R.J.ペトロ著「ホワンの物語―成功するための50の秘密」は長いですが、じっくり読む価値は十二分にあります。

私の机の右側には、
購入してから読まずに積んでいる本
通称「積読本」が、100冊近くあります。

読みたい本は世の中無尽蔵にあり、
特に速読術も無ければ、
速読に興味もない私にとって、

積読本は溜まる一方です。(汗)

どういった本が溜まるかというと、
小さい文字で中身がびっしり詰まった感じの、

つまり、

読みにくそうな本です。

特に外国の訳本は、
原書と成る本のページが多いためか、
時間が掛かりそうなので構えてしまうのです。


という訳で本日は、ロバート・J. ペトロ著
山川 紘矢 + 山川 亜希子 訳

「ホワンの物語」
―成功するための50の秘密ー

をご紹介します。


本日ご紹介する「ホワンの物語」も、
厚みのある、いかにも「本」という感じの外見で、
中身も文字がびっしり詰まっている感じです。

良くご紹介する、
軽いビジネス本の対極にあるような本です。

読み切るまで何日を要したのか分かりませんが、
とにかく、
何時間もかけて、読み切りました。

しかしその本は、
何時間もかけて、
読み切る価値がある本だった訳です。


本書はの内容は、
成功本/自己啓発本に良くある、
物語形式のストーリーでした。

親を失い、
無一文で世間に放り出された若者が、
お金持ちの賢者と巡り会い、
賢者に相談して智恵を授かりながら、
最後は大金持ちになり、
美人の奥さんをもらい、
・・・
そして孫に、
自分の生涯のストーリを遺言として残す。
というものです。

ただ遺言という割りには、
たいへん重厚なストーリーです。


ブログの最後にアマゾンのリンクがありますが、
ここまで高評価のレビューが連なる本も珍しい
のではないかと思います。


本書の最後には、
本文中に出てきた、
成功のポイントを50個連ねています。

ここだけ読むと、
単なる成功本/自己啓発本の内容のようで、
テストかクイズの答えを読むように、
面白味や感動に欠けます。
(ですから、先読みするのは止めましょう。)

そして、
私が個人的に心に残ったのは、
この50個には含まれないことでした。

それは、主人公のホワンは、
子供の頃から、父親に良いロバの見方を
教わっていて、
他のロバの仲介人よりも、
良いロバを見分けることができたことです。

その能力を利用し、
飲食店で働きながら、
ロバの仲介の副業をすることで、
後の資金と成るお金を貯めていきます。

つまり、ホワンが世間に放り出されたときには、
プロフェッショナルとしての高い専門性を持ち得て
いたということです。

つまり、何かしらの専門能力が
お金持ちのきっかけになるということです。


またホワンは一人になったとき、
大事な大事なロバと一緒でしたが、
賢者の知人にロバを手放してしまいます。

今で云うところの、
リースの商品にして、
毎月いくらかの現金収入が得られるように
したのですが、
その方法はお金持ちの賢者が、
知人に依頼して密かに仕込んだのです。

どん底の状況で一人になったとき、
自分の一番大事なものをお金に換えることが
できるのか?

後で振り返ってみると、
賢者が仕込んだ、お金もちになるための、
一つの試練(テスト)だった訳ですが、

物ばかり沢山抱えている私にとって、
この部分は、大いに心を動かされました。
(今の私は絶対にできそうにありません。)

・・・
本書の話しは尽きませんので、
コレぐらいにします。

繰り返しになりますが、
本書は長いですが、
じっくり、じっくり、

そして時間をかけて読んで欲しいと感じます。
絶対お勧めの今日の一冊です。


↑私が読んだのはこちらです。

↑新版というのも出ています。


 
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