西山昭彦著「40代で始める「最終戦略」ノート」は、30代のサラリーマンに是非読んで頂きたい一冊です。

本日は西山昭彦さん著

「40代で始める「最終戦略」ノート」
 ー仕事価値&人生価値の最大化26のチェックリストー

をご紹介します。

著者の西山昭彦さんを偶然ネットで知りました。

東京ガスに勤めながら、
夜間大学院に通い博士号を取得し、
本日ご紹介する本が記念すべき50冊の著作に当たるという、
スーパーサラリーマンです。

そんな凄い方が、
ご自身の経験を振り返り、
40代以降のサラリーマン生活をどのように送るべきか、
「最終戦略」と証し、まとめたものです。


20代では、30代では、40代では、50代では・・
という年代本は沢山出てきます。

私は、人生に後悔はしたくないという気持ちから、
こういった本を沢山読んできました。

同年齢の本だけではなく、
60代の退職を迎えた世代の本も読みます。


40代は人生80年の中間地点と云うだけではなく、
仕事人生、キャリア40年の中間地点でもあります。

そして、人間の年齢もサラリーマンのキャリアも
単なる中間地点というだけではなく、
どちらも上り坂から下り坂に変化するポイントです。

本書にもありますが、サラリーマンの場合は、
残念ながら多くの方は、
この先出世が見込めない下り坂に達します。

大概の企業ではポストは飽和し、
課長職になれる人が同期の3割。

部長になれるのが、課長5人に1人
などと云われることもありますが、

大概の人は40代で、
出世は頭打ちとなります。

すると給料のほうも、
年功序列の会社を除けば、
良くてイーブンといった状況となります。

得てして出世や昇給がとまったとき、
人はやる気をなくします。

サラリーマン人生にとってのピンチを
迎えるわけですが、

こうした状況を考え、
どのような戦略で残り20年のサラリーマン
生活を送れば良いか?

本書では、様々なヒントを示しています。


そのひとつは、
最低でも自分の給料は稼ぐという姿勢です。
昔話ばかりしていてはダメですし、
若手から、食わせてもらっているような
スタンスもダメです。

あくまで一定のスキルを維持しつつ、
業務をこなしていく必要があります。

もうひとつは、
新たに何かしらの役割を自身に与え、
残りのサラリーマン人生を送ることです。

専門性に更に磨きをかけてプロとして働くのもよし、
若手や女性社員のサポートも良いです。

若い頃は失敗を恐れてチャレンジできなかった仕事も、
出世を考えなければ案外自由に出来たりします。

一番良いのは、新しいビジネスを構築することです。

著者の西山昭彦さんは、
40代で社内ベンチャー企業を立ち上げたり、
自分の名前が付く社内シンクタンクを立ち上げたり、
といった活動をしています。

私も40代になって若い頃と違うと思うのは、
一人前の仕事量が必ず振ってくるわけでは
無いと言うことです。

もちろんノルマや役割分担がありますが、
いちいち上司は仕事の指示もしなくなりますし、
自分の意思によって仕事を選ぶ裁量は広がってきます。

この自由を十分に活用して、
自分のやりたいことと会社の仕事と重ねていき、
給料や出世、すなわちお金以外の満足度を高めて
いければよいサラリーマン人生が送れます。


以下に本書で印象に残った事を紹介します。

・飲食は大事
 昔から、大事な仕事や大切な付き合いでは、
 飲食を伴うおもてなしがあります。
 食べ物が貴重な時代に、自らの食料を分け与えることは、
 大事な意味を持ったことの名残と云いますが、
 著者は在る年代になってから食べ歩きを始めて、
 今では本が書けるぐらい詳しいそうです。
 ある程度の歳になったら、会社の近所の居酒屋だけでなく、
 そういった食事処の知識も大切になってくると感じます。

・成功するリーダーの4要素
 コッターハーバード大学名誉教授によれば、
 1,異動などによる多様な体験
 2.人間関係にもまれる経験
 3,ミスへの対処
 4,ストレスマネジメント
 この4つが優れたリーダーになるためには大切だということです。

 また著者がマネージャクラスに聞いたアンケートによると、
 1,今までやったことの無い仕事を必死で乗り越えたとき。
 2,新人のときについた上司や職場。
 この2つが社会人として成長する時なのだそうです。
 私も同感に思います。

・雑魚の案件から逃れる。
 若い頃と違って、つまらない仕事を抱え込みすぎて
 時間貧乏になるのは避けたいです。
 より有意義な仕事を作り出し、チャレンジしていきたいものです。


本書を読むと、
文章に重みを感じない点には、好き嫌いがありそうですが、
これは著者の西山昭彦さんが50冊もの著作を経て、
たどり着いた境地ではないかと感じます。

40代のサラリーマンにとって、
かなり参考になる今日の一冊だと思いました。

できれば、30代後半の方に読んで頂き、
悔いのない40代を送って頂きたいと思いました。



 
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