クリス岡崎著「一瞬で夢がかなう! 「人生のシナリオ」を書き換える法」を読みました。

先日、カップルの会話を録画したビデオを
15分ほど観察するだけで、
ふたりの15年後を予測するという、
ジョン・ゴットマン氏の研究を紹介しました。

「第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい 」

に詳しく書かれています。

しかしその本を読む前に、
この研究が紹介されていた本を読みまして、

もっと詳しく知りたい。
・・と(下世話な好奇心から)思い、

たまたま読んだ次の本に詳しく書かれていたので、
私はたいへん驚きました。

こんな偶然もあるのだなと。
これもまた、
引き寄せの法則の例なのでしょうかね。


・・という訳で本日は、クリス岡崎さん著

 「一瞬で夢がかなう! 「人生のシナリオ」を書き換える法」

をご紹介します。

本書の主題はもちろん、
カップルの未来を予測する研究ではなく、

人生を変えるにはどうすればよいのか。
簡単な言葉と、簡潔な文章で紹介されています。

本書を手に取る人の多くは、
「一瞬で」に目がいくのかも知れませんね。


今回ブログを書くに当たり、
今度は、付箋を貼り付けながら読み進めました。
付箋の数は10カ所に至りました。
その中でも大事だと思うポイントを幾つかご紹介します。


★(成功と)設定した条件に「状態」と「感情」
 の2つが含まれていたか、どうか

→例えば、
 億万長者になったら、社長になったら・・
 と「状態」だけに目を向けていないか。
 という注意喚起です。

億万長者になって楽しい、
社長になって幸せ。
成功とはそういった感情が大事です。

億万長者となり財産が無くならないか常に心配している人や、
社長となって常に仕事に追われ疲弊している人は、
本当の成功者とは言えないのです。


★人生とは「どんな気持になりたいのか」なんだ!

→このあと「なにかになる」というのは、
 すなわち「なりたい感情を手に入れる」ことと続きます。

世の中のビジネスや自己啓発本の多くは、
仕事で成功する事(つまりテクニックというか)
に主眼がおかれており、
気持の問題には触れられていない気がします。

結局、仕事で成功したり出世したりして、
何が良いかというと、気分が良いわけです。

読みながら、あるセミナーで講師の先生が、
「成功とは気分の問題」と言っていたのを
思い出しました。

この話しを聞いたときは、正直、
大成功している人(講師の先生)が言っても
説得感が無いだろう。・・と感じたのですが、

結局の所、成功とは、山登りと同じで、
山頂に立ったときの、気分の良さを
求めているのではないかと、
本書を読みながら改めて感じました。


★結果が出ない理由は明白。
 「目標も正しいし、やっていることも正しい」
 と思っている事が間違いだから、なんだよね。

→ビジネス本にも良く書かれていますが、
 今の自分に至る原因は、結局のところ、
 自分が正しいと思って考え、
 行動した結果にあります。

この後、タイガーウッズでもコーチを雇う。
という話しに続くのですが、
彼もまた、自分の遣っていることが
正しいのかどうか段々分からなくなってくる。
というのです。

客観的にみてアドバイスする人が近くにいないと、
悪い習慣が身につくという事なのですが、それは、
世界一ゴルフが上手い人でさえも例外ではありません。

我々凡人は、悪習慣の固まりが歩いているような
ものなのでしょう。


★「自由」の反対語は「安全」なんだ。

→自由の反対語は、不自由ではありません。
 一瞬意味不明に陥るのですが、

 自由とは快楽を求めることが優先され、
 安全とは死なないことが重要です。
 自由は夢を追い、安全は現実的です。
 ・・と続けて読むと段々分かってきます。

このあと、自由と安全、愛と正義 という
2つの軸で、人それぞれ大切にしている所があり、
それこそが人生のシナリオで、
そこを換えることにより、人生が一瞬で変わると、
クリス岡崎さんは述べている訳です。

自由と安全のどちらが良いという訳でなく、
人それぞれベースとなる考え方があり、
人生を変えたいのであれば、
ベースとなる部分から、変えて行かなければ
ならないということのようです。


★環境を変えて、行動を換えて、能力を身につける。
 そうすれば、自分の思い通りの人生を
 「そこそこ」は満足できると思うよ。

→これを読んで、え〜!っと思った貴方(私も)
 はまだまだです。
 なんとなく、行動・行動、スキル・スキル、
 ・・とビジネス本などには連呼されていますが、
 実際それだけでは「そこそこ」にしか
 なれないというのです。

もっとも、「そこそこ」までいけば
サラリーマンとしては大成功なのですが、
もっと上を目指すにはいくつか乗り越えなければ
いけない壁があるようです。


★”枯れない油田”は、あなた自身の中にある!

→「なんのために億万長者になりたいんだ」と
 考えたときに、例えば難病の治療に役立てたい。
 と考えたとします。

ちょっと良いことをしたいぐらいなら、
億万長者になる過程で簡単に挫折するかも知れません。
しかし、息子の難病を治すためなら、挫折は許されません。

たとえばこんな事が、
億万長者になる、本当の使命だったりするのですが・・。


このように成功するためには、
環境を変え、行動を換え、能力を身につけ、
常識の壁を乗り越え、
そして自分の本当の使命を見つけ、
それに邁進すること。

そんな道を進むことになろうかと思います。

少しだけ環境を変えたり、
少しだけ積極的に行動してみたり、
少しだけ毎日勉強をしたり、
・・・
少しだけ、なにかを変えても
人生はそれなりに変わる気がするのですが、

さらに、常識の壁を越え、
自分の本当の使命をみつけることが、
本当に大切なことです。


・・と本書はこのような感じで、
本書は簡単な内容と少ない文字数にしては、
なかなか中身の詰まった本だと感じました。

付録のDVDが付いていまして、
(私は観ていないのですが)
本当はDVDが主で本が副かもしれません。

アマゾンのレビューを読みますと、
このようなタイトルにしたのは、
本屋さんで手にとってもらうため。

1人でも多くの人に買ってもらえば考えが広まる。
そのための、タイトルである。という主旨の事を
クリスさんは述べているようです。
一見お手軽っぽいですが、
そういった発想は私は有りと思います。

私は実に深い、良本だと思いますが、
文字数が少ないと物足りないという方には、
お勧めできないかも知れない今日の一冊です。



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