マイケル・ボルダック著「目標達成する技術」には、成功は能力ではなく行動力であることが示されます。

先日、人生の「壁」の話を書きました。

何かしら目標を乗り越えようとする時に、
はじめて「壁」を感じるのではないか?

つまり人生における「壁」は、
ある目標の達成をめざし、

チャレンジしている人にだけ感じられる
ものではないかと・・。

そのように考えてみると、

壁を乗り越えることと、
目標を達成することは、

同じ意味ということなのですね。


さて本日は、

マイケル・ボルダックさん著の

「1063人の収入を60日で41%アップさせた
目標達成する技術」

をご紹介します。

先日もマイケル・ボルダックさんの、
「一瞬で恐怖を消す技術」をご紹介しました。


↑この本です。

営業や告白など、
断られることに対して、恐怖を感じる場面で、
どのようにして恐怖を克服するかを示した
内容でした。

面白い内容だったので、
さらにマイケル・ボルダックさんの本書を購入した次第です。

「1063人の収入を60日で41%アップさせた・・・」

のタイトルを見ても解るとおり、
おそらく日本の話ではありませんが、
本書を読むに当たっては、
その点はあまり気にしなくても良いと思います。

あくまで「目標達成する技術」として読みます。


本書に示されるポイントは、

成功は後天的に得られる技術であること。
成功の80%は心理面にあること。

なのですが、

多くの本にも書かれているとおり、
仕事に成功したり、ダイエットに成功したり、
理想の伴侶ができたり・・・etc.

なにか物事をうまく成功するための方法は、
本やネットで沢山流通しています。

しかし、
それでも殆どの人が成功できないのは、
適切な行動をしていないのではないか?
ということです。

本書では、

 人間が行動をするのは、
 痛みから遠ざかり、快楽を得るため

と示されています。

この一文は「残念なお知らせ」のような感じも
するのですが、しかし思い当たる点ばかりです。


快楽ばかり求めていると、
人生がどんどん落ちて行くことは
誰でも知っています。

一方、成功への道は苦しみを伴う物で、
こちらも誰でも知っていることです。

例として、本書では、
ダイエットに失敗する理由を次のように紹介しています。

1.太っている状態に痛みを感じ、
  ダイエットのモチベーションが生まれる。
2.ダイエットをすると、結果が生まれる。
3.ダイエットに成功すると、痛みが消える。
4.痛みが無くなると、やる気も消え、
  再び(快楽を求め)太ってしまう。

この繰り返しです。

ここでも分かることは、
成長の過程にあるのは痛み(不快感)であり、
痛みのない状態は退化への繋がることです。

このような人間の心理を学び、
痛みや快楽を巧く利用して、
自らを適切な行動に導くことが、
「目標を達成する技術」である。

本書を簡単にまとめると、こんな感じです。


この他に心に残った点としては、

・目標達成のためイヤな事をするには、
 「1分」といった小さい単位ですればよい。
・成功者は毎朝、今日はどんな素晴らしいことをしよう。
 と考える習慣がある。

などです。
「明日死ぬとしたら・・・」の思考法とも似ていますが、
むしろ、成功者は全ての事をするわけではなく、
様々な事の中から、最も価値のあると思うことを
選んで行う習慣を身に付けているという話でした。

本書の後半は、他の自己啓発本/成功本に
書かれているような事が増えている印象を持ちます。


さて、
マイケル・ボルダックさん彼自信も、
1,000冊以上もの成功本を読み、
沢山のセミナーに参加したけれども、
なにも変わらなかったといいます。

1,000冊本を読み、
なにも変化が生まれないことに対して、
何が悪いのか考えました。

そこで得られた結論は、
本やセミナーから得られる知識は、
水面下での潜在的な力とはなり得るが、
それだけでは成功に導くのではない。

行動だけが人生を成功に導く真の原動力となる。

本書を読みこの点を深く刻んだ、今日の一冊でした。




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