パム・グラウト著「こうして、思考は現実になる」はスピリチュアル系の実践入門編的な内容です。

”とある本”を探しに、
会社近くの本屋さんに行きましたところ、
探している本の近くに平積みされている、
面白そうな本が幾つか目に付きました。

その日はあいにくカバンが満タンでして、
・・・<略>

・・・と昨日書きました。

本日ご紹介する本も、この時、

「何かの出会いに違いない!」

・・と思い購入しました。


そんな訳で今日はパム・グラウトさん著

 「こうして、思考は現実になる」

をご紹介します。


さて、1月中旬、
あるビジネス系のセミナーに参加しました。

そこで”ある本”が紹介されたのです。

Appleの創業者であるスティーブ・ジョブスが、
毎年一回は必ず読み、彼を成功に導いたという本です。

下世話な私は、スティーブ・ジョブスにつられ、
何故かアマゾンではなく本屋さんに行ったのでした。

その本はスピリチュアル系のコーナーにあり、
その手前に、本書が平積みしてあったわけです。

表紙の子供3人が写っている白黒写真が感じ良く、
パラパラ内容を確認し、他の数冊ともに購入しました。

そして自宅に帰って、
最初の2〜3行を読んでびっくりです。

なんと!一度読んだ事があったのです。

一度読んだ事をすっかり忘れ、
しかも同じ本屋さんで購入したようです。

でも、これこそ何かの”縁”と確信し再度読み直し、
こうしてブログでご紹介することにしました。


さて、
「思考は現実化する」という、
ナポレオン・ヒルの本や、


↑例えばこの本は解説書としてお手軽です。

ジョセフ・マーフィー博士の
「眠りながら成功する」


↑上下巻あります。


など超有名な本には、
潜在意識や自己暗示を活用し、
成功を導くということが書かれています。

本書の内容は、
こうした名著に書かれる成功哲学の中の、
スピリチュアル的な内容を、
実際に目に見える形で顕在化するための、
実験方法を示しています。


例えば、
二日間で”黄色い車”と”黄色い蝶”を探す。
というお題が(実験)があります。

これは、人間は自分の見たい物しか見えない。
という法則を証明するものです。

この法則は、
著者がフォルクスワーゲン・ジェッタを買ってからは
街中で沢山のフォルクスワーゲン・ジェッタを見つける
ようになったというエピソードにちなんで、
フォルクスワーゲン・ジエッタの法則」
と紹介されます。

著者が車を購入した前後で、
この車の台数が劇的に増えることは無いのですから、
著者には見えなかった(気付かなかった)だけなのです。

どこかのセミナーでは、
通勤途中に落ちている小銭を探す。
といったテーマが与えられるそうです。

真剣に意識すると、
かなりの確率でお金を拾うことが出来るらしいのです。

私もクイズ等で、コンビニやスタバのマークの正解が
分からなかったりするのですが、

そうしたことからもわかるように、
人間は普段は多くの物事を見ても、
見なかったと同じように、
日常を過ごしているのです。

この実験を通じて、
人は目が見えることと、
見えている(認識している)ことは違う。
という体験をすることができます。


本書では潜在意識の活用と、
偶然の出会いや運(シンクロニシティ)についても
多くのページを裂いています。

ナポレオン・ヒルは寝る前に、
エジソンダーウィンリンカーン
フォード、ナポレオンやカーネギー・・・
歴史上の偉人達をあつめ、空想上の会議を開きました。

その空想上の会議で偉人達に質問を出すと
答えてくれるというのです。

いわゆる潜在意識に語りかけ、
答えを出させるという行為の例ですが、
本書では、神様にイエスかノーで答えられる問いを出し、
二日以内に答えが得られる(ピンとくる)か。
という実験が紹介されます。

ナポレオン・ヒルが偉人達を呼び空想上の会議を開く
代わりに、自分自身で神様を呼んでみるのです。


また、二種類の大豆を植え比べ成長の違いを観察する
という実験は興味深いです。
二種類というのは、一つは悪い言葉を、
もう一つは良い言葉を念じるのです。


奇跡のリンゴ」の木村さんが書かれていたのですが、

↑この本です。

肥料を止め草ボウボウになって、リンゴの木が弱ったとき、
リンゴの木をなでながら、語りかけたリンゴの木は生き残り、
そうでないリンゴの木は枯れてしまったという
話が紹介されています。

似たようなことを実験で確かめるのだと思います。


他にも呼吸法で何十キロも痩せた話しや、
食べ物に語りかけるだけで、
カロリーが多い食材を食べても太らなく
なる話しなどがあります。

一番驚く内容は、良い言葉を見せるだけで、
水の性質が変わり氷にしたときに結晶が
かわる実験の紹介が紹介されています。
水の結晶 | 株式会社 I.H.M.

この氷の実験など、現代科学では割り切れないでしょうし、
私もにわかに信じられないのですが、

一方で、こういった事がもしも事実ならば、
食べ物を食べる前にお祈りしたり、
その前にお母さんが愛情を込めて料理を作り、
それを家族が食べるという行為は、
計り知れない恩恵があるということです。


ここでご紹介したように、
にわかに信じられないような話しも多いのですが、
ただ、様々な本を読んで感じるのは、
現代科学で説明出来ないからと言って、
少なくとも馬鹿に出来ないと思います。


昨日ご紹介した本もそうですが、
本書も部分的にアインシュタインとか、
量子とかエネルギーといった単語が出てきて、
若干嘘くさい感じもあります。

そこはライターさんが書いた文章と割り切って
読む前提が必要かと思います。

本書に書かれる事が嘘かどうかは、
試してみるよりほか無いでしょう。


アマゾンの書評も評判が良く、
「こうして思考は現実になる2」も
出版されるぐらいの本ですが、

スピリチュアル系全開の本で、
一見、そこらのおばちゃんが書いたような文体に、
雑さというか違和感を覚えるかもしれません。

そういったことを理解した上で、
スピリチュアル系を勉強してみたい
という方にお勧めしたい今日の一冊です。


追伸)
最後に、願いが叶わない4つの理由をご紹介して
紹介を終えたいと思います。

1.結局、いつものパターンに落ち着く
  人間は一日に6万個の思考をもつそうですが、
  98%は前日と同じなのだそうです。
  これでは成功などできる筈がありません。

2.公告のコピーに踊らされる
  ある製薬企業で「病気を発明しろ」といわれた
  話しが紹介されます。
  企業に踊らされている面は否定できません。

3.他人の頭に影響される
  宗教家の多くが瞑想(座禅等)をするのは、
  思考の妨げになるのを防いでいるのです。

4.自分の頭に惑わされる
  自分は才能が無いとか、能力が無いという
  間違った考えに惑わされます。


昨日ご紹介した本の一番に、
「鵜呑みにする癖を止める」という事がありましたが、
雑音を防ぎ、自分でデータを集め、自分でよく考え、
そうすることが、生きる上で大切と言うことです。

これはスピリチュアル系でもなんでも無い、
世の中の真理をついています。



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