ゆうきゆう著「夢をかなえる勉強術」を読みました。

子供の頃、
親に勉強しろ!とか言われ、
算数ドリルや漢字書き取り等を
させられる訳ですが、

ほんと、
勉強は嫌いでした。汗)

代わりに何が好きかというと、
テレビにマンガに、
釣りにプラモデル・・etc.
です。

要するに遊びばかりなのですが、
高校生、大学生と年を取ると、

遊びのバリエーションが更に広がり、
プラス恋愛なども加わります。

いずれにせよ、
勉強は嫌いですし
まったく興味もありませんでした。

ただ、そうはいっても、
一部、好きで勉強するような得意教科があり、
私の場合歴史の授業だったのですが、
それは大河ドラマなどのテレビの時代劇の影響です。

いずれにせよ、
学生時代はたいした勉強をしたことがなく、
それは社会人になってからも同様でした。

若い頃は、仕事のストレスを抱え、
勉強などできる気分ではありません。

それでも、
今は割と勉強している”つもり”ですが、
試験とか資格とか語学とか・・
そういった勉強は嫌いですし、
興味もありません。

勉強しているとはいっても、
今も昔も、自分に興味があることしか
やっていない訳です。。。


・・という訳で本日は、ゆうきゆうさん著

「夢をかなえる勉強術」

をご紹介します。


アマゾンでタイトル買いをして、

梱包を開いてみて、
・・こんな本だったかな。
とちょっと驚きます。

マンガのキャラクター的な表紙で、
これはマンガかも。
・・とすこし嬉しい気分です

しかし、
中をめくると、
(文字の密度はスカスカですが)
普通の本に見えて、ちょっとガッカリします。


本書は、表紙のデザインや文字数の少なさ、
内容の軽さ、ストーリー設定など、
20代の若手サラリーマン向けに思えますが、

内容が簡単なので、
むしろ中学生や高校生が読んだほうが
良い気がしました。


正直どんなサラリーマンが、
こういった表紙の、
この内容の本を読むのか、
全くイメージが掴めません。

結局40過ぎの、
サラリーマン歴20年の私が読んで
居る訳ですが、
逆にそれは「アリ」と思いました。

それは本を読むにあたり、
文字数が少ないのはダメとか、
変なプライドや気負い、
偏見が飛んでしまっているからです。


本書を読んで最も印象深かった点は、
勉強は誰もが”嫌い”ということでした。

裏表紙にもありますが、
著者のゆうきゆうさんは、
日本最難関の東大理Ⅲという、
おもに医科系の大学に現役合格しています。

そのようなある種の天才のような人は、
記憶力など、頭の構造が違う上に、
勉強大好き。という特殊能力を持っている。

なんの疑問も持たずに、
今まで思い込んで居ました。

しかし、
そのような才人であっても、
勉強は嫌いなものである。
ということを知ると、

それからは、少し違った世界が見えてきます。
(私の場合見えてきました。)

もしも、
”誰もが本当は勉強は嫌い”ということが
普遍的な真実であれば、

小学校の授業で教えるべき内容と感じました。
それでも、人は勉強をするんだということを。


とはいっても、
大学の先生や学者さんなど、
勉強のプロともいえるような人達もいます。

そうした人は、勉強が好きと言うよりも、

誰もが知らないことを知る、優位感のため。

と云います。

もっとストレートに言えば、
テストで高得点を取ったり、
模試で高い偏差値を取ったり、
良い大学に合格したり・・・、

そういったことで優位感を持つ事がありますが、
それと同じことなのです。


ただ私が子供の頃から疑問に持っていたのは、
そういったテストで高得点を取ることの
優越感を持つ事は、
人として正しいことなのか?
ということです。

あまり気にすることではないと思うのですが、
本書を読んで、この点はさらに疑問を増しました。


本書には、
勉強に関する様々な方法が書かれております。

例えば、
自宅に帰ると、テレビやゲームにマンガなど、
様々な誘惑に負けてしまうので、

電車の中で勉強するのが良い。

という内容があります。

同じ電車に乗り続け、
行ったり来たりして帰りが遅くなってしまうのですが、
自宅でダラダラと時間を使うことに比較すると
有効な時間の使い方と云います。

電車という空間は、
大概の人は携帯を見たりゲームをしたり、
ぼーっとしたりしていることや、

風景やお客さんなど、の景色が常に変化しています。

電車で勉強することにより、
同じ空間の人に比べ優越感を持つことが出来ますし。

景色の変化があることは、
人間は同じ景色を見ていると集中力が途切れることを
考慮すると、勉強に向いた空間と云えます。


他にも、勉強しなければならない。
という、しなければ。といったネガティブな動機は、
長期の勉強には向かない話しや、

毎日本屋さんにいき、気になった参考書は、
(現在のものを読み切る前でも、)全部買ってみる。
※試験に合格したときの経済効果に比べれば、
 気になる参考書を全部買ってもたかが知れている。

などの話しも印象的です。

そして、個人的に最も心に残ったのは本書p166にある、

 「難しくて情報量が多い本」より、
 「情報量が少なくても、簡単で読みやすい本」の方が、
 ずっとトクということ。

という一節です。

うがった見方をすれば、
文字数の少ない本書の言い訳ですが、

要するに苦労して読んだ本よりも、
楽しく読んだ本のほうが心に残る。

という事らしいのです。

確かに、
厚い本、文字数の多い本だからといって
沢山の事を覚える訳ではありません。

私もこのブログで、
似たような事を書いていますが、
活字で見たのは初めてで、
大いに賛同した一節でした。

・・という訳で、

このマンガの表紙の文字数の少ない本は、
40代の私位の年代が読んでピッタリの
と思った今日の一冊でした。



 
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