「アンナ・カレーニナ」の余談です。「汝、隣人の妻を欲してはならない」について。

映画「アンナ・カレーニナ」は、
ロシアの文豪トルストイの不朽の名作を、
(何故か)
イギリスでイギリスの俳優さんを用いて
作った映画です。

映画「レ・ミゼラブル」も同様に、
(何故か)
フランス革命期の映画なのに英語でした。

ヨーロッパ的には、小さい話しなのか?
・・と思ったりします。


英語と云えば、

Fall in love. ・・のように、

英語では恋は落ちるものだ。
と昔英語授業で習いました。

アンナのように、
右も左も解らないような恋に落ちて、
このような映画を見て、
はじめて理解できる感覚なのかも知れない。
と今回思いました。

ところで、
モーセの10戒」
というキリスト教の大切な教えがあります。
カソリックプロテスタントによって
少し違うようですが、

カソリックの場合、9条に

隣人の妻を欲してはならない。

というのがあります。
またカソリックにしてもプロテスタントにしても、
4条には姦淫(不倫や同性愛)してはならない。
とあり、

同性愛問題は未だ、
世界中でニュースになって居るぐらいなので、
そういった事から察するに、

キリスト教世界における不倫は
かなりの重罰だったという背景を知りつつ、
この映画を見る必要があるのでは。
・・と感じます。


対する日本でも、

江戸時代の不倫は
死罪を伴う厳罰で厳しかったのですが、
(特に武士の世界ですね。)

江戸も中期になると、
不倫する人が後を絶えず、
実際は死罪になる人も少なかったようです。
なんとも緩やかな国です。(笑)

※参照URL
江戸散歩 江戸時代、不倫がバレたらどんな刑罰が待っていた?
江戸時代の不倫について・遊郭について - 歴史 解決済み| 【OKWAVE】


障害が高いほど恋は燃えるというのでしょうか?

他人の妻というのはそれぐらい、
欲しい物らしいのですが、
私にはその感度がまったくわからず・・

映画をみてもふ〜ん。
という部分は少しあります。

恋や愛は、するもの(Do)ではなく、
落ちるもの(Fall)ということなのです。


小説「アンナ・カレーニナ」の解説を読むと、
不倫という罪を犯したアンナが
ハッピーエンドで終わるはずもなく、
自殺をして死んでしまうのは仕方ない。
とありましたが、

これは、この時代の宗教観が影響している
ことは間違い無いと思いました。


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