成毛眞著「本棚にもルールがある」は、読書に関する情報が満載です。とりあえず買っておきたい一冊です。
そろそろ1月も終わりそうですが、
2015年、今年最初の本をご紹介します。汗)
という訳で本日は、成毛眞さん著
「本棚にもルールがある---ズバ抜けて頭がいい人はなぜ本棚にこだわるのか」
をご紹介します。
成毛眞さんは、
日本マイクロソフト元社長として有名ですが、
一方読書家としても有名で、
HONZ - 読みたい本が、きっと見つかる!
に書評を投稿しています。
本書の内容は、自宅の本棚の整理の仕方です。
即ち、
どのように本を並べ、どのように本を捨てるか。
といった内容ですが、
それはつまり
成毛眞さんがどのような本を選ぶか。
というテーマでもあると思いました。
元マイクロソフト社長であり、
超仕事の出来る方の本の選び方は大変興味があります。
年末の帰省の前に立ち寄った本屋さんで発見して、
即、新幹線の中で読みました。
人は本を読んでも忘れてしまう。
本のタイトルでさえ思い出せない。
だから、視覚情報として整理された
本棚が必要なのである。
・・といった話題で始まり、
年間二百冊の本を読むという、
成毛眞さん流の本棚の整理術を紹介しています。
印象深い内容を少しご紹介します。
★本棚は次の3種類を用意する。
1.買ったばかりの本をいれる「新鮮な本棚」
2.読み終えた本を並べる「メインの本棚」
3.辞書やハンドブックなどをおく「タワー型の本棚」
です。
決して沢山本棚を並べる必要は無く、
成毛さんの場合、「新鮮な本棚」は、
テーブルの上やソファー近くの床だったりするそうです。
・・そして、気になるのはメインの本棚の整理法です。
★メインの本棚は、「サイエンス、歴史、経済」を押さえる。
「サイエンス、歴史、経済の入っていない
本棚は、社会人として作ってはならない。」
とあります。
得てして、歴史好きな男性は多いのですが、
サイエンスor経済(要するに文系、理系。。みたいな)
に偏ってしまう傾向があるのではないかと思います。
かくいう私は、
お金の溜まる系の本は沢山読んでいますが、
経済の本となると、少ないです。
サイエンスの本も殆ど読みませんし、
歴史本は好きなのですが、
時間がかかるのでつい敬遠しがちです。
成毛さんが言うには、
サイエンスを学ぶことで時間や空間のスケールを知り、
歴史を学ぶことで過去の英知を学び、
経済を学ぶことで外部要因の変化を知るそうです。
つまり社会人としては、
これら3要素は最低限学ぶ必要があるということです。
加えて本書では、
月に一つ「特別展示コーナー」を作ることを提案しています。
興味をもったテーマに関連する本を並べておくことで、
1年経てば、12個のテーマについて詳しくなるという訳です。
★本棚から溢れた本は潔く処分する
得てして私など本棚に本をびっしりと並べるだけでは足りず、
前後2段になっていますが、
本書では、本棚の隙間を必ずあけ余裕をもたせ、
一週間に一度内容を整理し、
溢れた本は捨てることを提唱しています。
結局の所、どんな豪邸でも本の置き場には限界があります。
さらに、本棚は第二の頭脳であり、
背表紙を眺めることで、
思考や記憶を整理することが大切なのです。
そして変化する本棚こそ、自分の成長の証なのです。
参考までに、成毛さんがどのような本を残すかというと、
図や写真などインターネットから入手しにくい情報がある本。
歴史書など内容が変化しにくい本なのだそうです。
★書評の書き方
私にとって本書の最大のポイントは、
特別付録として「Webで読まれる書評の書き方」
という章があることです。
書評は本を読んでもらうためにある。ということで、
エッセンスを紹介しますと、
文字数は1,200〜2,000文字程度。
次のような流れを推奨しています。
総括1→総括2→エピソード1→エピソード2→
感想→著者→挿絵や装丁→想定読者→まとめ
いちどパターンが決まれば文体に個性は
出ないわけですが、
個性は書評を書く本の選び方で決まる。
すなわち本の選択が大切。と言います。
という訳で、私も次回からは書評の書き方も
参考にしながら書いてみたいと思っています。
本書は、他にも本に関する話題がたくさんあります。
本棚の選び方、面白い本屋さん・図書館情報、
また成毛眞さんが選んだお勧め本情報などは特に
面白いです。
とにかく本に関する情報が満載されていますので、
私も本のインデックスとして、
本書をメインの本棚にいれておこうと思っています。
本好きな方や、これから本を沢山読んでみたいと
思っている方には、是非お勧めしたい今日の一冊です。
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