童門 冬二著「童門式「超」時間活用法」を読みました。

私事で恐縮ですが、
昨日今日とお休みをもらい、
5連休を堪能しております。

得てして休む前は、
5連休もあれば、
やりたい事が、
思う存分出来そうな気がしたのですが、

半分終わってみますと、

3日目の今日になり、
ようやく一番やりたかった
部屋の大掃除に着手した次第です。

本当はここからというのに、
日曜日には都合があるので、
あと1日しかありません。

あ〜。
もっと時間が欲しいですなぁ〜。


という訳で本日は、童門 冬二さん著

「童門式「超」時間活用法」

をご紹介します。

著者の童門 冬二さんは、
東京都庁に勤めながら作家となり、
50歳で退職し作家専業となります。

本書を書いている時点※で、
連載が月に15〜20本と
長編書き下ろしの企画が10本程。

そのほかに、
月に15〜20回の講演活動をしています。

※本書は97年とちょっと古い本です。

講演活動では地方行く訳ですが、
移動中は揺れるので書き物をせず、
もっぱら読書と睡眠なのだそうです。

ほかにも、映画が好きで新作映画
の殆どを映画館でみているそうなのですが、

いかにプロとはいえ、
いったいどんな時間の使い方を
しているのでしょうか。

本書から、
私が印象に残った点を幾つかご紹介します。

1.生産性を考えて分業にする
 童門冬二さんは自分で原稿を起こさず、
 テープで録音したものを、
 専門家にワープロ打ちしてもらうそうです。

 手書きが好まれないと云うこともありますが、
 生産性を上げるための工夫です。

 私之場合、何度も読み直しながら
 原稿を打っていますが、
 口頭で原稿が語れるとは凄いと思います。

2.資料本は2〜3冊買う
 歴史小説用の資料は複数冊購入し、
 一冊は保存用として、残りは必要なページを
 切ってファイリングするそうです。

 私は1冊の本に付箋を貼って目印にしていますが、
 ビリビリページを剥がしてとっておくほうが、
 付箋よりも時間短縮にはなると思います。
 ・・でも、もったいですね。。

3.イヤな事から始める
 得てして簡単な事から始めましょう。
 と成功本には書かれていますが逆です。

 イヤとか簡単とか優先順位を考える
 時間がもったいないという発想です。
 
4.締め切りに追われない。
 例えば15日締め切りの原稿は大概月初には完成し、
 締め切りの前日に見直して原稿を送る。
 という流れを作っているそうです。

 前の日に送り、頑張って書きました。
 という演出をしつつ、

 締め切りに追われない仕事の仕方は、
 先日ご紹介した時間の本にも有効とありました。

5.酒のつきあいは1次会まで
 多くの人も同じような事を書いていますが、
 童門 冬二さん位になると、
 歳だからと言えば大概許してくれるそうです。

 また、童門 冬二さんは、
 ビール、ウイスキー、日本酒・・
 複数のお酒を並べて飲むことができるそうで、
 これは凄いと思いました。

6.移動時間は諦める
 飛行機や電車の時間は、最低限かかる時間と
 考えて少し遅れたりしても諦めます。

 どうしようもないことは諦めよう。
 と色々な成功本にも書かれていますが、
 時刻表は最低時間と考える思考は初めて
 聴きました。ごもっともです。

7.映画はオールナイトで連チャンする
 大概土曜日のオールナイトに出かけ
 数本みて帰って来るそうです。

 つまらない映画なら寝れば良いという
 割り切りも素晴らしいです。

 私の場合余韻に浸りたいので、
 連チャンはしないですが、
 映画の本数をこなす見方としてはアリですね。

8.自分だけの3畳間を持つ
 ちょっと長居(1時間ほど)できる
 食べ物屋さん、飲み屋さんの事です。
 ここで新聞や雑誌などの資料を一通り見ます。

 こちらも様々な本に書かれますが、
 童門冬二さんの場合プロの作家さんで、
 ちゃんとした仕事場があるにもかかわらず、
 やはり、こういった場所は必要なんですね。


個人的に印象深かったのは、
時間の管理は、即ち自分の生き方だ。
という話しの流れで、

会社を辞めるときは、
その会社で十二分に活躍して、
能力が生かされない、評価されないとしても、

死んだ気になって環境をかえるように
努めるべきだ。という下りです。

童門 冬二さんは、
32年間努めた都庁を50歳で止めていますが、

作家になるきっかけとなったのは、
都庁の記者クラブに出入りしていた、
顔見知りの記者達が、
出版の機会を作ってくれたのだそうです。

会社を辞めるなら十分な環境を
用意してからにしなさい。
という話しに繋がるのですが、

サラリーマン作家がこうして生まれるんだ。

ということが分かり、
一つ勉強になりました。

本書は少し古い本で、
どちらかと云えばビジネス本というよりも、
エッセイ的な内容です。

童門 冬二さん好きな方は読んでみてください。



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