はづき虹映著「すごい片づけ」は、スピリチュアルな面から片付けを考えます。ある種の究極の片付け本かも?

先日、中谷彰宏さんの片付けの本を
ご紹介しましたが、

↑コレです。

今日も片付けの本をご紹介します。(汗)

本日ご紹介する本は、
片付けというテーマに、心理・スピリチュアル面、
そして日本の歴史・文化的な面など、様々な角度から
解説が加えられた本で、他の片付け本とはひと味違う、
片付け本です。


・・という訳で本日は、はづき虹映さん著

 「すごい片づけ」

をご紹介します。

どうゆうわけか、最近似たような話しを
ご紹介しています。

例えば先日桜井章一さんの

↑コレです。

をご紹介しましたが、
その中には、物事に「執着しない」
ということが書かれていました。

金銭や物質、健康面、家族・・・
何かしらの執着が、怖れの原因となるというのです。

今回、ご紹介する本書にも、
この「執着しない」という言葉が登場します。

そもそも物を「片付ける」というのは、
自分の”思い”に決着を付けることが大事です。

ですから、
実際に物を捨てるという、
物理的なことは二の次です。

そして、
物事や世の中に対する執着を、
究極に断ち切った人の代表が、
出世したお坊さんです。

様々な宗教でも共通と思いますが、
出家するときは、
金銭や物への欲を断ち切り、煩悩を捨て、
何も持たず仏門に入ります。

身一つに成るわけですから、
物理的にも精神的にも究極に片付いた状態です。

それと真逆の状態にあるのが私(の部屋)ですが、
物理的にも精神的にも全く片付いて居らず、
100%煩悩の固まりです。

そして、片付けたいと思いつつ、
常に部屋は物で溢れているのですが、
それが出来ないのは、
深層心理(潜在意識)では物を片付けたくない。
と思っているからなのだそうです。

例えば部屋を片付けたいと思いつつ
常に部屋が汚い女性がいるとします。

彼女は部屋が汚いことで、
→彼氏を家に招くことが出来ない。
→結婚出来ない。→愛される資格がない。
・・・
と深層心理で思っているのだそうです。

つまり!、
部屋が汚い彼女は、
深層心理では部屋が綺麗だと、
都合悪いということなのです。

ですから問題なのは、
物理的に汚いことではなく、
愛される資格がないと考える気持ちです。

この気持ち、心を変えなくては、
部屋をどれだけ片付けても必ず
リバウンドします。

私はそんなことは思った事もありませんでしたが、
今日ブログを書く前にネットを見ていたら、
部屋に物があるのは、寂しい気持ちの裏返し。
という記事があり、
その通りかもしれないと思いました。


日本では家は神が降りてくるところです。

片付いていない汚い家には、
貧乏神や疫病神が降りて来ます。

ですから部屋の片付け具合と、
健康状態や豊かさの具合は、
密接にリンクするのです。

要するに貧乏人ほど沢山の物があるのは、
貧乏神が家に降りて来たからです。

日本人はそういったことを昔から知っていたので、
家の中には余計な物を置かないようにして来ました。

これは高級ブランドのお店と同じ発想です。
物を置かないことで空間を大事にします。
そうすることで、高級ブランド店は、
商品の希少性もアピールしているのです。


旧来、日本人は木の家に住み、
何年かに一度は家を建て替え、引っ越しをしてきました。
その代表的な例が、伊勢神宮出雲大社です。

何年かに一度新しく建て替えることで、
古い物を廃し、神聖さを保っていたのです。

ですから、物を片付けるには、
引っ越しが一番と言います。

それが難しい人は、
他人の力を借りてみることです。
テレビ番組の「劇的ビフォーアフター」は、
テレビのスタッフの力を借りることで、
強制的に物を排除しているのです。


しかし、私たち日本人は、
古くから物は魂が宿ることを知っています。
ですから、使い終わった針や人形を供養したり、
自動車をお祓いをします。

日本人にとって、物は単なる物ではありません。
もったいないから捨てられないのでは無く、
物への思いや魂があるから捨てられないのです。

そして、そんな捨てられない物達には、
大切な意味があると云います。
それは、自分が最も大切にすることの象徴です。

洋服の好きな人は、洋服が溜まり、
本の好きな人は、本が溜まります。

つまり沢山あるものは、
自分を知るための象徴となります。
そして幸せに成る為に活用しましょう。

出家したお坊さんのように、
決して全てを捨てる必要はありません。

・・・
本書では、このようなお話が前半にあり、
後半には、部屋の種類毎に
その部屋を片付けできない心理的な解説
と片付け方法が紹介されます。

例えば、リビングが片付かないのは、
主婦の自信のなさが原因であるとか、
キッチンが片付かないのは、
もったいなさが原因なのか。
・・・


そして最後に物事に「執着しない」という
話題で締めくくられます。

片付けられない、
つまり、
気持ち的に何かに「執着した」状態で
死を迎えたらどうなるのか?
そんな事が書かれます。

最初にも書きましたが、片付けるということは、
物よりも、気持ちの整理が大切です。

人は死んでしまえば、
強制的に物質面は断ち切られます。
しかし執着した気持ちは残るのです。

人に執着すれば、背後霊となり、
物に執着すれば、もののけとなり、
土地に執着すれば、地縛霊となります。

つまり成仏できないということなのですが、
日本人はこれを知っていたからこそ、
様々なお祓いの習慣があります。

そして、再び昨日と全く同じ事が
書かれるのですが、

つまり、
40歳を過ぎたら、
増える喜び、得る喜びよりも、
減る喜び、手放す喜びを知ろう。
ということです。

執着しないことを学び習慣とするとともに、
人生の片付け時を知らねば
ならないというのです。

そんな訳で、「すごい片づけ」という
タイトルの本を読み、
すごく重い(思い)気分になりました。

そんな訳で、
どうしても片付けが出来ないと思った方に、
最後にお勧めしたい、
ある種の究極の片付け本と感じた、
今日の一冊です。


追伸)
本書によると、
凄い。というのは、
即ち本来有るべき状態(素)が、
濃縮されるという事なのですが、
これは、
心の奥底に秘められた部分に
光が当たった様子なのだそうです。
つまり深層心理(潜在意識)の
ことなんですね。


すごい片づけ

すごい片づけ