エディ・レッドメイン、フェリシティ・ジョーンズ主演「博士と彼女のセオリー」を観ました。

アカデミー賞の発表も終わりまして、
そのためでしょうか。
ノミネートされた映画がいくつか上映されています。

久々に、見たい映画がありすぎて追いつかない状況
に陥っております。

そんな訳でアカデミー賞関連の映画を観てきました。

さて本日は、
主役のエディ・レッドメインが主演男優賞を取ったほか、
3部門にノミネートされている、

 「博士と彼女のセオリー
 
をご紹介します。

セオリーを日本語にすると”理論”ですので、
全部日本語にすると、
「博士と彼女の理論」という題名になってしまいます。

なぜ男性は博士なのに、
女性は彼女になってしまうのか不思議です。

でも、答えは映画を最後まで観ると、
なんとなく分かります。

英語のタイトルは、
「The Theory of Everything」で、
直訳すると「全ての理論」となってしまいます。

映画の中では、主人公のホーキング博士が、
宇宙を構築する一つの理論を考えている。
という話しが所々に出てきます。
この事かとも思ったりしたのですが、
いずれにせよ「全ての理論」という原題では、
どんな映画なのか全く分かりません。

今回の主人公は「ホーキング博士」なので、
ホーキング博士とその彼女の物語であることがわかる、
邦題のほうが遙かに良く出来ている気がします。


というわけで、
この映画はホーキング博士とその彼女(そして元妻)
との間の恋愛物語です。

ホーキング博士が何をした人なのか、
正直良く分かりませんが、

車椅子姿で有りながら、超天才である博士が、
『ホーキング、宇宙を語る』という本を出版し、
大変有名と成ったことは記憶にあります。
この本が出版されたのは1988年の事なのだそうです。

映画にも出てきますが、ホーキング博士は、
ブラックホールの研究をしています。

そんなホーキング博士の特徴は、
病気で筋肉が動かないことです。

筋萎縮性側索硬化症(ALS)という病気です。
劇中では別の病気名を使われていた気がしますが、
昨年アイスバスケットで病気を広めて救済の輪を作ろう
キャンペーンが開かれたことは記憶に新しいです。

Wikiによると、40代から60代で発症する人が多いそうですが、
ホーキング博士は20代前半の学生時代に発病してしまいます。
そして余命は2年と宣言されるのです。

付き合っていた彼女と別れようとするのですが、
彼女は、ホーキング博士の父親からも諭されても別れず
結婚の道を進んでいきます。

映画ではホーキング博士が大学に入り、
彼女と出会うところから物語が始まります。

映画の冒頭では、友達と自転車を競い合い、
パーティー会場へ急ぎます。
いたって普通の元気の良い大学生です。

そこで彼女と出会います。
なんとなくお互い引かれ合い、
そこから恋が始まり、ホーキング博士
家族と食事をするまでになります。

ホーキング博士の一家が映し出されます。
お父さんは何をしている人なのか気になり後に、
Wikiで調べたら、大学のお医者さんのようです。

ホーキング博士は17歳でオックスフォード大学に入り、
大学院ではケンブリッジ大学に進んでいます。
どちらが良い大学なのか全く分からないのですが、
日本で言えば、東大京大ぐらいの違いでしょう。

彼女もケンブリッジ大学の文学部の学生です。

この映画の何が凄いのかというと、
このケンブリッジ大学出身のホーキング博士
実際にケンブリッジ大学出身の、
エディ・レッドメインさんが演じていることです。

しかも、私はよく知っている
ホーキング博士とそっくりです。

よくこんな俳優さんがいたものだと、
主演男優賞を取る前から思います。

ちなみにフェリシティ・ジョーンズさん
はオックスフォード大学出身と言うことで、
なんという高学歴な俳優さんたちと思います。

ちなみに、ホーキング博士夫妻の結婚式の写真を
発見したのですが、どうでしょう似てますかね。(笑)
中盤にあります。
http://pokkekun.jp/blog-entry-1211.html


映画は、
ホーキング博士と出会い、
そして恋に落ち、
ホーキング博士が病気を患うなか、
博士論文を書き上げ、ついに博士となります。
妻は病気の夫を支え、育児をします。

映画中でも出てきますが、
ALSの病気になっても、自律神経系は
関係なく動くそうでHはできるようなのです。
確かに、自律神経が動かないとそもそも
心臓もなにも動かないわけですからね。

その後もホーキング博士が様々な
成果を出し続ける中、
妻は育児介護で疲れ気味となり、
母親から、教会の合唱団に入って気分転換したら。
と勧められます。

そこで、合唱を指導する男性とだんだん
近づいていきます。

映画では直接表現していませんが、
二人が不倫の関係に落ちるその時。
フランス旅行(確かボルドー)で観劇を
していたホーキング博士が病気となり、
これ以上の治療は彼を苦しめるだけだ。
と生命維持装置を外すかどうかの判断を迫られます。

病院に駆けつけた妻は、それでも彼を
死なすわけにはいかない。
・・と人工呼吸器を付け彼を生かす手術をします。

ついにホーキング博士は言葉も失って
しまうのでした。

その後は、
アルファベットの文字が並んだ板を使い、
目のまばたきで会話する他無くなります。
ホーキング夫婦は、
それまでは断り続けていた介護の女性を
ついに雇うことにしました。

そこからまた夫妻は微妙な関係へかわります。
ついにホーキング博士は介護の女性と
アメリカに行くことになるのです。

そして夫婦は離婚を決意します。
タイトルである、
博士と彼女の、”彼女”は、
離婚したら妻ではなく”彼女”なんだ。
と思いました。

映画を観ながら、
仮にも生きている二人のこうしたプライベートな物語を、
ここまで赤裸々に映像化してもよいのだろうか。
と思ってしまいます。

ブログを書く前にWikiを調べてみると、
もともとは、2004年に出版された、
元奥さんのジェーン・ホーキングの回顧録がベースと成って
いるそうです。

脚本家のアンソニー・マッカーテンは、
「ホーキング、宇宙を語る」から、
ホーキング博士に興味を持っていたのですが、

この元奥さんの回顧録を読み、
映画化の見込みもないまま脚本を書き始め、
何度も何度もジェーン・ホーキングに合い、
映画化の承諾を得たのだそうです。

映画には、ホーキング博士も協力しており、
実際の音声機のデータを提供したりしているそうです。

しかも、映画を観て涙を流したという逸話も
紹介されています。

二人が別れる前に、ホーキング博士は、
「全て上手く行くよ」と音声機で言うのですが、

この映画の良いところ、
というか、ホーキング博士元夫妻の良いところは、
後にホーキング博士エリザベス女王から
叙勲を得る際に、奥さんと3人の子供達と一緒に、
行くことです。

そして、子供達をみて、あれが二人の成果なんだ。
ホーキング博士が言います。

失礼ですが、ホーキング博士は、あの見た目で、
超大天才にして、こんな感動のセリフをいうのか。
と思います。

そして映画の最後のシーンは、
ホーキング博士が(多分アメリカ大学の)講演会に
招かれて、質問を答えるシーンです。

最後の質問は、

ホーキング博士にとって哲学はなんですか?」

という質問でした。
そしてその答えは、

「人間生きていれば何かの役に立てる」

というものでした。
この場面は、公のシーンなので実際の発言と思います。

ホーキング博士は、マウスのような小さい機械を持ち、
クリックする程度しか出来ないのです。
その小さなクリックで、宇宙の理論を築き、本を書き、
3人の子供を育てたのです。

いわんや五体満足の我々はどうか。
というのが、この映画のメッセージなのだと思います。

なかなか良い映画と思った今日の一本です。


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