「感涙食堂―泣きながら読む!感動飲食店ガイド」を読むと、日本人の優しい気持を感じます。

前回、
どんな本が「積読本」として溜まっていくか。
ということを書きました。

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どういった本が溜まるかというと、
小さい文字で中身がびっしり詰まった感じの、
つまり、読みにくそうな本です。
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ポイントは、”読みにくそう”
ということなのですが、

”読みにくそう”な本は他にもあって、
例えば、大きく心が動かされそうな本です。

成功本や自己啓発本の場合、
心が動いて、
その後の考えや行動が変わるなら
おおいに結構なことですが、

一方、物語や小説の場合、
感動して他の事をやる
集中力がなくなったりしますので、

違う意味で読みにくい訳です。

・・という訳で本日は、

「オソトdeゴハン
感動体験エッセイコンテスト実行委員会編

「感涙食堂」
―泣きながら読む!感動飲食店ガイドー

をご紹介します。

本書は2007年に行われた、
エッセイコンテストの入賞作品を
本にまとめたものです。

コンテストは「ぐるなび」上で募集され、
審査員に、料理の鉄人でもおなじみの
岸朝子さんや服部先生が名を連ねています。

内容を一言でいえば、
外食に関する涙が出るほど感動する話(集)です。


最優秀賞作品と最後の作品に代表されるように、
家族が亡くなる前に食べた、
最後の外食にまつわる物語や、

結婚や将来の人生を決めた、
レストランや定食屋さん、

また居酒屋さんでの出来事が心に残ります。


私の場合は、
週末に外食をすることが多い訳ですが、

いつものラーメン屋さんの他には、
安価な価格が売りの全国チェーン系の
ワンパターンなお店に行きがちです。

本書を読んで、
もっと別の良いお店を発掘しなくては。
と節に感じました。


本書を読みながら、

人間いい年になったら、
スキルアップや能力向上のための
ビジネス本だけでなく、
物語や小説を読んで
人間力を深めていきなさい。

という事を思い出しました。

確かに本書を読んで、
物語や小説の持つ力、

つまり、人の心の微妙な抑揚感を、
感じ取るセンスが必要だと感じます。


ちなみに、
私が印象深かった話しは、

マスターに勇気付けられて、
別れた妻に再婚を申し込んだ、
「二度目のプロポーズ」※準優秀賞

不良息子が、母親の勤めるお店の
奥さんから説教をされて立ち直った、

「親不幸丼」※優秀賞

です。

岸朝子さんが選んだのは、
指が短い子供に、何事もなかったかの
ように握手をしてくれた、店員さんの

「小さな手」※岸審査員特別賞

で、とても感動する話しなのです。
もしも自分が店員さんなら、
果たして同じように振る舞えるのかどうか?
自問自答してしまいました。


本書を読むと、
暮らしの中で”外食”がいかに大切かを感じると共に、

日本の人達の豊かなサービス精神というか、
ホスピタリティーというか、
他人を想う気持ち、優しい心を感じる、
今日の一冊です。



↑私が読んだのはこちら

↑マンガも出ていますね。


 
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