唐澤理恵著「できる人はなぜ「白シャツ」を選ぶのか」は女性が男性ビジネスマンのファッションを問う本です。

本日は唐澤理恵さん著

「できる人はなぜ「白シャツ」を選ぶのか」

をご紹介します。

本書は2013年12月に出版された本で、
行きつけの大手本屋さんの店頭にも並んでおり、
ずいぶん前から存在を知っていました。

しかし、
「できる人はなぜ・・」というフレーズから、
MBAをとったような、イケイケ系の著者が書いた
本と勝手に思い込み、購入は避けていました。(笑)

もちろん、著者は男性と信じていました。

ところが最近、
本書が平積みされているのを
近所の本屋さんで見つけ、
パラパラめくってみると、

なんと著者は女性で、
内容はMBA系のものとは全く違っていました。

ファッションの専門家が、
ビジネスマンのあるべき服装(主にスーツ)
について語る本でした。

売れていそうな本ですし、
私の思い込みと全く違っていたので、
購入して読み始めると、

予想以上に面白く、
そしてアッというまに引き込まれてしまいました。
そして一気に読み進めてしまったのです。

私は未だ独身ですし、
まだ結婚を諦めていないので、
女性の気を引くため、というか、
女性に嫌われないよう、
服装には多少なりとも興味を持っています。

というか、
本当は服装には興味は無かったのですが、
男子が思っている以上に女性は男子の服装に厳しく、
その事をいい歳をして最近知りまして、

少しは洋服も勉強しなければ!
と今更ながらに気付いたのです。


本書ではどんな事が書かれているかと言いますと、

 ・きちんと身体にあったスーツを作る。
 ・スーツのボタンの数や、スリットの意味。
 ・前ボタンのかけ方。
 ・ビジネスに合わない、スーツやネクタイの色。
 ・ズボンの裾上げの歴史。
 ・・・

私もサラリーマンなので、
もちろんスーツは何着もありますし、
ネクタイも何本もあるのですが、
既にこの時点で、知らない事ばかり・NGだらけけ。
ビジネスに合わない色のネクタイを何本持って
いることか・・・。
そんな感じです。


さらに内容を続けますと、

 ・スーツのVゾーンの重要性
 ・白シャツを着こなす
  (白シャツと言っても沢山種類があり、
  織り方などの違いも女性は見ている。)
 ・靴下の選び方
  (これなど殆どの人は知らないのでは・・)

他にも顔の表情やヒゲのはやし方、
薄毛と髪型、太った体型、メガネの選び方・・・

まるで私向けに企画された本のようです。


著者の唐澤理恵さんは、
大学を卒業後、ノエビア化粧品に入社し、
なんと32歳の若さで取締役になりました。

取締役になったのは、
女性初ということらしいですが、

写真を見ても、切れ味抜群に思え、
スーパーウーマンに違い有りません。

その後独立をして、
現在は、服装・スタイル・話し方などの
コミュニケーション術を教える会社を
起業しています。

多くの男性ビジネスマンと接し、
彼女に言わせれば、出世する男かどうか、
一目で分かるそうです。

ファッションの本というのは世の中沢山あり、
スーツなどキチンとした服装を説明する本も
沢山あります。

以前こうした本を購入したこともあるのですが、
ファッションに興味がある人向けで、
前提となる専門知識(用語)が沢山必要で、
最後まで読破出来なかった記憶があります。

それに比べ本書は、
多少の専門用語は出てくるのですが、
ちょっと調べれば分かる程度の物で、
分からなくても気にせず読み進めることができます。

スーツよりも、何よりも、
女性視点で男のダメ出しをする内容が主旨です。
これには、かなりの説得力を感じます。

私など、誰もアドバイスもダメ出しをしてくれず、
同じような服ばっかり買っている独身男性にとって、
このような本は大変参考になります。

決してMBA系の本では無く、
決して「白シャツ」だけを語った本でもありません。
もちろんスーツやシャツの専門書でもありません。

という訳で、
服装に関して、誰にもアドバイスがもらえない、
独身サラリーマンの皆様に是非お勧めしたい
今日の一冊です。

追伸)
 アマゾンの評価が一部悪いですが、
 服装に詳しい方が読む本で無いと思います。
 本書は私のような適当な服を着ている人向けと思います。



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