旧作DVDレビュー「シックス・センス」今頃この映画を観て驚いています。すごい。!

様々な本やメルマガや友人の情報を元に、
未だ観ていない旧作をDVDで観ています。

今回は夏休みということもあり、
数本まとめてみました。

3日目の今日は、

シックス・センス

をご紹介します。

もともと、
お化けが怖い質(たち)だったのですが、
何がどうしたのか高校性から大学生頃、
一時期ホラー映画好きだったことがあります。

あの頃は多少の怖いシーンを観ても、
すぐに作り物と思えてしまったのですが、

最近はその手の技術が進化してしまい、
いい歳をして、
怖い映画が、本当に怖くなってしまいました。

ですから「シックス・センス」、
すなわち霊感と名前が付くような、
映画はスキップしてしまったわけです。

それが何年かして、
この映画を観ることになったのは、
あるビジネス本に紹介されていたのが
きっかけです。

ビジネス本に登場するような映画なら
見ない訳にはいきません。

という訳で、
一人で観るのは怖いので、
ちょうど実家に居た兄弟と観ることにしました。
ちなみに、兄弟はこれで3回目だったそうです。

さて、
映画のストーリーを紹介しますと、

幽霊が見える少年が主人公で、
彼の元に成仏しない霊が集まってくるわけです。

そんな彼も幽霊が怖くて、
自宅の中で十字架やイエス様の像を集めた
結界を作って暮らしています。

日本では、この手の人は子供の頃から、
霊とお友達だったりするのですが、
ちょっと違いを感じます。

そんな彼のことを周りの大人は理解ができず、
精神の病気ではないかと思われています。

唯一の理解者はトムハンクス演じる、
彼の精神科医でした。


映画を観ながら全く気付かなかったのですが、
主人公の少年を演じるのは、
一昨日DVDで観た「ペイ・フォワード」の
主演「ハーレイ・ジョエル・オスメント」さんでした。

本作は「ペイ・フォワード」以上に、
主人公の演技力が問われる作品と思いましたが、
この少年は本当に凄いと思わせる演技でした。

そして映画では度々”お化け”が登場するのですが、
いわゆる日本の”お化け”のような、
半透明な霊が揺らぐような怖さはなく、

”血の付いた人”みたいなストレートな表現で、
一瞬、怪我人なのかお化けなのか区別が付きません。

それはそれで怖い、というか驚くのですが、
お化けの表現の違いも、この映画の見所ではあります。


映画が始まるにあたり、
この映画にはある秘密があって、
映画をみたあと、それを打ち明けてはいけない。

と説明が入ります。

ですから私もココで”秘密”つまり物語の結末を書くような、
野暮なことは止めておきたいと思います。

・・となると、
これ以上書くことも亡くなって来るわけですが、
映画を観た後で、DVDの付属の解説や
監督インタビューを観ましたので少しコメントします。

映画はクライマックスのどんでん返しが、
最大の見所ではある物の、
一度みたお客さんが2度、3度「シックス・センス
を観ても内容が破綻しないように作って居るのだそうです。

それは「トム・ハンクス」さん演じる主人公の
行動ルールなどですが、
それ以外にも赤い色が登場したら必ず何かが起きる。
のような様々なルールを仕組んでいるそうです。

監督の「M・ナイト・シャマラン」氏はインド生まれ
で幼い頃アメリカに渡ってきました。

家族の多くは医者の家系ということですが、
彼は小さい頃から映画に興味をもっていたそうです。

歳は今年43歳と言うことですから、
この映画を作ったのは28歳とか29歳の頃です。

日本で言えば20代のペイペイが作った映画なのですが、
そうしてこの映画をみると、改めて本作の凄さ、
完成度の高さが分かります。

若い監督が作る映画と言うことで、
予算も少なかったという事ですが、
ふたを開けてみれば、興行的には大成功です。


インド生まれと言うことで、輪廻みたいな、
アジア的な思想も含まれるとありました。

いずれにせよ、斬新なストーリーというか、
お金では無く、智恵が生み出したヒット作です。


主人公の少年の元に現れる幽霊の殆どは、
自分の意思に反して、ある日突然命を
失った人達です。

そういった意味では、
映画「ゴースト」っぽいところも感じられます。

映画を見終えて思うのは命の大切さです。
今こうして生きていることは、
とてつもなく大切な事なのです。

まだ観ていない方は、
少し怖いシーンもありますが、
我慢して観て頂きたいと思います。
衝撃的な1本です。