ジェニファー・L・スコット著「フランス人は10着しか服を持たない」はフランスのライフスタイルを紹介する本でした。

本日は、ジェニファー・L・スコットさん著、神崎朗子さん訳の、

 「フランス人は10着しか服を持たない
  ~パリで学んだ“暮らしの質"を高める秘訣~」

をご紹介します。

本書は2014年10月に発売された本で、
本屋さんで平積みされる様子を何度も見ました。

私の部屋は物が溢れていることもあって、
たびたび断捨離本、片付け本を購入し、
読み終えると、そのたびに整理を誓うのですが、
いまだに効果は出ていません。(;_;)

本書も発売当時から知っていたのですが、
そのタイトルから、
てっきり女性向けの断捨離系の本と思い込み、
手に取ることはありませんでした。

しかし、気になるタイトルの本が、
その後もずっと売れ続けていることもあり、

※本日、2016年9月13日現在、アマゾンの
 文学>略>住まい・インテリア部門と
 歴史>略>ヨーロッパ部門で第1位。
 また、
 暮らし>略>住まい・インテリア部門で4位
 です。

ついに購入してしまったのです。

読み終えてみて、
私の事前予想と大きく内容が違っていることに
驚きつつも、期待以上に面白く心に残りました。

そうなんです。
アマゾンのランキングでもわかるのですが、
本書は、文学や歴史のランキング上位の本なのです。

つまり、
「フランス人のライフスタイル文化を紹介する本」
というのが私の率直な感想です。

オシャレなフランス人は、
どんな考え方やテクニックで10枚をセレクトをするのだろう。
という点が興味の対象だったのですが、
その記述は全体のごく一部の話しでした。

多くの女性が私と同じような点に興味を持ち、
本書を手にしたのではないかと思います。
うまいタイトルを考えた編集者の方に完敗です。

ちなみに原題は
「Lessons from Madame Chic」
で、副題の
「パリで学んだ“暮らしの質"を高める秘訣」
のほうが内容を適切に表現しているように思います。


2001年にフランスに半年間留学したアメリカの女学生が、
留学先のホストファミリーの特にお母さん(マダム・シック)
から学んだ事をブログにしたところ、
大きな評判を呼び出版されることになりベストセラーと成りました。

本書を読むと、
フランスで暮らしたのがつい昨日のように感じられるのですが、
(それだけ文章・翻訳が良いと言うことです。)
実際は卒業し、ライターとして職を得て、結婚をして子供が生まれ、
フランス留学から10年位してから書かれた内容です。

時間が経っていることもあり、
今も本当かどうかやや疑問も感じる点はあります。

しかし書かれている内容はどれも、
頷くような内容であり、
日本でかつて存在した、生活の美意識が、
そこにあるように感じるのです。

年配の方ににとってみれば、
そんなことは当たり前でしょ。
と思うような内容かもしれませんが、

私の年代でも、
そういえば祖母が昔言ってたな。
みたいな内容が有る訳です。

つまり、
フランス人は10着しか服を持たないという
ライフスタイルは、古き良き日本のライフスタイルと
似ているということです。

本書が売れ続け、つまり共感を呼ぶ理由のひとつは、
ここではないかと感じます。

ただし、著者の留学先は、フランスの元貴族の家庭です。
一緒に留学した友人のホストファミリーは、ごく普通の
家庭だったそうで、ライフスタイルは似ていなかったそうです。
ですからフランス人一般の家庭の様子ではありません。

本書の一番のポイントは、
生まれながらの大量消費と、
ラフなライフスタイルに慣れた著者が、

大量消費やラフな暮らしとは相反する
暮らしをみて、驚いたということです。

最初の章では、留学の初日の晩に、
ついお腹がすいて、パジャマのまま、
冷蔵庫を物色して、マダムシックに
見つかった話しがあります。

何がまずかったかというと、
若い女子が夜中に冷蔵庫を物色することではなく、
パジャマのまま自分の部屋から出たことなのです。

つまり、パジャマはあくまで”部屋”着であり、
部屋の外に出るときは、たとえ家の中でも
きちんとした格好で出なくては行けないのです。

たとえばジーンズにしても、旦那さんである、
ムッシュ・シックがたまに家の中で履くことは
あるが、他の人は履かないはかないそうです。

自宅で食べる、朝食も晩ご飯、
きちんとした身支度をして食事を取るのです。


本書に記されるのは、
そういったキチンとした暮らしの様子であり、
そのキチンとした暮らしの一つとして、

 長く使える良質の家具をそろえたり、
 上等な食器こそ日常使いし、
 自分に似合う上等の服を着る。

ということがあるのです。

 テレビはみない。
 ジムではなく日常で運動する。
 定番のスタイルを持つ。
 予算の中で一番上等なものを買う。
 サイズのあう洋服を買う。

など、断捨離本・片付け本にかかれるような
内容もあるのですが、
本書で一番重要な点は、
一つ一つに丁寧な暮らしの様子だと感じます。


著者がアメリカに帰り、
夫婦で買い物をして、
こちらが似合いますよ。店員さんに勧められた
高いズボンを、つい見栄を張って買ってしまった
話題があります。

半年フランスに行ったからといって、
著者のライフスタイルが変わったわけでは
無さそうですが、

このとき、きっと、
マダムシックならどうすのか。
とフランスの半年間の暮らしを思い出し、
著者が自らの行動を変えるために、
本書の大本となるブログを書くアイディアが
閃いたのではないでしょうか。

という訳で、オシャレな表紙に相反し、
女性に限らず中年男子がよんでも、
共感が得られる予想外に心に残る本でした。

いつの日か、
本書を携えてフランスに行き、
内容が正しいかどうか、
この目でみてきたいと思った今日の一冊です。

追伸)
本書に記載される、10着のリストをご紹介します。

マダム・シックの10着
 ウールのスカート3〜4着
 カシミアセータ4枚
 シルクのブラウス3枚

ムッシュ・シックの10着
 グレーのスーツ 2着
 紺のスーツ 1着
 セータ 2〜3枚
 シャツ 4枚
 ネクタイ 2〜3本

ちなみに上記は冬のワードローブですので、
季節に応じた10着があるのです。
この点は誤解が多いかもしれませんね。

念のため、他のホームステイメンバーの
家庭も調べたそうですが、枚数的には概ね
同じだったそうです。

そのあと「セックス・アンド・ザ・シティ」を
みて主人公達は服を着替えてばかりいたが、
同時期に観たフランス映画「イヤとはいわない」では、
主人公は3着の衣装だけだったことに気付いたのだ
しそうです。

なんとも云えませんが、
ここにもフランスとアメリカの文化的な違いがあるかも
知れません。
こんどフランス映画を観る機会があれば、
注目したいポイントです。



今日のアクセス:526,152

ロバート・ハリス著「人生の100のリスト」を読み、考えるより遙かに人生は自由であることに気付きました。

今日はロバート・ハリスさん著

 「人生の100のリスト」

をご紹介します。

著者のロバート・ハリスさんは、J-WAVEの有名DJですが、
「100万人の英語」の講師として有名なJ・B・ハリス氏の
息子でもあります。

1948年生まれということですから今年68歳です。

本書は今から12年前の2004年に出版された、
「人生の100のリスト」を文庫化したということですから、
50代中頃に書かれたものです。

父親が著名人ということもあり、裕福ではあるものの、
複雑な想いを持ちながら育ったそうです。
有名な父に反抗心を感じる事も多く、
最後まで「父と和解する」ことが達成出来なかったことを
残念に思っています。

学生時代は横浜の自宅から都心にあるアメリカンスクールに通い、
大学は上智大学です。

高校を卒業後、ソビエト・ヨーロッパ・中東と
半年間の放浪の旅に出ました。
沢山の刺激を受け、最後にたどり着いた、
カルカッタ(インド)で完成したのが「人生の100のリスト」です。

1967年(昭和42年)の出来事ですが、
少し調べてみると、
前年の昭和41年に海外旅行の旅行回数や金額制限が撤廃され、
日本でようやく海外旅行が普及し出した頃のようです。

一方国内情勢としては、
有名な学生運動の盛んな時期でもあり、
ロバート・ハリスさんが一般的な日本の家庭に
育っていたら、海外よりも学生運動
身を投じていたのではないかと想像します。

ちょうどその頃生まれた私の感覚でも、
高校卒業後、海外で半年間放浪するなど、
想像も付きません。
若い頃から普通とは違う、
飛び抜けた感覚・個性と行動力を持っていたのです。

本書では昔の写真も紹介されるのですが、
私のような一般感覚でロバート・ハリスさんを
理解できるのは、若い頃の写真です。

本書の帯の写真では、
短髪に丸いサングラスと、これだけ観ても、
独自の強いオーラが漂っている印象をうけます。
メディア業界の人というより、
ちょっと危ないヤクザ的な雰囲気です。

しかし若い頃の写真をみると、
私が知る、当時の若者と同じような、
長髪の一見軟弱な雰囲気なのです。

この一見普通にも見える青年が、
この強烈なオーラを醸し出すようになるには、
本書に書かれるような、並々ならぬ
経験を数多くしたからに違い有りません。
まさに顔つきが変わる。というのはこのような事です。
そして今のほうが断然カッコ良い。

さて、
100個のリストの中には、
「結婚する」とか「自分の家を持つ」
など一見普通のものもありますが、

「映画を製作する」、「画廊を経営する」とか、
「ヒッピーになる」、「阿片窟で一夜を過ごす」、
「男と恋をする」・・・など、、

など、

これって小説ですか?

・・と思うような経験談が、
読み手を引き込む文体で記されています。

例えば「ヌードモデルになる」では、

オーストラリアで本屋を経営していたとき、
近所の美術大学の講師からヌードモデルを頼まれ、
知り合いのお客さん(美大生など)の見守る中、
ヌードモデルをした思い出が書かれているのですが、

私がここでは書くのも恥ずかしい顛末が記されています。

よくまぁこんなこと書けるなぁ〜。と思うのですが、
自分の恥ずかしい部分を活字にして生きていくのが、
プロの作家ということなのだと思います。


最後の章に書かれるのは「100のリストの本を書く」です。
その中で「100のリスト」と著者の関係性が書かれています。

19歳で100のリストを書いた後、
何年かは時折ノートを眺め、
完成したリストに印をつけていたそうですが、
子供が生まれドタバタした生活を過ごし、
いつの間にかリストを観なくなり、
そしてリストの書かれたノートも無くなってしまったそうです。

その後DJとして成功し本を出版することになり、
本の中に「100のリスト」の話しを書いたところ、
改めて本にしたら面白そうだ。
ということで、

再び記憶の彼方から「100のリスト」を思い出し、
執筆に至ったとのこと。

 「この本を書きながら、リストが僕の人生に一体
 どんな影響を及ぼしたのか改めて考えてみたのだが、
 いまだに総括的な答えは出ていない。
 リストを作ったおかげで人生が大幅に変わった
 ような気がするし、それほど変わっていないような気もする。」

とリストとの距離感を示しながらも、

 「リストの一番の成果は何と言っても、
 やりたいことを思いつくまま書くという行為を通して、
 僕が生まれて初めて自分と向き合い、
 将来について思いを巡らせたことだ。」

とその効果を記しています。
そして私が本書において最も重要と感じた部分は、

 「何かを夢見、それを空想したり人に言うだけでなく、
 紙に書き記すという行為はやはり、その実現に至るプロセスに、
 何らかの影響を与えるのではないか、ということである。
 <略>
 この本の中でも何度となく言ってきたが、
 一度強く願ったものは往々にして叶ってしまうものである。」

というところです。

自分の叶えたい夢のリストの作成をすることで、

真剣に自分の未来と向き合い、
そして、強く念じることで、夢が叶うのです。


著者が本書で伝えたいことは、
特異な人生経験の数々ではなく、

夢を叶え、充実した人生を送るには、
やりたいことのリストを作るのが一番。
という事ではないかと感じました。

それを、様々な経験談を通して、
読者に語りかけるのが本書の本質ではないかと・・。


本書の最後には、
著者の「これからの人生の100のリスト」
が記されています。

ロバート・ハリスさん自信も、
本書の執筆を通じて改めて、
「人生の100のリスト」の効果を実感したのだと思いました。


私が本書を読んで感じるのは、
人生は私たちが考えるより、もっともっと自由で、
無限の夢の形が存在するということです。

その夢を一つでも多く叶えるために、
発想の限界を超え、
一つでも多くの事にチャレンジしなければならないのです。


人生を変える大きな引き金と成る一冊と感じます。

自らの自宅と会社の往復の毎日を送る、
私は大いに考えさせられました。

私も貴方も、
人生を変えななければいけないのです。




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ジーン・ハックマン主演『ポセイドン・アドベンチャー』を観てきました。

映画「ポセイドン・アドベンチャー」を観てきました。

1972年の映画です。
私は小学生の頃初めてテレビで見たのですが、
映画の中谷先生は高校の修学旅行の前の晩に
テレビで観て翌日遅刻してしまったそうです。

詳しい内容は以下のURLをご覧頂くとして、
(要するに、豪華客船が沈没する映画です。
絵的には、映画タイタニックと似ています。)

映画の先生曰く、
パニック映画の原点であり最高傑作とのことでした。
今夏、再上映することを知り、
是非とも映画館で観たいと思った訳です。

映画が始まると、
最初、主要人物が一人ずつ紹介され、
全員が集まったところでパニック(事故)が起きます。
これがパニック映画の典型的なつくりなのだそうです。

また映画の主題は、

困ったときに神頼みをしてもダメ。
困ったときこそ自分で考えて行動しろ。

ということで、
日本よりも遙かにキリスト教の宗教観の強い、
アメリカで、神を否定する映画を
作ったことが凄いのだそうです。

こうした解説を知ると、
単にストーリの面白さ以上に、
映画を楽しむ事ができるのだと感じました。

http://blogs.yahoo.co.jp/gh_jimaku/27173993.html

斎藤一人著「お金の真理」を読みました。自分が今読むべき本というか、偶然の出会いが心に刺さりました。

超久々に本のご紹介をしたいと思います。

5年位前に始めた積立が最近満期となり、
夏のボーナスと重なったこともあり、
臨時収入となりました。

こんな事は、人生初めてでして、
何に使おうかと、
毎日夢をふくらませておりました。

私の普段の生活と言えば、地味なものです。

40を過ぎても、未だ郊外の安いアパートに住み、
食事は社員食堂のワンコインランチです。

この際ですから、
古い車やパソコン、
若い頃買ったスーツやボロボロの鞄を買い換え、
そうだ。パンツと靴下は全部新調しよう。

そして、アマゾンの欲しい物リストの本やDVDを
全部買いあさり、
行きたかった海外旅行にも行き、
実家のリフォームにお金を出したら
喜ばれるのかな。(長男だし)

加えて、高くて躊躇していた、
セミナーにも行ってみよう。

などと妄想はふくらむばかりです。

普段は滅多に使わない、
自宅パソコンのエクセルを起動し、
欲しい物リストを作りました。

そこで、大いに驚いたのです。
なんと!全然足りないのです。

自分がやりたいことを
リストに並べたら、
潤沢と思っていた手元の資金では、
全然足りないのです。
(高い物買ってないのに。。)

しかし、
それでも、
このエクセルを作って本当に良かったと思いました。

もしも欲しい物エクセルを作って居なかったら、
どんどんお金を使いまくって、
気付いたときには何も残らない。
もしかしたら借金まみれになっていたかも知れないのです。

宝くじに当たった人の人生が狂ってしまう
というのは、これなんだ。
とお金の持つ怖い一面を実感しました。

という訳で、
(前置きが長くなってしまったのですが、恐縮です。)
そんな事を考えていたころ、
ちょうど読み終えたのが、
本日ご紹介する、斎藤一人さん著

 「お金の真理」

です。


本書の内容を究極的に表現すると
次のひと言に集約されます。

 お金持ちになるには、忍耐と智恵が必要。

これです。

つまり私は今、お金持ちに成れるかどうか、
試されているのです。

ここで忍耐をして、臨時収入を全て貯金すれば、
お金持ちへ一歩近づくことができる。

本書を読んでそのように感じたのです。


本書の事例でも出てくるのですが、
年収20万の人が、年収40万の2倍になったから、
20万貯まるわけでは無いのです。

年収が40万になれば、それ相応の暮らし。
と考え40万使ってしまうのが人情です。

それにぐっと耐え、
40万の収入で20万の暮らしができれば、
毎月20万づつお金が貯まります。

お金持ちというのは、金額の大小ではない。
とも本書で書かれています。
年収20万の人は、毎月2万円貯めることが
できれば、十分お金持ちなのです。


他にも本書を読んで心に残ったのは、
死んだら貯金はもっていけないから。
と貯金は無くても良い。
という考え方に対する反論です。

自己啓発系の本やセミナーでも、
貯金よりも自分に投資を。
と紹介されることをしばしば耳にします。

本書でも、自分に使う(自己投資)の
お金以外は全て、他者のためのお金である。
と自分のためにお金を使うことの
重要性を説いています。

また、
死ぬときにお金は持っていけない。
という人もいます。

しかし、斎藤一人さんに言わせれば、
貯金が無く不安の中死んで行くのと、
死ぬ間際に貯金が1億円あるととでは、
気分が違うというのです。

私はこの考えに大いに賛同してしまいました。


最後に、本書で最も重要と思う一文を書き出します。

 お金持ちになるのも同じことなの
 まず「自分は運がいいんだ」と思うこと
 「お金持ちになるんだ」と心に決めて
 収入の1割でも貯め出すと運気も上がり
 さらに『加速の法則」も働いて
 それ以上に貯まりだすからね


収入の1割を貯める話しは、
本書の後書きでも繰り返し述べられます。

さらに、年収の1割を貯めることの重要性を説いた、
「バビロンの大富豪」の本を紹介し、

 とても素晴らしい内容なので、
 私はみんなにこの本を読むことを勧めています。

と書かれています。


つまりお金の真理というか、
お金持ちになるためには、年収の1割を貯める。
これが日本一の大金持ち、斎藤一人さんの
ノウハウの全てということです。


※私もご紹介しています。
「バビロンの大富豪」は義務教育で取り上げて欲しい位の良書と思いました。 - つれづれなるまゝに、日ぐらしMacに向かいて・・・


年収の1割と捻出するために智恵を使い、
継続するために忍耐が必要なのです。

お金持ちへの道とは、
智恵と忍耐を鍛えるためにあるそうです。


という訳で、
私的には今まさに運命の出会いの一冊でした。




今日のアクセス:492,153

佐藤健主演『世界から猫が消えたなら』は、人の死を新しい解釈で表現した秀作と思いました。

先月に、
会社の同僚が亡くなりました。

朝の通勤電車内で倒れ、
病院へ運ばれるも
治療することも出来なかったそうです。
急性の心筋梗塞でした。

私よりも5つも若い彼は、
独身で不健康そうなところも私とよく似ており、
親近感を覚え、仲良く仕事をしていました。

責任感があって、
とても信頼できる男でした。

当日に「今朝亡くなった」
と彼の上司から聞いたのですが、

このような時は、
「亡くなった」という、
日本語の意味もわからなくなります。

その日は週末の連休も近く、
私と同じように、その日の午後の会議のことと、
連休はなにをしようかな。
など、
ごくごくありふれた事を思って
電車に乗っていたに違いありません。


・・・という訳で、本日は佐藤健さん主演映画

 『世界から猫が消えたなら

をご紹介します。


冒頭から暗い話しを書いてしまいましたが、
この映画の主人公(佐藤健さん演じる)も、
脳腫瘍を患い、余命幾ばくもない。
という設定です。

今時ガンで死ぬのが最も幸せ。とか言われますが、
突然死んでしまった私の同僚や、
映画の主人公と照らし合わせてみれば、
そうなのかもしれません。

実はタイトルからして、
最近流行の「ネコ」に関する物語と思って映画館に行きました。
映画の主役である佐藤健さんと宮崎あおいさんが好きなので
映画を観たわけですが、

最初にも書いたとおり、
実際は佐藤健さん演じる主人公が、
脳腫瘍で亡くなってしまう映画です。

郵便曲に勤める僕(名前はなくて、僕と表現される)は、
ある日の帰り道に、激しい頭痛に襲われます。

病院にいったところ、
脳腫瘍でしかも、上京がかなり悪く、
生きているのが不思議なくらいです。
余命が短いことを宣告されます。

絶対彼は、お医者さんの言っている意味が
分からなかったに違い有りません。

落ち込みながら家に帰ると、
突然、自分とそっくりな悪魔を名乗る男が現れます。
佐藤健さんの一人二役です。

そして、僕に告げるのです。

「世界からひとつなにかを消すと、1日寿命が伸びる」

と。

そしてそのとき、
たまたま使っていた(携帯)電話を消すことを提案されます。
悪魔は、携帯電話を消す前に一度だけ使って良いといいます。

人生最後の電話とすると誰にするのか???
観ている私も考えます。

主人公(僕)は、
3年前に付き合っていた元彼女(宮崎あおいさん)に電話し、
そして再び逢いたいというのです。

その後の詳しいストーリーは映画のホームページやWiki
観て頂くとして、(YouTube版を貼っておきます。)

電話を消すことで寿命が一日延び、
映画を消すことで寿命が一日延び、
時計が消えることで寿命が一日延び、
そしてネコが消えることで、、、
というストーリです。

間違い電話を通じて偶然知り合った彼女ですが、
電話が消えることで彼女との思い出が消えます。
彼女と会っても、彼女は僕を知りません。

映画の趣味を通じて知り合った親友も、
映画が消えることで失ってしまいます。

こうして一日の命と引き替えに、
大事な思い出や人間関係が消えて行きます。

そして、大好きなネコを消そう。と悪魔が提案したとき、
主人公はネコを消すことを断るのでした。
ネコは彼にとって母の思い出の代名詞であり、
大好きだった母親との思い出を消してしまうより、
自分が死ぬ方を選ぶのです。

映画では本人のお葬式のようなシーンは出てきません。
私的には母親は早く死に、一人残された父(奥田英二さん)が
可愛そうなのですが、映画なので仕方ありません。


この映画で表現されるのは、
死に対する新しい物の見方です。

人が死ぬという場合、
周辺の人物の視線で人が亡くなることを表現するのですが、

亡くなる人の視点から見ると、
物や思い出が一つずつ消えて行くという。
そんな解釈もあるのだな。
と映画をみて思いました。

本当は、
主人公である僕は、
映画の冒頭、自転車に乗っていて頭痛に襲われ、
自転車から落ちたシーンで既に亡くなっていた
可能性があるのです。

つまり物と引き替えに、命を一日長らえるのは、
突然に亡くなってしまった主人公の願いです。
そして、どこかの時点であきらめ、自らの死を受け入れる。

実はそんなストーリーではないかと感じました。

突然無くなった人にとっては、
一日長生きすることは何より代え難いことです。
一日あれば、大切な人とのお別れができますからね。

映画好きでレンタルビデオ店に勤める親友に、
余命が短いから、
人生最後に観る映画を選んで欲しいと頼み、
親友が泣きながらDVDを探すシーンがあります。
今自分でブログを書きながらも、
思い出して涙が出てきます。


映画では、その親友が映画の名セリフを幾つか語ります。
心に残るのは『海の上のピアニスト』の、

 何かいい物語があって、それを語る相手がいる。
 それだけで人生は捨てたもんじゃない。

です。


ネコを世界から消さない。
つまり自分が死ぬことを決断した主人公は、
最後の身支度をして、父宛の手紙を書き、
そして愛猫キャベツを父に預けるために自転車で出掛けます。
坂道の途中に実家の時計屋さんがあるのです。

雰囲気の良いところで、
映画の舞台はどこかな〜と想いながら映画をみます。
坂があって路面電車が走っているので、
てっきり長崎かな。と思いながら観ていたのですが、
函館のようでした。

少しだけ難を言えば、
冒頭の頭痛がして自転車から落ちるシーン。
シーンの画的には素晴らしく、
てっきり朝の出勤シーンかとおもったのですが、
後で解説を見たら午後でした。
日の具合から、撮影は朝だとおもうのですがね・・。


そんな訳で、
人が死ぬと言うことを、
新しい切り口でみせてくれた映画です。
やはり大切な事は、物事は先延ばしせずに、
大切な人達には常に、優しい気持ちを伝えて
いきたいものだと感じた今日の一本です。

http://sekaneko.com


今日のアクセス:536862(2016/10/10)

広瀬すず主演「ちはやふる(下の句)」を観てきました。後半早いペースの映画でした。

映画『ちはやふる 上の句』を観たとき、
早くも今年一番の映画ではないかと思いました。


二部構成の映画なので、
早く、続編(下の句)が観たい。
・・と思いながらも、

得てして続き物の後編は、
期待はずれのこともしばしばです。

どうかな〜。
・・と不安も入り交じりながら、
ちはやふる 下の句』が公開を迎えました。

いろいろ用事が重なり週末が潰れていく中、
気がついたら最寄りのシネコンでレイトショーが終わり、
困った事に、日中のみとなってしまいました。

これでは、
サラリーマン的に映画をみることができません。
しかし、この映画はどうしても映画館で観たいのです。

横浜界隈の映画館のスケジュールを探したところ。。
ありました。まだレイトをしているところが。

そんな訳で、
月曜レイトという、最も映画館が空いていそうな
時間帯に郊外にある映画館に足を運びました。

ちなみに、かなり大きなスクリーンの部屋に、
お客さんは10名程度と貸し切りのようです。
思う存分映画を堪能しました。


さて、
ちはやふる 上の句』では、
主人公千早(広瀬すず)が高校性となり、
競技カルタ部を作るため部員を集め、
東京都予選を勝ち進み優勝して、
全国大会出場が決まるところまでが描かれます。

我々の世代的には、
まるで朝倉南ちゃんを主人公にしたマンガ「タッチ」の
ようでもあります。
鉄板のスポーツ系学園ドラマです。

前作では、物語を構成する背景や基本的な
ストーリーを説明しつつドラマが組み立てられていきます。

そして重要なのは、
この映画の主題は、
仲間や友情という、ベタなものであることがわかります。

そんな前半に対して後半下の句では、
間違い無く、
昔的に言えば、ドリカム的(タッチ的)男女関係の
恋愛ドラマに成るだろう。

・・と、
マンガの原作を知らない私は確信したのでした。
なんと言っても、予告編では、

「千早はずっと太一の物だと思ってた」
というセリフを綿谷新(真剣佑)にいわせ、

「物語ついに完結」。
みたいなナレーションが入るのです。

しかし映画を観てみるとわかるのですが、
恋愛ドラマの要素は少なく、
上の句からほぼ進展がありません。

むしろ、下の句の重要人物、
かるたクイーンこと若宮詩暢(松岡茉優)と、
かるた名人のおじいさんを持つ、
綿谷新(真剣佑)が旧知の仲であることが
表現されます。

亡くなった、カルタ名人、
綿谷 新のおじいさんの法事に参加し、
おじいさんを亡くしたことでカルタを止めた、
綿谷 新を、
再び、競技かるたへ誘うのでした。

このパターンは通常、
一見気が強い、クイーン若宮詩暢が、
若きカルタの達人綿谷新に惚れている筈で、

複雑な恋愛模様のドラマの展開が始まる
パターンですが、
今作では表現されていません。

もちろん映画のハイライトは主人公千早(広瀬すず)と、
カルタクイーン若宮詩暢(松岡茉優)との個人戦です。

団体戦で全国大会に出ることになったにも関わらず、
クイーンの存在を知った千早(広瀬すず)は、
彼女との試合に心を奪われてしまうのです。

クイーンは左利きだったので、
左利き対策と練習が必要だったのでした。
しかし、そんなことでは全国レベルの団体戦
対戦相手に負けてしまいます。

部員の反対を押し切り、
東京予選でのライバル高であった、
北央高校に練習に行くのでした。
しかし結局は千早はチームの元に返っていきます。

地方予選の優勝校には、
試合で負けた、沢山のライバル校の
メンツがかかっていることを知ったのです。

そして、全国大会本番です。
開会式が行われ試合が始まるのですが、
千早は(おそらく)風の高熱のため試合の
途中で倒れてしまいます。

そしてチームも途中で敗れてしまうのですが、
メンバーの表情には精一杯戦った満足感はあれど、
後悔の影はありません。

そしてぱっと病気が治った千早とともに、
翌日の個人戦に臨むのでした。

そして映画の千早とクイーンの個人戦へと
ドラマは流れていきます。

お決まりのように最初は、
仲間の西田 優征(矢本悠馬)がボコボコに負けて、
試合後、抜け殻になってしまう様子が
ギャグとして描かれます。

そして千早とかるたクイーンとの試合が始まります。

千早はクイーン若宮 詩暢から、
全く勝負に成らないほどの
圧倒的な力の差を見せ付けられます。

クイーンの一人試合となり、

「できない。勝つ想像が・・(確か)」

という千早のセリフが入ります。

しかし、
一緒に戦う、幼なじみの真島 太一(野村周平)や、
応援するチームメンバーからパワーをもらって、
ついに千早が本来の力を発揮しだし、
札が取れるようになり、
そして、徐々に挽回していきます。

ちょっとこの展開は無理があるかな。
と思いましたが、そこはマンガです。
大目に見ましょう。

そこから映画は試合の途中で場面が変わり、
クイーンが札を受付に返しに行くシーンに切り替わります。

ちょっとわかりにくいのですが、
逆転して千早が勝ったかと思わせつつも、
クイーン若宮 詩暢が勝負に勝ったわけです。

そして、その後千早が画面に現れ、

「おもしろかったね、また一緒にかるたしよう(確か)」

というセリフが入り、

「いつ(確か)」とクイーンが答えます。

と、ここで映画が終わり、
続きはクイーン戦という画面に切り替わります。
つまり、
「クイーン戦でまた一緒にかるたをしよう」
ということなのですね。


映画時間としては、102分と若干短い気もしますが、
結構見応えはあります。

でも、冒頭書いたように、
なんだ。展開早いなぁ〜。という感想です。


映画の帰りに、
マンガの原作を読んでいると思われる
若者二人組の会話も耳に入ったのですが、
同じように展開早いなぁ〜。とか、
千早はクイーンに、もっとボコボコになっていた。
とかそんな事を話していました。

私も大いに同感です。

上の句に引き続き、本作でも
広瀬すずさんは、良いですね。
可愛らしくない演技が最高ですし、
マンガのわざとらしいヒロインを大変上手く
演じていると思います。

そして今回新たに加わった見所は、
やっぱりクイーン若宮詩暢こと、
松岡茉優さんだと思います。

絶対この人は25歳位に違いない。・・と確信し、
25歳でセーラ服か。

・・などと思いながら映画を観たのですが、
実際は1995年生まれの21歳なんだそうです。(驚)

1995年って、
私がサラリーマンになった歳ですが、
なんとも大人っぽいお嬢さんに成長した物です。

松岡茉優さんの”つんけん”した演技が味があり、
綿谷新(真剣佑さん)との絡みも絶妙です。

参考URL(ちはやふるの役者さん)
https://www.booklista.co.jp/feature/interview/chihayafuru/story/


このブログを書くに当たり、
色々な動画を見て勉強したのですが、
袴姿を夏に撮影して熱かったとか、
皆さん畳みの上でカルタを特訓しまくって、
足に本当にアザができたりすりむいたり
しているようでした。

またカルタを取り合うシーンや札が飛ぶシーン
などでは、高スピードカメラを使っての撮影との
ことでした。
てっきりCGと思って観たのですが、
この映画では大変効果的です。

しかも映画監督でもあり脚本も書いている小泉徳宏さんは
1980年生まれとのことで、私よりも一回りも若いまだ30代です。

上の句でもかきましたが、
ちはやふるは』は、設定が高校性なのに、
セリフが大人むけになっているのですが、
素晴らしいと思いました。

私が個人的に好きなのは、(上の句ですが)

「来ないとわかっているなら取りに行け!」

と、カルタの札と、彼女(千早)を掛けた
カルタの先生(國村隼)のセリフなど、
どれだけ多くの人の心に響いたことでしょうか。


・・という訳で、
3回目の繰り返しになりますが、
あっという間に終わってしまった
印象がある『ちはやふる 下の句』でした。

この理由は恐らく、次回作の制作が、
結構早い段階で決まってしまって、途中でシナリオを
直したためではないかと思います。

週刊誌的情報では、

広瀬すずさんが、
映画のプロデューサーに好かれて
続編も作ることになったとか、

下の句の舞台挨拶で初めて次回作を知って泣いたとか。
色々なネタをネットで読みました。

ま、いずれ次回作を観ないと、
映画『ちはやふる』見終わったことにならず、
早く次回作が見たい!
と思いながらブログを書いた、今日の一本です。


映画『ちはやふる -結び-』公式サイト

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追伸)
ひと言加えさせて頂きますと、
エンディングロールにながれる、
Pafumeの曲はちょっとキツイです。

楽曲は映画にぴったりあっているのですが、
いかんせん音が悪い。

デジタルの編集しまくった音が、
映画館の大音響で聴くには厳しいと思いました。
もっともPafumeで生音は厳しいかもしれませんが、、、
でも、曲は映画にぴったりなんだよね。

「ナイトウィッシュ TOUR2016」を観てきました。大満足です。伊藤正則さんに感謝です。はい。

何時の頃からか記憶にありませんが、
伊藤正則さんのラジオ番組を聴いています。

おそらく高校性位の時に地元で聴いていたのですが、
その後千葉で大学生活を始めたら、
その頃ちょうどBay-FM(FM千葉)という放送局が開局し、

深夜ラジオで、伊藤さんの声に再開し、
嬉しかったのを覚えているのですが、
あれから、早26年ほど経ちました。

この記事を書くに当たり、
伊藤さんは何歳なのかと調べてみたら、
ことし御年62歳とのことです。

昔も今も声はあまり変わらない気がするのですが、
計算してみると当時伊藤さんは36歳とのことで、
今の私より遙かに若く、
もっと遙かに年上だと思っていたので驚きました。

というか、そろそろお年を召して、
深夜ラジオも引退かと思っていたのですが、
まだまだ大丈夫そうで安心しました。

などと書きつつも、私もサラリーマンになり、
毎週深夜ラジオを聴くような歳でもないのですが、
今でも土曜日の夜は時折、伊藤さんの声を聴いています。

POWER ROCK TODAY」という、
早い話しヘビメタ音楽番組です。

正確にはロックを中心とした音楽番組で、
私は結構音楽は聴く方だと思うのですが、
ヘビメタはまったく素人で、
ロック系なら、ボンジョビぐらいならどうにかなるのですが、

流れる音楽の殆どヘビメタのような気がするので、
伊藤さんのしゃべり意外は、
殆どの音が右から左に音が流れるだけです。
(さすがに長年番組を聴いているので、
有名なバンド名は大概知ってますが。)

そんなことを30年近くやっていたのですが、
しかし先週の土曜日、事件が起きました。

初めてこれは凄い。
と思う一曲にであったのです。

ロディアスロックというか、
いまどき、オケヒット(オーケストラを
サンプリング録音した音)を多用し、
なんじゃこりゃ。凄すぎる。とおもったのです。

しかもその人達は、
来週来日公演をするとのこと。

しかも、この業界において右に出る物が居ない
伊藤正則さんが言うには、

「ヨーロッパの人が聴いたら、怒っちゃうよ。」
という位、小さいライブハウスで演奏するとのことです。

ヨーロッパでは人気がありすぎて、
アリーナクラスでないと、見ることのできない
バンドなんだそうです。

その名も「NIGHTWISH」といい、

私が一回聴いて衝撃が走ってしまった曲は、
おそらく最新アルバムの1曲目、
「Shudder Before the Beautiful」です。


これは観るしかないんじゃないか。
と直感し、早速ネットでチケット情報を調べ、
翌日ローソンチケットでいとも簡単にチケットを
入手しました。
座席指定ではないし、ホールも近そうなので余裕です。

とは言っても、肝心の曲がわかりません。
ネットでセットリストを調べ、
youtubeで曲を聴きます。
中々手強い難しい曲も多そうです。

最新アルバムからの曲が多いと言うことで、
AmazoneでCDを注文し、一通り聴いて
22日金曜日となりました。

NIGHTWISHの写真を見ると、
どうも怖そうな人達ですし、
ヘビメタというほどではないかと思いますが、
音はハードロックであることには間違い無く、
どんなおっかない人達が現地にいるのか、

サラリーマンの会社帰りの格好で行って
良いモノか悩みましたが、
勇気を持って初めて、
洋楽のロックコンサートに行きました。

仕事をそそくさと会社を切り上げ、
会場である木場コースとに向かいます。
木場など初めて降り立った気がします。

会場につくと、外人さんが多いなぁ〜。
と感じたのと、
日本の人は案外普通の人達だなぁ〜。
と思いました。

ドリンクをさっと飲み、
会場に入ると既に人も熱気も満タンです。

どうにか一番後ろに潜り込んだのですが、
事前に調べたとおり、
コンパクトで一番後ろでも十分に大きく見えます。

そして開演時間の夜7時になります。
得てして外人さんのロックコンサートなので、
時間通りには始まらないと思ったのですが、
ほぼ定刻通りに始まりました。
北欧の人達は真面目なのかと思いました。

1曲目は、ラジオで聴いて感動した、
「Shudder Before the Beautiful」です。

音響は若干悪い気がしたのですが、
ほぼCDどうりの音を再現しているように思いました。

だいたいコンサートに行くと、
最初五月蠅く音が聞き取れないのですが、
段々なれてくるとしっかり聞き取れるように
なります。

この会場もそうかなぁ〜と思ったのですが、
音の印象は最後まで変わらずでした。

決して悪いという訳では無いと思うのですが、
特にボーカルの音量というか、抜けがもうすこし
あったほうが良い気がしました。

帰り際の他の人の会話を聞いてみると、
音が悪かったけど良かったみたいなことを
言っている人は確かにいました。

しかし、
あのCDの音が再現されるわけです。
私はどちらかというと、オーケストラの音を
どのように出すのか、キーボードの動きに注目
する筈だったのですが、

実際に演奏を観てみると、
一番印象的だったのは、ドラムの演奏でした。

ヘビメタ的には普通なのかも知れませんが、
ツーバスの連打からくるサウンドは半端ありませんし、
タムタムとかシングルの回しが、
普通のバンドサウンドの倍以上あると思いました。

本当かと思うぐらい叩きまくっており、
しかも、わずかに隙あらばスティックを
くるくる回して超余裕です。

初めて見るロックに感動していると、
もうはやくも「Élan」という超良い曲が始まります。

事前に覚えた曲は数曲しか無く、
これを聞き終えたら満足みたいな感じだったのですが、
やはり生は、すばらしいです。

その後も予習の甲斐あって、
最後まで知っている曲が続きました。

途中のMCで今年の「LOUD PARK」で再来日する
発表があり、一同盛り上がりました。
ヘビメタは興味ないのですが、
ナイトウィッシュは観たいので悩みます。


演奏中最も心に残ったのが、
ギターの人やベースの人を初め、
やたら笑顔で演奏していることです。
写真とは違って、メチャクチャ愛想いい人達でした。

ボーカルの、フロール・ヤンセンも、
写真では鼻にピアスで、腕は入れ墨なので、
どんな怖いお姉さんかと思いきや、
遠目に見ると、綺麗なお姉さんでした。

YouTubeでみたライブ映像と同様、
至る処で長髪をぐるぐる振り回して
いたのが印象的です。

コンサートが終わって、
数日過ぎたのですが、
毎日何度もCDを聴いています。

そして、
こんな素晴らしい人たちを紹介してくれた
伊藤正則さんに本当に感謝したいと思います。

おそらく番組でナイトウィッシュを紹介
したのは初めてではないと思いますが、、(汗)

ナイトウィッシュの音は、縦笛やバグパイプ
音も多用されており、日本人の耳というか
琴線にも響く音です。

購入したCDのライナー(解説)は
伊藤正則さんのものでしたが、
解説にもあるとおり、
今回の来日を機会にもっと有名になって
頂きたいと思いました。

アンコールが無いのが残念でしたが、
本当に良いコンサートでした。
もういちど「Élan」聴きたいですね。
24分の長曲、「The Greatest Show on Earth」
も覚えたので、これも良い曲なので、
一度きいてみたいなぁ〜。


===
4月22日のセットリスト
1 Shudder Before the Beautiful ※
2 Yours Is an Empty Hope ※
3 Ever Dream
4 Storytime
5 My Walden ※
6 While Your Lips Are Still Red
7 Élan ※
8 Weak Fantasy ※
9 Alpenglow ※
10 Wishmaster
11 I Want My ters Back
12 Shara
13 Stargazers
14 Gost Love Score
15 Last Ride of the Day
16 The Greatest Show on Earth ※
※Endless Forms Most Beautiful収録曲

上記はヘビーメタル.comを参照
ナイトウィッシュ セットリスト TOUR2016


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