青木仁志著「一生続ける技術」を読みました。

本日は青木仁志さん著

「一生続ける技術」

をご紹介します。

以前に青木仁志さんの、

「一生折れない自信の作り方」

↑アマゾンにリンクします。

をご紹介しました。
その時も書きましたが、著者の青木仁志さんは、

17歳で高校を中退し、
溶接工から社会人生活をはじめ、

その後、自ら作ったセミナー「頂点への道」を主催し、
セミナーの参加者実績は26万人を超えているそうです。

上記に加え、現在は法政大学の客員客員教授として
も活躍しています。

自信の作り方では、

・小さな成功を積み上げる
・誰でも出来ることを誰よりもがんばる
・・・etc.

などの項目が紹介されており、

示される内容は上記のように、
平凡な印象ですが、内容や著者に興味をもち、

「一生折れない自信の作り方」

を購入しました。


本書を読み始めてすぐに驚くのは、
冒頭に示される、

 やりたいことがなかったら、
 とことん寝るのもいい<p32>

という言葉に要約される考え方です。
逆に表現すると、

 大好きなことは続けられる<p22> 
 願望にあることは自然と続いてしまう<p30>

という言葉です。

そんな当たり前の話しじゃなくて、
そこをどうにか乗り越える方法を知りたい。

・・と思い本書を購入する訳ですが、

重大なメッセージは、

本当に好きでもないことは続かない。
そうゆうものなんだ。

・・ということです。

ちなみに、続ける技術に関しては、
本書の後半にいくつか登場しますが、
メインメッセージでは無いと感じます。


本書で次に示されるポイントは、

自分でやりたいと思っていることは、
本当にやりたいことか?

という自己分析です。
やりたいと思っている事を分解すると

WANTS、CAN、MUST

の3つの要素があり、
WANTSは遣りたい事で、
MUSTはしなければならないことですが、

どっちにしてもCANが無ければ実行できません。

継続するためには、
ある程度しなければならない要素も
必要ということだと思います。

つまり、
これら3つの重なる領域が、
一生継続できる領域で、
実際はもの凄く少ないのです。


本書では継続しない理由も示されています。

端的に表すと「快感」です。

ダイエットに失敗するのは、
食べたいという「快感」によるものです。

最近読んだ本の中に、

人間の行動は、怖れと快感に起因する。

とありました。
つまりダイエットが失敗するのは、
おいしいものを食べる。
という目先の「快感」に起因するのです。

人間を含む動物は長い間飢餓と
戦ってきましたので、
目先の食べ物はすぐに食べたくなるよう、
脳に快感情報として書き込まれています。

ですからダイエットを続けるには、
この脳の快感情報に勝つ必要があるわけです。

これは大変なことですが、
この例のポイントは、
”目先の要求”に負けてしまうことです。

私たちは子供の頃の教育により、
”目先の要求”に負けることはダメ人間と、
すり込まれています。

しかし実際は人間の進化の歴史上、
脳に仕組まれているわけです。

これを克服する方法は、
目先という短い時間レンジを、
長期化して考えていくしかありません。

つまり、
半年1年後、数年後・・
の適切な目標やイメージ(つまりWANTS)を作り、
日々忘れないように、
繰り返し、繰り返し、脳にすり込んでいくわけです。

将来の目標やイメージをして、
「未来記憶」と表現する本もありますが、

思えば部活の激しい練習や、
イヤな受験勉強が何故できるのかといえば、
全て、将来のWANTSを叶えるためなのです。

本書の一番最後には、
著者が会社を設立してもっとも辛かった時期に作った、
「自分自身との誓約書」という目標が、
付録として付いています。

ややMUSTな印象も持ちますが、

自分の上司は自分と心に刻み、
毎日読んでいたそうです。

つまり、続けるための最も大切なことは、

一番やりたい事を、毎日唱える。

という事だと思います。


本書の後半では、
言葉を出して、気合いを入れる。
細切れにして始める。

などのテクニック的な事も示されますが、
基本的なスタンスは、

やりたくないのであれば止めてもいいんじゃないか。

ということです。

著者は、かつて熱心にドーベルマン(犬)を
飼っていたのですが、ある日を境に止めたそうです。

飽きたので止めた。ということですが、
目標の見直しは適宜あってもよい。
とあります。

本書でもっとも印象に残ったのは、

努力から結果は遅れて付いてくる。

ということです。
勉強も仕事も頑張った成果は少し遅れて
やってきます。

というか、暫くは成果がでません。

ここを乗り越えることができれば、
自信や力強さとなり、次の進化が期待できます。


結局の所、ごく平凡なことで、

 さあ、あなたはどちらを選びますか?
 「今」の快適感情ですか?
 それとも「未来」の快適感情ですか?<p179>

ここに集約されるのだと思います。

子供の頃にお説教として聴きましたし、
実際に忍耐・努力のベースともなっていました。

大人になって
適切な選択が出来ないのは、
未来を感じられないからなのか?
仕事のストレスが多すぎるのか?
・・・

そんな事を感じた今日の一冊です。



★★★ ツィッターやってます! ★★★
   https://twitter.com/h6takahashi


今日のアクセス:151,099