青木雄二著「一発逆転のナニワ人生論」を読むと、未だ色あせない、お金や世の中の現実が見えてきます。

本日は青木雄二さん著の

「一発逆転のナニワ人生論」

をご紹介します。

著者の青木雄二さんは、
有名マンガ「ナニワ金融道」の著者であり、
今から10年前の2003年に亡くなりました。

亡くなる何年か前には、
ナニワ金融道」の連載は終わっていた
と記憶していますが、

マンガが完了後も沢山の本を出版されており、
有名絶頂のなか58歳という若さで亡くなったため、
当時、驚いた記憶があります。

ナニワ金融道は、
マンガでありながら、
金融の専門書よりも為になる。
などとも云われ、
企業教育に使っている会社もあるそうですが、

しかし、
私はあの独特のヘタウマな画風が苦手で、

著書は数冊読んだ事があるのですが、
マンガは殆ど読んだ事がありません。

元々画家や漫画家を目指していた人では
無いことを知っていたのですが、
自らデザイン事務所をしていたということ
ですので、絵の素養は相当にあったものと
思います。

いずれにせよ、
亡くなって10年を過ぎた今も、
ナニワ金融道」は色あせず、
青木雄二さんの文章もまた色あせていないようです。

本書は、投書による質問を、
青木雄三さんが答えるという構成になっています。

例えば、

Q:私はサラ金に就職して6年が経ちます。
 仕事は楽しいし、人を見る目も育ちます。
 イメージは悪い一生続けるべきでしょうか?

A:男の仕事は分野よりも、成功するかどうかが大切。
 「一流になればどんな仕事でも輝いて見える」
 頑張って出世すれば、サラ金だから
 どうこうということは無くなる。

こんな感じです。

・金持ちからも無い奴は、
 社会の裏システムを学ばなあかん
・ブ男でもてないなら、金持ちになれ。
・ン千万円を持つ小金持が、一番詐欺に狙われやすい。
・最高の財テクは、損しないことや。

・・・などなど、
あまり声を大きくして言えないことや、
きれい事だけではすまされない世の中のしくみを
バッサ、バッサと切り捨てる感じです。

やや意外にも感じますが、
世の中には、一発逆転のような金儲けは無く、
コツコツと積み上げるのが大切と良いといったことが
度々述べられています。

そして、法律ギリギリを行けば、
金は入ってくるものの商売は長くは続かないと云います。

最近でも、某ソープランドが摘発されましたが、
この手の商売を、大々的にやり過ぎたりすると
必ず警察がやってくることが、本書でも書かれています。

また芸能人を宣伝に使うのは止めたほうが良い。
という話があり某オークションのニュース
を思い出しながら読みました。

このように、
未来を予言するようで怖い感じもするのですが、

おそらく予言と云うよりも、
今も昔も変わらぬ実態が有るという事と感じます。

つまり、
この国の本質は青木雄二さんが生きた時代とさほど変わらず、
青木雄二さんの考え方や哲学も未だ衰えずだな。

そんなことを感じながら、
じっくりと本を読んだ今日の一冊です。

なお本書は、

青木雄二財テク論」、「ナニワ青春道」、
「ナニワ青春道完結編」の3冊をもとに新たな
 書き下ろしを含めまとめたものとのことです。

良書ですよ!!



 
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