千田琢哉著「羊で終わる習慣、ライオンに変わる決断」を読み、前向きな人生の生き方を学びます。

ところで、
私は8月生まれの獅子座なのですが、
今日このブログを書くまでは漠然と、

 ライオン=獅子

と思っていました。

Wikiで調べてみると、
ライオンの別名という意味と、

ライオンが元になっている伝説上の生き物。
という意味があるようです。

そういえば、
お正月に見る獅子舞は、
およそライオンには似ていません。

日本の獅子は、
神社にある狛犬を指すようなのですが、

狛犬の起源は、
古代インドで仏の両脇に守護獣として、
ライオンの像を置いたことに由来するそうです。

そのライオンの置物が、
中国や朝鮮半島を経ていつの間にか、
犬になってしまった訳で、ちょっと驚きます。

そうして考えると獅子舞は、
日本人が想像したライオンということになりますが、
狛犬よりは、ライオンに近い気もします。汗)


そんな訳で、
本日は千田琢哉さん著の

「羊で終わる習慣、ライオンに変わる決断」

をご紹介します。

ところで、今ブログでご紹介するまでは、

「羊で終わる”習慣”、ライオンに変わる”習慣”」

のように、

どちらも最後が”習慣”で終わると
思い込んでいたのですが、

よくよく表紙を見てみると、

羊で終わるのが”習慣”で、
ライオンに変わるのが”決断”でした。

この間違いに気付く前に、

良く考えたタイトルだなぁ〜。
と思って購入したのですが、

正しいタイトルを改めて見直して、

更に良く考えたなぁ〜と感じます。

「上手い!」です。


この上手いタイトルでもわかるように、
本書の内容は、

ごくありがちな人達の考え方や行動の仕方、
右習え右的な行動パターンを、
羊で終わる習慣として表現し、

成功する人の考え方や行動の仕方を
孤高のライオンに変わる決断として表現しています。

実際の本の構成では、
羊(凡人)とライオン(成功者)の行動パターンを、
見開きの2ページで紹介しています。

例えば、見開きの右半分に、

 ヒツジは三人組でいるのが大好き。
 ライオンは独りの時間をこよなく愛す。

といったセンテンスが大きな文字で書かれており、
左半分には解説の文章が記されています。

このセンテンスは全部で77項目あり、

 ヒツジは甘い人が好き。
 ライオンは強い人が好き。

のように納得感があるものもあれば、

 ヒツジはすぐにキレやすい。
 ライオンは穏やかにみえる。

って逆じゃん。
みたいなものもあります。


本書では必ずしも、実際の
ヒツジやライオンの動物の性格を内容に
反映しているわけではありませんので、

読みながら、
なんでコレが羊で、何でコレがライオンなの?
と思う点も多々あります。

しかし、
そこを大人が指摘するのは、
ちょっと野暮な話かもしれません。


さて、
本書を読んで私が心に残ったのは、

・ビジネスの決め手は、人間観察力である。
 (ヒツジはネットサーフィンの時間が長い。
 ライオンは、人間観察の時間が長い。)

・声をかけてくれた相手を大切にする。
 (ヒツジはいつも出逢いを求めている。
 ライオンは出逢いを逃さない。)

などで、
なかでも特に印象深かったのは、

 ヒツジは20代の頃から老後の年金の心配をしている。
 「年金制度が破綻したらどうしてくれるのか?」と、・・・
 <中略>

それに対し著者が次のように述べていることです。

 実際に年金制度が破綻しても、その時の大臣が
 「申し訳ございませんでした」
 と頭を下げておしまいである。

の一節です。
言われてみれば全くその通りなのですが、

心配しても仕方ないものは心配しない。
といったラテン的というか積極的というか、

前向きで明るい物の考え方が、
今の日本に必要なものと感じました。


本書は、誰にでも読めるような簡単な文体で、
文字数も少なく、すぐに読み切れる内容です。

しかしその割りには、深い言葉も多くあります。
成功本/自己啓発本の初心者の方に
特にお勧めの一冊です。




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