佐藤伝著「1日5分 頭がよくなる習慣 」には、知らなかった学習法が沢山紹介されています。凄いです。

人間の能力は生まれ持って備わった影響が多く、
個人の学習や努力によって大きく改善しない。

・・・このような、
救いようの無いことを最近書いたばかりですが、
(2012/12/30のブログにて、)

今日は頭が良くなるお話をご紹介しなければ
なりません。汗)

本に限らず、
正反対の議論と成ることは多々あります。

例えば、
年末、某朝まで生テレビを実家で見ておりましたら、

政治や経済の、
・やってみないと答えが分からない未来の話。
・どちらも正しい(どっちも正論)話。
・前提が違う話。

それぞれが入り乱れ、

いつものことですが、

声の大きい人や、司会者の当てる順番で
流れというか、場の空気というか、、
答えが変わっている印象を持ちました。

仕事での会議では、
ごく普通に見られる光景ですが、
もう少し整理をして議論を進めたいところです。

そういった点では今回の

「能力は変わらない」VS 「頭が良くなる」

の場合、

「能力は変わらない」派は、
力が劇的に向上しない話しであり、

本書で書かれる「頭が良くなる」は、
ある人の能力が、多少でも改善する話しを
示しています。

ですから、
議論の前提というかスコープが違うと
考えるべきでしょう。

いちいち、こんなことを書かなくても。
・・・といった感じはありますが、
テレビの討論番組の場合、
でこのような細かな点は、
省略されがちと感じるわけです。

・・という訳で本日は、佐藤伝さん著

「1日5分 頭がよくなる習慣 」

をご紹介します。

著者の佐藤伝さんは、
長い間教育産業に携わるプロの教育者です。

本書では、実験データや研究結果が多く
登場するわけではありませんが、
殆どのケースにおいて著者が実際に試し、
経験的に効果があったものを紹介しています。

紹介される背景や内容的なことを考えると、
どちらかと言えば、中高生〜20代向けです。

本書の凄いと感じる点は、
個人的にいろんな本を読んでいるつもりなのに、
聞いたことが無かった話が登場するところです。

例えば、

 ・先生が授業のことを生徒以上によく覚えているのは、
  先生は立っていて生徒は座っているから。

  →先生は下半身の筋肉を使いながら教えている。
   即ち、歩くなど軽い運動しながら学習すると効果的。

 ・どうしても物を覚えたいときは、逆立ち※してみる。

  →そういえば大昔・・・、
   暴れはっちゃく(TV番組)も逆立ちしていました。
  ※なお本では三点倒立っぽい形で頭を床につけています。
   無理矢理、頭の血のめぐりを良くすることで記憶します。
   猫背をやめ背筋を伸ばしたり(これも脳の血流を良くする)、
   つま先を引っ張ったりして、刺激を得ることで
   記憶力がよくなるそうです。
  ※ちなみに忍者は、指をちょっと切って痛い思いと
   共に記憶したのだそうです。これはすごい!

 ・物によって筆記用具を変えてみる。
  文字は筆ペン。計算問題は万年筆が良いそうです。

  →数字が消せない万年筆のほうがより計算に集中し、
   確実にテストの点数が上がるそうです。
   また筆記用が異なることによる、脳の刺激が良いのでは
   ないかとありました。
  ※実際の数学の先生でも計算問題では万円筆を使う先生が
   いるそうです。 

・・・etc.
ポイントは、脳が必要とするのは、ブドウ糖と酸素
ということで、特にこれらを運ぶ血液の循環を良くする
ことが大切ということでした。

勉強の前に柔軟体操や運動をすることや、
姿勢と正すこと、口呼吸を止め鼻呼吸にすることなどが
効果的です。

また「良い人」と書いて「食」と、
食べ物を大切にする話しも印象的です。

全部は紹介できませんが、
このように、学ぶことに対する興味深い話しが、
たくさん紹介されています。

本書の内容は、
前半が上で紹介したノウハウ系で、
後半はビジネス本などに書かれるようなマインド系の話でした。
(学習効果を上げるには、目的を持ちましょう・・みたいな。)

他にもやる気グッツなどの紹介もあり、
即ネットで調べてみましたが、ちょっと買ってみて
取り入れたいと思っています。


(繰り返しになりますが、)
本書はあまり知らないような内容、
直ぐに使える内容が多くあり、

また、
中学生ぐらいの方なら簡単に読めますので、
勉強メインの生活の方には、
かなりお勧め出来る一冊と思いました。



 
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