岡崎 太郎(著)「夢は、無計画のほうが実現する」には、現状を変えることの大切さを学びました。

夢は人生で最も大切なことの一つです。

ビジネス本や成功本を読むと、
多くの人が、夢の効能を語っています。

夢の効能の一つは、
想像力(イマジネーション)であり、
もうひとつは、
考えているときの幸せな気分であると思います。

例えば、潜在意識などの本には、

イマジネーション×幸せな時間=夢の実現

といった公式もありますね。

ここまで書いて、
今頃気付いたことは、

想像力つまりイマジネーション(imagination)は、

IMAGINE(想像)+ATION(動作・状態・結果)

ということなのですが、

IMAGINEという言葉は、
IMAGE(イメージ)という視覚的な情報と
関係があるということです。

夢の実現には、
目に見えるぐらい、
はっきりと想像力を働かせたほうが良い。
などと言われますが、

そうゆうことなんだな。
と今頃気付いた次第です。


・・・という訳で本日は、岡崎太郎さん著

「夢は、無計画のほうが実現する」

をご紹介します。

ビジネス本/成功本に限らず、
小さい頃から私たちは、
物事に計画を立てることを求められました。

特に夏休みとか冬休みとか、
受験勉強とか、
・・・

社会人になると、仕事の大小にかかわらず、
なにかしらの仕事を始める前には、
予め実行計画を立て上司に報告し、
プロジェクトが始まれば進捗状況を上司に報告し、
必要に応じて計画修正をすればまた上司に報告です。
・・・

ですから、
「夢は、無計画のほうが実現する」
と言われると、

カッコいいけど、
ちょっと成功した若者の話しじゃないの?
などと、勘ぐってしまうところがあります。

「石橋を叩いて渡る」ではなく、
「石橋を叩いて壊す」といった表現もありますが、

著者が言いたいことの一つは、

「無計画の方が実現しやすい」

ということではなく、

夢を持つのは自分であり、
実行するかどうか決めるのも自分である。

しかし、
プランを考えるのは、

世の中の「専門家」に任せればよい。

という話しと、

たとえ計画性が無くて、
流れに身を任す人生だからといって、
それは決して悪い物では無い。

という2つを感じました。


特に後者は、
青年海外協力隊に行ったあと、仕事の保証が
無くなる話や、
殆ど無一文で世界中を放浪している人の話など
紹介されて、

人生設計などといわれる計画性の高さは、
貯金の残高と同じで、
高ければ高いほど安心感があり、

確かに、
計画も貯金もゼロだと問題はありますが、

それよりも、

計画が上手く行かなかったときの挫折感や、
計画によって人生が守りに入ってしまうリスク、
などから、

人生が守りに入ってしまうことが怖い。

そんな発想が根底にあるのではないかと
感じました。


著者は高校を卒業してから、
いくつもの職業を経てたたき上げて
今に至りました。

世の中のビジネス本著者の多くが、
一流大学を出て有名企業で働いたとか、
MBA留学をしていた。
とは一線を画すものがあります。

そういった経験が「無計画」という
考え方の元になり、
世の中のビジネス本/成功本と
違う個性になっているように感じます。


なお著者の岡崎太郎という名前が
岡本太郎と似ているのですが、

著者が生まれた1970年に開かれた
大阪万博太陽の塔を作った、
岡本太郎さんの名前をもらったそうです。

ココで紹介したこともある、
岡本太郎さんの名著「自分の中に毒を持て」

↑アマゾンにリンクします。

を読んだ話も紹介されていました。

「自分の中に毒を持て」の精神は
常識に捕らわれず、
困難にあえて挑戦する反骨精神ですが、

本書も著者である岡崎太郎さんから
同じスピリットを感じ取ることが
出来ました。


本書の中で面白かったのは、
本書のテーマとは少し異なりますが、

「月に15冊以上の本を読め」と称し、
どうしたら月に沢山の本を読むことができるのか。

その工夫を紹介した章があります。

私の工夫とよく似ており、
やっぱりこうなんだ!と大いに共感を得ました。

少し紹介します。

その1,3〜4冊を同時並行で読む

 同じ1日一冊でも、一冊読んだら次の本。
 という読み方だと精神的にプレッシャーが
 重くなることに加え、
 本の内容の重さはバラバラですので、
 確実に読書時間を確保出来る人でないと、
 達成が難しいわけです。
 
 平行読みをして、
 気付けば今日はこの本を読み終えた。
 位の感覚が良いと思います。

その2,文字量の少ない本を毎月2冊用意する

 私の場合一週間に1冊は文字量の少ない本を
 混ぜ込むことにしています。
 読み切るまで数日かかる本も多いので、
 バーターが必要です。

その3、月の初めに冊数を稼ぐ 
 
 毎月15冊とか、30冊と月で目標と立てる場合、
 月末に集中するのはプレッシャーが高くなります。
 これも「計画」ですね。

その4、「読書漬けの日」を儲ける

 著者の場合、月末に読書漬けの日を儲け、
 ラストスパートをかけるそうです。
 サラリーマンの場合、週末や休みの日でしょうね。

その5,「読みたい本の棚」を作る

 前に読んだ本の流れやその日の気分や時間などによって、
 読みたい本は変わってくるものです。

 月目標の3倍から5倍の本を仕込み、本棚に並べて
 おくのだそうです。
 読み終えた本を本棚に格納するのが一般的かと
 思いましたが、逆なんですね。
 
 私も5倍ほど積読本がありまして、
 気分で本を選んでいますが、
 大量の積読本の唯一の効能だと思います。


本書は一見普通のビジネス本のような内容も
書かれていますが、
読んだ印象は斬新というか、読んだ事が無い
新しい雰囲気を感じます。

似たようなビジネス本が多い中で、
個性が光って居ると感じた今日の一冊です。



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