是久昌信著「情熱思考」を読むと、清涼飲料水を飲んだ後のような清々しい気分になります。

本日は、是久昌信さん著

「情熱思考夢をかなえた45人の物語」

をご紹介します。

是久昌信さんは32歳の時に起業し、
あともう少しで上場というところで、
社運を賭けたプロジェクトが失敗し
多額の負債を抱え、
40歳を前に事業に失敗しました。

そんな時にケンタッキーおじさんこと、
カーネルサンダースの不屈の人生を知り、
再起を図りました。

そして現在は、
心理セラピスト、カウンセラー、コーチング
などの会社を起業しています。

・・・若干余談ですが・・・

カーネルサンダースおじさんの人形が
店舗の横に在るのは日本だけらしいのです。

その昔、ケンタッキーが日本に出店した際に、
知名度が無かったこともあり、
なんの店かよく分からず、

白を基調とした店舗であるが故に、
床屋さんと間違って入ってくる
お客さんが絶えなかったそうです。

たまたま社員がカナダの店舗に視察に行った際に、
イベントで使った人形の模型を倉庫で発見し、
これは良いと、
カナダから取り寄せ、
店の横に置いたのがはじまりなのだそうです。

詳しくはケンタッキー・フライド・チキンのHPを
ご覧ください。
Welcome to KFCH Group Web Site

そんなカーネルサンダースさんは、
世の起業家の苦労を一人で抱え込んだ
ような人生ですので、

　チャレンジに年齢は無いとか、
　どれだけ不幸な環境に追い込まれたとか、
　成功の影には、どれだけ断られたかなど、
　・・・etc.

数々のビジネス本（自己啓発本／成功本）
に紹介される事例です。

・・・本題に戻りますと・・・

本書は、カーネルサンダースのように、
苦労に苦労を重ね成功を収めた、
映画や偉人伝になりそうな人々の物語を、

文字の短い、詩のような文章にまとめたものです。

紹介されるのは、

スピルバーグや、トムクルーズ、マドンナ
など現代の著名人まで、

38人の物語とプラス7人のショートストーリ
を合わせた45名の物語です。

このような偉人伝の書籍は多く、
私も良く読むのですが、
著者によって様々な人選があります。

本書では、
カーネルおじさんやマドンナ、
シルベスタスタローンのような、
定番の方もいればそうで無い人もいます。

また特にアメリカの人達が多く
紹介されているように感じます。

ここからは、
私が知らなかった話を書きます。

例えば、

ココ・シャネル
　帽子職人だったシャネルが
　当時、横並びに同じ臭いだった香水に
　疑問を感じ、試作品を作り帽子のおまけに
　つけたところ評判をよんだ。

　現在でも有名なNo.5は、5番目の試作品。

J.F.ケネディー
　生まれつき背中に怪我をして、軍隊に入れず
　必死に身体を鍛え、海軍に入るも船が沈み、
　島に流れ着いた。
　椰子の実にメッセージを書き原住民に渡し、
　奇跡的に助かるも、背中の傷は更に悪化し
　何度も何度も手術をした。

グラハム・ベル／アン・サリバン
　父はろうあ者の話し方を研究する大学教諭で、
　母親は耳が聞こえないなか、器具を利用して
　ピアノの教師をしていた。
　そんな環境で育ったベルは、
　聴覚障害者の発生指導の第一人者となる。

　そんな彼が、ヘレンケラーにサリバン先生を
　紹介する。サリバン先生もまたもともとは
　目が見えず度重なる手術をへて、奇跡的に
　視力を取り戻した人だった。

特にベルの話は、
聴覚障害の第一人者が電話を発明する
というなんとも世の中のドラマ・奇跡を感じます。

なお、音の大きさを表すデシベル(DB)という
単位は、ベルの名前に由来するそうです。

本書は文字数も少なく通勤電車の中で、
一時間ぐらいでささっと読み終えることができる
内容です。

言葉が洗練されているため、
読み終えた後の清涼感のようなものがチャージされ、
勇気と元気が心を満たしてくれて、

感じ（センス）の良い一冊だと思いました。

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