染谷将太主演「みんな!エスパーだよ!」を観て、こんなお馬鹿な映画を作るれる日本は良い国だと感じました。

行きつけのシネコンでは、
毎週水曜日が「レディースデイ」となっていて、
女性は1,100円で映画を観ることが出来ます。

が・しかし!、得てして「メンズデイ」はありません。!!

サラリーマンをしていると、
毎週水曜はノー残業デイみないな、
会社もあると思うのですが、
そんな日は、
飲みに行くことがあったとしても、
映画を見ることはきっと無いと思います。

それでも「今日はメンズデー、映画1,100円!」
・・みたいな企画があったら、
私は早く仕事を終えて映画に行きたいです。

そんな訳で、
メンズデイは無いのですが、
珍しく、水曜日の夜に映画に行きました。
薬をもらうため病院に行った後、
時間があったのです。

しかし、何とかデイとか冠の着く日は、
経験上、どんな映画でも込んでいます。

さてさて、空いている映画はないかなぁ〜と。。

・・という訳で本日は、染谷将太さん主演

 「みんな!エスパーだよ!

をご紹介します。


映画「みんな!エスパーだよ!」は、
漫画が原作で、2013年にテレビ化された
人気シリーズなのだそうです。

内容はまったく知りませんでしたが、

つい、

 「真野恵里菜池田エライザのパンチラ全開」

という映画広報をネットで見てしまい、

池田エライザ&真野恵里菜がパンチラ全開 『映画みんな!エスパーだよ!』特報公開 | ORICON NEWS
↑参照URL オリコンニュースですからね。(笑)

この映画なら、世の中レディースデイだったとしても、
女子が押しかけることは無いだろう。
絶対空いているに違いない。
と踏んで映画を選びました。

もちろん園子温監督なので、
良く分からないけど面白いんじゃないかという、、
期待もありましたけど。


映画は冒頭、安っぽい惑星のアニメーションから始まり、
徐々に地球そして日本へのクローズアップする画像が
流れます。

そのあと我らがヒーロー鴨川嘉郎
・・みたいなナレーションが入ります。

あまりにも、B級感漂うイマイチな始まり方だったので、
大失敗だったかな?などとイヤな心配になります。

続く最初のシーンで主要な登場人物が出てくるのですが、
私的には、染谷将太さん以外の女優さんが良く分かりません。

若干意味のわからないまま、しばし映画は続くのですが、

後のセリフでの解説によると、
地球を含む惑星がある配列になったとき、
性的興奮にあった、性的未経験者が、謎の光を浴びると、
超能力を得る。という説明だったようです。

つまり、冒頭のシーンは一人エッチのシーンだったわけですが、
いまにして思うと、池田エライザさんのシーンを良く
観なかったので、損したーぁ。と思ってしまいました。

映画の事前情報としては、
「パンチラ」よりもよっぽど重要ではないかと思うのですが、
そうしたことは、得てしてネットのニュースでは得られません。(汗)

映画のストーリーを超要約すると、
超能力を得られた若者が、同じく超能力を得た悪者と戦う
という簡単なものですが、細かな所、特に後半が若干意味不明です。

高橋メアリージュンさん演じる、
超能力を持つ英語の先生が悪役として、
鴨川嘉郎(染谷将太)の高校に赴任します。

そして、高校と豊橋の街をどんどんエロっぽくしていくのです。

何故かロケーションが、
愛知県豊橋市豊川市(いわゆる三河地方)となっており、
このロケーション(街ではあるが東京でない&方言)が
何とも言えない、B級感を醸し出しています。

主要な役者さん達は、
この地方の方言(三河弁と思う)を使っている訳ですが、
上手いのか下手なのか私にはさっぱり分かりません。
ただ、なんとなくB級の面白い感が漂い、
シュールな面白さを醸し出します。

染谷将太さん演じる鴨川嘉郎の悩みは、
自分は誰と赤い糸で結ばれているかということです。
ただそれだけです。

彼は気になる女性を見る度、
あの娘が自分の運命の人ではないかと想像するのですが、
しかし、
誰が自分と赤い糸で結ばれているのかわかりません。

鴨川嘉郎に限らず、思えば私も同じような事を考えます。
40歳をとっく過ぎても、未だに気になる女性をみれば、
運命の人ではないかと勝手に思ったりするわけですが、
私の場合、そうした人は現れていません。

そもそも、運命の人。とか、
そんな考え方自体が間違っているような気もします。


映画はで、鴨川嘉郎の運命の人は何度も何度も登場します。

彼女は駆け寄ってきて、彼の手を取り、少し背伸びをして
キスをするのですが、顔はわかりません。

映画の後半に唯一顔が映し出されたのは、
彼が好きな真野恵里菜さん演じる浅見紗英ではなく、
幼なじみでヤンキーの池田エライザさん演じる平野美由紀でした。

幼なじみというのは得てして、
全く恋愛感情が生まれない物です。

しかし、そこに美人で素敵な女性がいたことに気付くのは、
いい大人になった、ずっと後のことなんですね。
そうした事を、園子温監督初めとした作り手のおじさん達は
知りながらこうした映画を作っていると思うと、
余計このB級感漂う映画に深みを感じてしまいます。

この映画は若い人がみるのと、おじさんが見るのでは、
印象がまったく変わってくるに違い有りません。

ただし、若い人はこんな映画をみるのかな?と思います。
今時、パンチラぐらいで、映画代も払わないでしょう。

そんな事も感じながら、私は映画を見るのです。

そして私はこの映画では、
やはり池田エライザさんが一番素敵に感じました。


池田エライザさんは、
「ニコラモデルオーディション」でグランプリを取り、
現在はCanCan専属モデルと言うことです。
偉いキャリアです。

本作でも、100人以上の中からオーディションで選ばれたそうですが、
園子温監督も彼女を絶賛しているようですね。

池田エライザさんの絵は、
 岡村靖幸さんのPVバージョンで観るのがオススメです。

 ところで岡村靖幸さんといえば、
 キャリア約30年のベテランですが、若い人にも人気があり、
 こうした今時の映画の曲に用いられたり凄い。
 と、ネットニュースにも出ていました。
 

主人公達の設定は高校二年(約17歳)なのですが、
主役の染谷将太さんが今年23歳です。
だいたい皆さんそんな歳かな。
と思いながら映画を見たのですが、

池田エライザさんだけは今年19歳ということで、
一人だけお若いです。

19歳と言えば高校性と大差ない年齢な訳で、
そうは見えませんでしたが、大人っぽくて意外です。
あんな高校性がいるんだぁ〜と思うと、
さらに微妙に良い感じです。

ブログを書くに当たって役者さんを調べて
意外だったのは、
染谷将太さんが今年、菊地凛子さんと結婚していたことです。
なんと菊地凛子さんのほうが10歳ほど年上です。
染谷将太さんのキャリアをみると、暴れん坊将軍から、
NHK大河ドラマまで大活躍なのですが、
若いのに安定した演技力にして、
10歳年上の女性と結婚できるという器の大きさです。
顔は若いのですが、相当な人物なのかもしれません。

他にも安田顕さんの演技など、心の底から面白いのですが、
よくこんな映画に、あの演技で登場してくれたと思います。
マキタスポーツさんも凄い役所ですが、
男性陣・女性陣含め、出演者全員、本当に偉いと思います。


ところで愛知県豊橋市は、
園子温監督の出身地なのだそうです。
鴨川嘉郎(染谷将太)は自分を投影しているのだそうですが、
いろんな意味で、なるほど。と思いました。

豊橋市豊川市は、
よくも、こんなお馬鹿な映画に協力したと思うのですが、
きっと園子温監督の出身ということもあり、
このような協力が得られたのだとも感じました。。

そして、こんなお馬鹿な映画を作って放映できる
この国はまだまだ捨てた物では無く、
本当に良い国だと心のそこから感じました。
この夏の映画でインパクトが大きく印象に残る今日の一本でした。


映画『みんな!エスパーだよ!』公式サイト

追伸)
池田エライザさんのHなシーンがもう一度みたいですね。