白濱龍太郎著「9割の不眠は「夕方」の習慣で治る」は、良い睡眠のために習慣化したいことが詰まっています。

良い睡眠を取ることは、
全ての人にとって、
永遠のテーマだと思います。

しかし、
仕事をしていれば、
夜遅くまで残業したり、時には徹夜もあります。
かと思えば、朝早くから会議に招集されます。

宴会や出張に出掛けつつ、
仕事以外の家庭の都合や子育てが加わって、
私たちの毎日が構成されています。

勤め人として、
毎朝同じ時刻に出勤するというのは、
一見規則正しい生活に見えますが、
その実態としては、
かなり不規則な生活を強いられています。

そんななか、
首都圏(東京)の睡眠時間は
平均「5時間46分」というデータもあるそうで、
※参考URL
日本人の睡眠時間は世界一少ない 昼寝推奨する政府・企業の取り組みに海外注目 | NewSphere

6時間も寝られないの?
良く生きてられるなぁ〜。という感じです。

ちゃんと仕事が出来ているのか気になりますが、
かくいう私も、今日は5時間も寝てません。
あ〜もっと寝たいです。


・・・という訳で本日は白濱龍太郎さん著

 「9割の不眠は「夕方」の習慣で治る」

をご紹介します。


今日は睡眠の本です。
睡眠・呼吸の専門医である著者が、
良い睡眠のために、
気をつけたほうが良い点、
どのような習慣を持てばよいのかについて、
様々な観点からまとめた本です。

今ブログを書きながら気付いたのですが、
本書のタイトルには「不眠」とあります。

本当は、
睡眠時間が確保できない人向けの本では無く、
寝たくても寝られない「不眠」に悩む人向けの
本かもしれないと思いました。

しかし本書の内容の殆どは、
”良く眠ること”、
”たとえ短時間でも深い眠りに就く習慣”
が主なテーマですので、
6時間も眠る事が出来ない首都圏の方々ほか、
睡眠不足に悩む多くの方にお勧め出来る内容です。

私も睡眠に関しては様々な本を読んでいるのですが、
たとえば、
寝る前にパソコンや携帯など強い光を浴びないとか、
入浴することで体を温め、適度に温度が下がった
ところで眠りに就くとか、
お酒を飲むと眠りが浅くなるなど、
・・・
そういった話しは様々な本で書かれます。

本書の良い点は、
例えばお酒は睡眠の3時間前まで。
と具体的で、
3時間程度でアルコールが分解され
ホルムアルデヒドが神経を刺激するため。
など医学的な観点での解説が加わる点です。

そして良い睡眠のためには、
お昼から、特に夕方以降にかけての行動、
習慣の中に大事なポイントが含まれます。
本書のタイトルに含まれる「夕方の習慣」
とはそういった意味です。

本書を読んで感じたのは、
良い睡眠のための生活サイクルです。

朝6時に起きる人は、夕方4〜5時頃に
体温が最高になり、その後徐々に温度が下がり、
夜の10時頃に眠くなります。

ですから、学校の部活など、
スポーツなど体を動かす最高の時間は夕方です。
職場でも夕方の時間帯に簡単なストレッチや散歩、
階段の上り下りなどすることで体温を上げることが
良い睡眠に繋がるようです。

そして帰宅時には、
強い光を浴びることを避けるため、、
パソコン用のメガネをして帰宅するなどの
工夫をしたほうが良いそうです。

さらに重要なのは、
帰りの電車では寝ないことです。
夕方以降に、うたた寝をすると、
夜の睡眠に悪影響を出すそうです。
夕方寝てしまうと、上がるべき体温が上がらず、
体温の上下動のリズムが狂うのだそうです。

私など睡眠不足を電車の中で補っているのですが、
良い睡眠という観点ではダメな習慣のようです。

もちろん帰宅後、ソファーで、
うとうとするのもNGです。

また、
残業の場合は、いったん7時頃に夕食を取り、
徹夜の場合は、睡眠のゴールデンタイムである、
22時〜深夜2時の間に仮眠をとると良いそうです。


・・と本書は睡眠に関する沢山のポイントが
具体的に書かれており、
他にも、布団や枕の高さ、目覚ましグッツの紹介など、
睡眠に関する知識を広く網羅している一冊です。

こんなに沢山の内容があるにもかかわらず、
新書本で730円とお安いので、
沢山の方にお勧めできます。

このような睡眠に関する知識を押さえ、
行動に移すことにより、
毎日良い睡眠を取りたいと感じた、今日の一冊です。


9割の不眠は「夕方」の習慣で治る (SB新書)

9割の不眠は「夕方」の習慣で治る (SB新書)


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