ビートたけし、西島秀俊主演「女が眠る時」を観ました。いい意味で、頭が混乱する良い映画と思いました。

ネットで偶然たけしさんのインタビューを読みました。

記憶はおぼろげなのですが、

 見方によって様々な解釈ができて、想像力が働く。
 そんな映画を観て欲しい。

そのような事が書かれていました。

私は記事を読んで、
たけしさんの発言ということもあり、
是非この映画をみたい。観なくてはいけない。
と感じました。

歳を取ると、映画の選び方も、
若い頃に無かった視点があります。

例えば、
同じ映画をみても、
映画には様々な見方や解釈がある
ということを知りました。

万人が同じように喜ぶような映画も良し、
万人が万人の解釈をもつような映画も、
また良しなのです。

ただし、
万人が万人の解釈を持つ映画は、
得てして人気は出ない。
そんな予想もつきます。

即ち、この映画は早く終わってしまいかねません。
早めに映画館に足を運ばねば・・

・・という訳で本日はビートたけしさん、西島秀俊主演映画

 「女が眠る時」

をご紹介します。


映画ストーリーは予告編をみて
おぼろげに知っていました。

西島秀俊さん演じる、スランプに陥った作家が、

ビートたけしさんと忽那汐里さんが演じる、
謎多きカップルをみつけ、

好奇心と想像力をかき立てられ、
何年ぶりに小説を書き、
それがヒット作となる。

そんな映画です。

映画の舞台となったのは、
「伊豆今井浜東急ホテル」とのことです。
このホテルでの一週間を映画は描きます。

参照URL
【公式】伊豆今井浜 東急ホテル|オーシャンビューの絶景ホテル


映画「女が眠る時」の最大の特徴は、
どこまでが本当の話で、
どこまでが西島秀俊さんの想像力、
即ち、小説の内容か解らないということです。

プールサイドでたけしさんカップルを見つけ、
いつしか話をする関係となり、
たけしさんは、西島秀俊さんに
自分の秘密を打ち明けます。

たけしさんの生きがいは、
子供の頃から育てて居る、
忽那汐里さんの寝顔をビデオに録画することです。

毎日毎日撮影し、
自分の気に入った映像を残しています。

しかし、
いつの日か、彼女は自分(たけしさん)の元を離れ、
どこかの男の元に走っていくことを想像し、
その日が来るのを恐れています。

娘を持つ父親そのものですが、
しかし二人の関係は親子ではありません。

忽那汐里さんは事故で両親を失い、
親友だったたけしさんが引き取り
育てて居るのです。

それから毎年のように、
伊豆のホテルに来て短い夏を過ごします。

そしてついに、
忽那汐里さんには男ができたのでした。

たけしさんの元から離れようし喧嘩となり、
しかし男との関係も上手くいきません。
奔放な彼女は西島さんを誘おうとして、
誘惑に負けそうになります。

一方、たけしさんも巧みに
女性の心を操ります。
西島さんの奥さん役である、
小山田サユリさんを誘うわけです。

そんななか、
忽那汐里さんは突然消えてしまいます。
たけしさんに殺害された(よう)なのです。

そして西島秀俊さんの妻(役)である、
小山田サユリさんも、
トレードマークの帽子を残して
消えてしまいます。


二人を調べるために、
勝手に部屋に忍び込んだことがある、
西島秀俊さんは、
防犯カメラの様子から警察につかまりそうになります。

すると突然夜中に目が覚めたり、
必死にパソコンで小説を書いているシーン
になったりして、
現実に引き戻される演出が入るのですが、

場所によっては、境目が解らなくなり、
混乱のままエンディングを迎えます。


最後のシーンでは、
ベストセラーおめでとう。と、
高級レストランで先輩作家から、
接待されているシーンが写ります。

妻の小山田サユリさんには子供がおり、
映画の途中のHシーンがあったので、
あの時の出来た子供ということが解ります。
そして、あのシーンはリアルだったという
ことも解ります。

そしてその高級レストランに、
たけしさんが一人で食事をしているのです。

つまり殺人犯であるわけもなく、
普通のお金持ちだった訳です。


ストーリーはざっとこれぐらいにして、
映画の勝手な話しを書かせて頂きますと、

まずこの映画の第一印象は、
たけしさん、こんなにお腹でてたかな。
というものでした。
最近テレビを観ていないのでなんとも
言えませんが、タオルでも捲いているのか。
という感じです。
ダメオヤジの演出なんだと思います。

それに対して西島秀俊さんは素晴らしい体つきです。
少し前に観た「セーラー服と機関銃」では、
長谷川博己さんが素晴らしい体を見せ付けていましたが、
今回も、中年男性の私の目が釘漬けとなってしまいました。

プールで泳ぐシーンがあるのですが、
半分お尻が出たような水着のシーンとか
必要なのかと思いました。(笑)


映画の中の話しに戻せば、、
そもそも、撮影用の明るいライトを浴び、
ビデオカメラが回っている状況で、
眠れるものなのか疑問です。
なにかおかしいですし、
たけしさんの正体は最後まで
明かされませんでしたが謎です。


見終わってみると、
確かに娯楽的要素は少なかったように
感じましたが、
面白い見応えのある映画だったことは
間違い無いと思いました。

そして、他の方のネット記事を読んで、
そうなのか。そんな解釈だったのか。
と解ったことも多々ありました。

例えば、男子目線の映画であり、
男の都合の良い設定になっている。という記事を読んで、
女性はこのように映画を観るのか。と感心しました。

また、
忽那汐里さんは白い下着を漬けているのですが、
女性の清純性みたいなものを表現している。
という記事を読んで、
いかに自分の映画の見方が表面的であるかを感じます。

普通、他の映画を見終わった後で、
ネット記事をよんでも、心動いたり、
感心したりしないのですが、
これが様々な解釈・ものの見方のある映画ということ
かと思います。

このような映画の楽しみ方もあるんんだな。
・と、またひとつ、映画の楽しみ方を知ったような
気がしました。

何度見ても沢山の解釈がある。
ウェイン・ワン監督が言ってます。


1ヶ月以上前に観た映画ですが、
ここまで文章を書けるということで、
予想に反して、心に残った今日の一本でした。



http://www.onna-nemuru.jp/



今日のアクセス:465,297(4/21投稿)