重松清著「みんなのなやみ (よりみちパン!セ) 」を読みました。

本日は、重松清さん著

「みんなのなやみ (よりみちパン!セ) 」

をご紹介します。


著者の重松清さんは早稲田大学を卒業後、
編集者を経て小説家に成られた方です。

恥ずかしながら小説を読んだ事は無いのですが、
(大変恐縮です。)
現在TBSで放映中のテレビドラマ、
「とんび」の原作者です。

参考URL
原作紹介|TBSテレビ:日曜劇場『とんび』

私はテレビも見ないので何ですが、
大好きな常盤貴子さんが出演されると云うことで、
見たいなぁ〜。等と思っていたところでした。


さて、
話は戻りまして、、、

本日紹介する「よりみちパンセ」シリーズは、
主に小中学生向けの内容で、

「みんなのなやみ」はその1冊目です。

「よりみちパンセ」シリーズは、
これまで数冊読んでいますが、

テーマ事に選ばれた著者の言葉は心に残り、
大人が読んでも面白いのではないか。
と感じます。


「みんなのなやみ」の初版は2004年と、
今から約10年前の本で、

「10代の悩み相談室(理論社 ※当時)」

に寄せられた子供達からの悩みに、

同世代の子供を持つ親でもある、
作家の重松清さん(当時41歳)が
丁寧に答えていくというものです。

友達のことや恋愛のこと、
給食が多くて食べれない話や、
いつも一人だけ余ってしまう話。

世の中の事件や、ピアスをしちゃダメ?
進学の話。

・・・etc.

10代ならではの質問の数々です。

40代の私が読めば、
たわいのない悩みばかりですが、

しかし、
重松清さんのようにキチンとした
答が出来るわけではなく、

今だ解消していない悩みや、
更に複雑化する悩みもあり、

多くは仕方ない。
・・で終わってしまった
悩みのような気がします。


本書を読んで思うのは、

自分が執筆当時の重松清さんと同年代でありつつも、
ろくな答えが出せそうにないことで、

その理由の一つは、
私には、子供も居ないためか、
こういった事を真面目に考えたことが
無いと言うことでした。

その分、
人としての成長が出来なかった訳ですが、

本書を読み、
少しだけ一緒に悩みを考えてみることで、
私も人として成長ができるのではないか?

そんな事を期待しました。


本書は、普通に読み進めれば、
あくまで10代の若者向けのお悩み相談本です。

表面的に読むと、実につまらない本ですが、
真剣に答えを書き綴った重松清さんは、
本当に凄い方だと感じます。

小説家というのは凄い感性と表現力の持ち主なんだと
感じた今日の一冊です。

私もせめて、
本書から何かを掴める感性は持ちたいものだと思います。



 
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