近藤麻理恵著「人生がときめく片づけの魔法2」を読みました。

私の部屋は、
ものであふれかえっていて、
トンでもないことになっているので、

お掃除関連本、
特に捨てる系の本には興味があります。

そんなお掃除関連本の中で、
昨年(2012年)最も印象に残ったのが、
近藤麻理恵さんの

でして、

近藤麻理恵著「人生がときめく片付けの魔法」を読むと本当に部屋の整理がしたくなります。 - つれづれなるまゝに、日ぐらしMacに向かいて・・・
※↑私のブログへ飛びます。

Amazonの説明によると、
「人生がときめく片づけの魔法」は
2012年の上半期売り上げ2位(トーハン・日販調べ)
で130万冊の売り上げを誇るそうです。

年間でも、
オリコンランキングによると
第8位の売り上げを誇っており、
これはスゴいと思います。

2012年 本ランキング特集『ヒット作の定番化――シーンをけん引するキーワードとは!?』 BOOK 総合TOP50 1ページ目 | ORICON NEWS


前作を紹介した際にも少し書いたのですが、
近藤麻理恵(通称こんまり さん)の名前は
会社の男性陣の話題になるほど有名です。

後に知ったのですが1冊目の本を出すとき、
ある単行本の企画コンペだったようですが、

この人はテレビに出て有名になる。
と出版社の人が確信する程だったそうです。


この本を読んだ印象は、

なんとなく、
どこかで聞いたことがあるような・・
・・的印象をもちつつも、

こんまりさんの”片づけ”に対する情熱や
パワーに圧倒されました。

特に文章が一気に書かれてる文体で、
とにかく、勢いを感じました。

要旨は、整理(捨てる)際には、
洋服でも何でも一度全部並べてみて、
自分がときめかないもの物を捨てていく。
ということです。

そうすることによって、
自分が”ときめく”物に囲まれた幸せができる訳です。

”ときめく”といえば、

 「人生がときめく 片づけの魔法」

なのか

 「人生がときめく 魔法の片付け」

なのか、
ちょっとした話題になったりもしますが、
日本語的には、「魔法の片付け」が正しい
のでは。みたいな話もあります。

私は日本語的にはどっちかわかりませんが、
語感的に「片付けの魔法」が良いと思います。


・・・というわけで本日は、近藤麻理恵さん著

「人生がときめく片づけの魔法2」

をご紹介します。


本書を購入したのは、
もちろん1冊目が面白かったからですが、

さらに1冊目から2冊目に至るまでの間に
どんな変化があったのか興味を持ちました。

本書を読んでみると、1冊目の内容を各論化して
詳しくしたような印象です。

本書の最初にも1冊目を読んだあとに
読んでくださいとありますが、

本書では、こんまりさん流の
”片づけ”の基本的なやりかたや、
背景となる考え方が、
あまり述べられておらず、

読者は”こんまり流”の知識をある程度持った上で
読んだほうがよいと思います。

ですから、
いきなり2冊目から読み始めると、
例えば、洋服の折りたたみ方の集のようにも
思えたりします。


また1冊目に比べると、
勢いが少しトーンダウンしたのか、
もしくは文章が上手くなったのか、
文章の勢いが弱まっているように感じました。

沢山の経験や学びが会ったのだと感じますが、

物がたくさんあって片付けない人生き方も有り。
といった、これまでの”こんまり流”とは逆の
話も紹介されており、幅が広がったように感じます。


アマゾンの書評を読むと、
1冊目を読めば十分とか、
大概の事はブログに書いてある。
・・といったコメントがありますが、

私のように、本しか読まない物にとっては、

例えば父親から依頼が来た話や、
弟子が出来た話など、

近況的な話もまた面白く感じます。

確かに片付け方法であれば、
1冊目があれば十分という感じはあります。

しかし、
個人的には1冊目、2冊目がセットとなって
「人生がときめく片付けの魔法」
が完成するのではないかと感じました。


本書を読んで心に残ったのは、
家族で花見に行った際に、
お母さんが桜柄のピンク色のグラスを
持ってきたエピソードです。(p272)

それまでは綺麗だな。位にしか思わなかった
グラスが、お母さんの計らいで、
家族の思い出のグラスに変化しました。
このエピソードをうけて、

 「モノに思い出を染みこませながら生きる」
 そんな生き方が良いと言い、

 私一人で素敵な時間を過ごしてきたモノたちの
 大切さは、大切な人との思い出をもったモノには
 叶わないことをしった。

とあり、大いに同感しました。

ところで、
本書を読んだ後の最大の疑問は、
彼女の”片づけ”は決して親譲りではなく、
自らが目覚め、雑誌や本を読み、
実践して身に付けた方法なのだということです。

おそらく彼女の友達でも、
そこまで、片づけに熱中している人は
いないのではないかと思います。

最近、人間の特性の多くは、
生まれてからの教育ではなく
DNA(つまり遺伝)によって決まる。
・・といった本を読みました。

本書でも、
片づけが原因で、親や兄弟と仲が悪くなったり、
本人も、ノイローゼ気味になってしまったことが
書かれていますが、

いったいどうやって彼女がその才能を
開花させたのか、
私にとって最も興味が有る点です。

つまり、こんまりさんのDNAには
「片づけの魔法」が生まれたときから、
組み込まれていたということなのですね。



追伸)

少なくとも中年男子が真面目に読むことは
想定されていないと思うのですが、

物を捨てたり片づける、熱い情熱は
彼女はぬきんでていると思います。

そんな彼女に、
私個人的にも1冊目を読んでから
大いに感化されたのですが、

しかし、
今に至るまで内容が実践できたことは、
靴下のたたみ方が変わっただけです。

なぜなんだろう。?
・・と遠くを見つめてしまう今日この頃です。


 
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