
恐怖のトリガーとなっていることがあります。

本書では結果を目標とせずに、

営業の電話した。
デートに誘った。

という実際に行った”行動”に対し、
自分を褒めることを推奨しています。


本書の一番最初(プロローグ)に
とても大切な事が書かれていると感じます。
それは、

「できる人」と「モテる人」の共通点は、

「行動することを恐れていない」

ということです。
つまり、

「行動することで受けるかもしれない拒絶
への恐怖にうまく対応し、どんどん行動していた」

ということです。

成功のためには行動が必要で、
行動を妨げる「恐怖」をコントロールする術を
覚えることが、成功するための大切な技術です。


本書は文字数も少なく、
簡単に読むことが出来ます。

大切な事が端的に書かれているので、
自然に身につくまで何度でも繰り返し読みたい一冊です。

「恐怖を消す技術」をもっと知りたい方、
どうぞご覧あれ。




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