内藤誼人著「キレイなお札から使いなさい!」は、お金に関する知識がコンパクトにまとまっている一冊です。

少しお金系の本を読んでいる人ですと、

財布は長財布を使い、
カード類はため込まず、
(もちろん領収書をため込むなどあり得ない)
お札は顔をそろえて並べ、
幾ら現金が入っているか、常に把握する。
・・・
など、実践している人も多いと思います。

では実際にお金(お札)を使うときは、
どのような作法があるのでしょうか?

あるセミナーに行きましたら、
お財布からお札を出すときに、

綺麗なお札から使う。or 折れたお札から使う。

という問題が出され、
参加者の間でディスカッションを行いました。

私も含め、綺麗なお札を残すため、
折れたお札から使う派が圧倒的に多かった
のですが、

答えは違っていたのです。


・・・という訳で本日は内藤誼人さん著

 「キレイなお札から使いなさい!」

をご紹介します。


そうなのです!

正解は「綺麗なお札から使う」のです。

その理由が本書に書かれています。

理由その1 お札にも価値の違いがある。
 家でも車でも洋服でも、
 大概の物は古くなると価値が落ちる。
 お札も同様。折れて古くなった1万円札は、
 ピン札の一万円札よりも価値が落ちている。

理由その2 相手の気持ちを考える。
 どんな人も、綺麗なものをもらったほうが嬉しい。
 それはお金でも同じ事。
 相手の気持ちを想像出来ることが、成功にとって
 重要な要素であるとすれば、
 お金を渡すときも、相手の気持ちを考え、
 可能な限り綺麗なお札を使おうとする。

 もちろん、レジのおばちゃんに渡す際も同じで、
 折れて古くなったお札は、自販機などで使えば
 良いのです。

・・という訳です。


私もこの話しを聞くまでは、
綺麗なお札を貯め、
古いお札を先に使うようにしていました。

この長年の習慣は、未だ変わらず、
お財布にはピン札を残しているのですが、
結局それは、ピン札のほうが価値があるから
使わないわけです。

この話しを知ってから、少なくとも、
お札の新旧を意識して使うようになりました。

そうすると、ごく当たり前ですが、
次のことに気付いたのです。

それは、
お給料後、銀行からおろしたお金は、
古いお札から順に使われます。
すると月の後半は新しいお札を使うことに
なるわけです。

傾向として、古いお札を使うときの買い物は、
雑になってしまうのですが、
ピンの一万円札を使うときの買い物は、
慎重になります。

簡単にまとめると、給料日前に生活が
厳しくなるのは、
月の前半に、折れたお札を使うことにより、
無駄遣いをしてしまうため。
ということも言えそうです。

↑この話しは本書には書かれませんが、
私にとって大きな気付きでした。


他にもお金を渡すは、
お札はそろえて、顔が見えるように渡す。
手のひらが上になるようにして渡す。
といった作法があります。

お札の向きがバラバラだったりお札の顔が見えないと、
もらう側に違和感があり、

手のひらが上になると、相手に隠し事をしていない
という心理学的な効果があるそうです。

また、
手の甲が上になると、なにか汚い物を触っている
ようにも見えるという効果があります。
所作として美しくありません。

さらに、なるべく5千円札で渡せるときは、
5千円札で渡すようにします。
5千円札は数が少ないので、意識して集めないといけません。
そういった意識もお金持ちになるためには大切な
心がけなのだそうです。
ちなみに、これは私も実践していますよ。

最近コンビニでおつりをもらうとき、
女性の方が手を添えてくれて、
何のサービスだ?と違和感を感じることがあるのですが、
心理学的に相手に好意を与える。
として本書でも推奨されています。

そうゆうことか。と本書を読んで知りました。
きっとコンビニのマニュアルにあるのだと思います。


本書はお金の渡し方だけの本では無く、
お金持ちになるための知識が幅広く書かれています。

例えば、億万長者は300ドル以上の靴を買ったことが無いとか、
確か「隣の億万長者」にも似たような事が書かれていましたが、
そのような情報も色々書かれています。
そういえば、最近流行の株の売買もお金持ちは頻繁には
しないようです。


「ありがとう」を言いましょう。
みたいな超一般的な話しも多数あり、
お金本を沢山読んでいる方とっては、
少し物足りないかも知れませんが、

私は、お金に関する極めてベーシックな内容が
上手くまとめられていると思いまして、
保存用にもう一冊購入し、
年に一度位は読み直したいと思った今日の一冊です。

内藤誼人さんの本の中でも、お勧めです。



今日のアクセス:305,036(2015/2/9)