「国宝 阿修羅展」が第一位とは

今日のYahooニュース(世界の美術展来場者数、日本開催が上位独占=英誌)
によると、

1位:東京国立博物館の「国宝 阿修羅展」が、1万5960人
2位:奈良国立博物館の「正倉院展」が、1万4965人
3位:東京国立博物館の「皇室の名宝-日本美の華」が、9473人
4位:国立西洋美術館の「ルーヴル美術館展17世紀ヨーロッパ絵画」が、9267人

参照URL http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100401-00000278-reu-ent

との事でした。実は私も1位と4位に行きました。(笑)

行ったのが日曜日という事も有りますが、ものすごい人出でした。
阿修羅展は20〜30分待ちで、ルーブル展は2時間待ち位だっと思います。
しかし、どちらも素晴らしい展示会でした。

「国宝 阿修羅展」について
あまりにも渋いので、ご年配の教養がたくさんありそうな層の方が集まって
いるのかと思いきや、学生さんや結構若い女性グループなど、およそ仏像展とは
思えない行列が出来ていました。
4月のとてもよい天気が良い日で、20分位は並んだと思いますが、希望者には
博物館が日傘を貸してくれるようでした。

主な展示は、興福寺の修理に伴う、(興福寺の)仏像群の展示でした。
仏像は、お寺の中にあると極めて普通なのですが、
最近の展示(主にはライティング)は素晴らしいです。
中でも阿修羅像の展示が最も素晴らしく、
赤銅色に浮かび上がる仏像は、ネット上のどんな写真よりも美しく、
およそ阿修羅(人と畜生の間Wiki参照)とは異なるものだと思いました。
本当に美男子すぎて、当時の日本人ではないのではないか?と思いました。

「阿修羅展」がこんなに人を集めたのは、ちょうどタイムリーに
NHKのプロフェッショナルという番組で、阿修羅像を運ぶ日通の
専門家の方が放送されたのも、起因しているのではないかと思いました。
私は、「阿修羅展」をみた後に番組を見ましたので、いつになく、
番組を感動してみることができました。

ルーヴル美術館展 17世紀ヨーロッパ絵画」について
こちらは、あまりにも込み合っているので、隣の国立博物館の「恐竜展」を
みて閉館前30分ぐらいで、走りながら見てきました。
さすがにこの時間は並んでいる人はいませんでしたが、それでも沢山の人が
いてじっくり見れませんでした。
フェルメールの「レースを編む女」が初公開という事で話題になりましたが、
私は絵画の知識が有りませんので、お目当ては特に無かったのですが、
フェルメールよりも、風景画ですばらしいものがあり、後で絵はがきでも
買って帰ろうと思ったのですが、絵はがきではありませんでした。
(ので、今となっては誰のなんの絵かわかりません。)

驚いたのは、絵の細かさで、こんな線を筆で、手書きでかける物か。
と驚く絵が多々ありました。絵のうまさは人間業とは思えません。
また、300年も前の絵に関わらず保存が良いと思いました。
沢山の絵があり、本当はもっとゆっくり見たかったです。

いろいろ書きましたが、
おそらく実質的なNo.1は、奈良国立博物館の「正倉院展」だと思います。
奈良という場所で、都心なみの集客力となると、さすが「正倉院展
だと思います。