「タイタニック」を2回見ても、また泣いてしまいました。

Titanic was called the ship of dreams
(おばあちゃんのセリフより http://youtu.be/LRaSscfRtgc 22秒〜)

と呼ばれたタイタニック号が沈んでから※今年で100年経つそうです。
※1912年4月14日23時40分氷山に激突、翌15日2時20分沈没

映画「タイタニック」の監督であるジェームスキャメロン氏は、
タイタニック」は映画館で見る映画であり、
いつか再上映をしたいと考えていました。
そこで100年という区切りの年が一番良いと考え、
当時不可能だった、3D画像に再編集して上映することにしたそうです。

元々この映画は、実物大のタイタニックのセットを作ったり、
巨大な模型船を作って、沈没させたりすることで、生の映像に
こだわって作っています。

それを今回3D化するわけですが、
今時、何かしらコンピュータソフト等を用いて変換作業ができるので
はないかと思いがちです。
しかし実際は、3D画像のネタとなる映像が無いため、
最初に、当時のフィルムを1枚ずつスキャンして、
次にスキャン画像を2Dのまま高画質化処理をし、
最後に、フォルム1枚ずつ画像を切ったりはったりしながら、
3D映像化する。(3Dにするには、手前に映っている画像の位置を
変更する必要があるのです。)

といった手順で、作業をする必要があったそうです。
ジェームスキャメロン氏も、この作業に参加し、
髪の毛1本1本を確認しながら、60週間かけたとインタビューに答えています。


さて、映画の話ですが、
本当ならば時間を置いて見たかったのですが、
今週公開がおしまいと言うことで、急遽時間を作って見てきました。
(やはり、好きな映画は映画館で2回見ないといけないですからね。)

ストーリーも頭に入っているためか、前回よりも時間の流れが早いように感じます。
例えば、知らない土地に行くのに、行きは時間が長く感じられ帰りは早いのと
似ているかも知れません。

2回目をみると、前半はかったるい映画のようにも思えました。
それが急変するのはやはり、氷山に当たり沈没するシーンからです。
※冒頭にも書きましたが、氷山激突から沈没までの時間は2時間40分しか
 ありません。この映画の後半1時間ほどが沈没に要する時間であること
 を考えると、実際の沈没に近い時間感覚かもしれません。


今回も、救命ボートからケイトがタイタニックに戻るシーンで涙が出てきて、
今日は泣かないぞ。と思ったディカプリオが海に沈んでいくシーンも泣きました。
今回このシーンで泣いてしまったのは、映画「タイタニック」のあの音楽が
始まってしまったからです。

タイタニックの音楽は、曲によってはどことなく「エンヤ」の音楽とも似ている
ような気がします。
タイタニックが造船されたのは、アイルランドで同じ「エンヤ」もまた、
アイルランド出身です。
(映画の冒頭、子供が「人口1万5千人のアイルランドが作った。」
というセリフもあります。)
どちらもアイルランドの音楽である、
ケルト音楽をベースにしているためだと思います。


ジェームスキャメロン氏は、映画「タイタニック」について、
人と人の結びつきの映画であり、どんな年代の人が見ても
感じるところがある。15年前に見た人がもう一度みても
新たに感じるところがある。
一見若者の恋愛ストーリのように見えるこの映画が、
年配の人にも支持されるのは、
若者の持つ恋愛の輝きは無いとしても、代わりに様々な責任や、
大切な人との関わり合いを映画に見るからだと言います。

映画でも上映されますが、最後まで音楽を奏でた楽団のメンバー
は全員亡くなっていますし、
船が傾いても割と最後の方まで電気が付いているのですが、
船底では浸水で漏電して落ちるブレーカーを必死で押さえ、
亡くなっていく船員がいます。

2等船室の男性の死亡率(割合)が3等船室の男性よりも
高いのですが、部屋の位置からも、先に逃げられたのに
おそらく、命を捨てたことを意味しています。
中堅階級のモラルが最も高いということなのかも知れません。


先日イタリアの客船が沈没した際、船長が逃げたような話が
週刊誌ネタにありましたが、この時代は全員が持ち場を守り、
男よりも女性や子供を助けるという精神が存在しています。

また、この事故では、気象情報やレーダー設備が発達した、
現代でも、豪華客船が座礁して横転してしまうということを
見せつけられました。

タイタニック」をみて思うのは、
あんな立派な船でも、当時は、レーダーなどの設備が無く、
船の前方に見張り台があり、「寒いなぁ〜」とか言いながら、
監視しているレベルということです。

今の価値にして、1等船室だと400万、3等だと3万ぐらいの
船賃らしいのですが、現代の飛行機のチケット代よりも遙かに
違いがありますし、400万をかけてアメリカに渡るのは命がけ
だったのです。


話もつきませんのでこれぐらいにしますが、
最後に、映画「タイタニック」を見て思うことを書きますと、
死を前にした様々な人の生き様です。

最後まで持ち場を守ろうとする船員や
死ぬまで紳士であろうとする一等客。
一方混乱のなか、海に落ちて行く人達。
・・

死ぬと云うことが生きると云うことであるという、
世界観がこの映画には見ることができます。

結局映画はハッピーエンドで終わらず、
ディカプリオは、ケイトを残して死んでしまいます。
しかし彼と過ごした時間やセリフはケイトの心に残り、
後の彼女の人生にを作っていくのですが、人が、心からふれあい、
愛し合うというのはそうゆうことなのか。と思います。


#ほんとうに良い映画だと思います。



追伸)サントラ情報です。

1,これがオリジナルと思います。


2,後から追加担った分で、アイリッシュパーティーの音楽が入っています。
 


3,1と2をそれを2枚組化したものです。


アイリッシュパーティーの音楽などが入っているので、
お値段からして今買うなら2枚組が良いのではないかと思います。


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