原正紀著「独活のススメ」を読むと、起業や独立は、夢ではなく具体的なものだという印象を持ちます。

会社勤めをしておりますと、
起業や独立は一つの夢であります。

毎日毎日、通勤電車に乗らなくて良いとか、
イヤな上司と一緒に仕事をしなくて良いとか、
時間が自由に使えるとか、
・・・etc.

夢のような暮らしが思い浮かびます。

医師や弁護士、
作家や芸術家の方々・・

そういった方々がうらやましいのは、
好きな事をして、自由に暮らして、
さらにお金持ち。

こんな印象があるからですね。!


一方、サラリーマンからの独立起業となると、

○×コンサルタントの肩書きを付けて
仕事をすることも多いように感じますが、

しかし、
沢山の人脈や、特殊技能を持った方でないと
難しいような気もします。

独立起業の夢を持ちつつも、
遠い世界の話のようにも感じます。


さて、本日は原正紀さん著の

「独活のススメ
独立・企業・副業を考え始めたら読む本」

をご紹介します。

著者の原正紀さんは元リクルートの方で、
現在は「クオリティー・オブ・ライフ」社を起業し
企業のコンサルティング活動を行っています。

本書では、
「人生二毛作」を標榜し、

キャリアを会社だけに任せるな。として、
会社勤めのほかにも転職や独立などの道を探りながら、
自らのキャリアを考えていくべき。
といったスタンスで書かれています。

読んだ印象を一言でまとめると、
独立や起業を行う際によむ、
教科書/参考書といった感じです。

本書の前半には、読むと独立には、

・士業など、一人でできるフリーランス
・お店を構える
・企業(複数のメンバーで会社を作る、従業員を雇う)

の形態があることや、

また独立する年齢によって、
メリットやデメリットが違ってくることなど、
独立に関して、何となくイメージとして持っていた
部分が明確になります。

続いて独立を考えたら行う事ととして、
調査やプランニングなど、必要な準備が紹介されます。

独立に向けて、具体的に動くといった章で、
資金繰りや銀行とのつきあい方など、
大切だけど忘れられそうな、リアル項目が紹介され、

そして最後に、営業やビジネスの拡大について
述べられています。


起業や独立系の本の多くは、

・独立に向けたマインドを紹介する。
・独立に向けたお金儲けを紹介する。

の2つに分類されるように思いますが、
本書はどちらでもありません。

先にも書きましたが、
あくまで、独立する際にやること、
考えることを一覧に概要を示す内容です。

そのためか、各項目の深さはなく、
教科書的を読むような印象です。
ですから、面白いか?と問われると、
「う〜ん」と唸ってしまう点は否定できません。

しかし、
この手の本があまり無いこともまた事実ですから、
副題の「独立・企業・副業を考え始めたら読む本」

にもあるとおり、
独立や起業を考えている方は、
読んでおいたほうが良いと思われる内容です。

 リスクは、金銭面よりも健康面として、
 虫歯も勤め人のうちに治しておきましょう。

 ローンで住宅購入を考えている人は、
 買ってしまいましょう。

等の具体的なアドバイスもあります。

また、
独立した後、予想と違っていたことの例と
して、客単価が思ったよりも低かった。
という例等もあります。

様々な独立事例の紹介のほか、
株式会社の作り方のフローなどもありますし、
様々な独立支援制度の紹介も載っています。

こういったことを読んで感じるのは、
起業や独立はかなり”具体的なもの”
といった感想です。

逆に言えば、
起業や独立関する本で、
これは面白かった。というものは、
単なる娯楽本かもしれない?

・・と感じた今日の一冊です。

起業や独立を目指す人は、
読んでみることをお勧めします。




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