南壮一郎著「絶対ブレない「軸」のつくり方」は熱い男のつくり方と思いました。

本日ご紹介する「絶対ブレない「軸」のつくり方」は、
知識も経験もゼロの状態から、自らの努力だけでチャンスを作り、
本当にやりたい仕事である「スポーツビジネス」で成功つかんだ
若者(著者である南壮一郎氏)の話です。


著者の南さんは、米国大学でMBAを取得した帰国子女です。
帰国後、東京で外資投資銀行に勤務していました。

我々一般庶民がうらやむ、エリートビジネスマンですが、
南さんにとっての仕事は、自分の好きな仕事でなく、
社会人として、仕事(ビジネス)の作法を学ぶ。
といった程度の感覚でした。

本当にやりたいのは、スポーツ関連の仕事です。

もともとスポーツが好きだったと云うことに加え、
学生時代、長野オリンピックで通訳をした経験が心に残りました。
レポーターの代わりに、有名選手にインタビューを
したこともあったそうです。


若い頃に経験した仕事というのは後々まで、
その人の仕事観・価値観に影響を与えるものと思います。

ましてや、間近でオリンピック選手と接する時間をもったなら、
それは一生の思い出になるに違い有りません。


著者の南さんは、投資銀行で仕事をしながらも、
「スポーツビジネス」への思いは募るばかりです。

「オレなら、メジャーリーグの会長に手紙を出す。」

たまたま出逢ったスポーツマネージメント会社の
エージェント氏から言われ、
そのとおり、メジャーリーグ全球団のGMに手紙を出しました。

そして、南さんの人生が少しずつ変わっていきます。


その後も偶然出逢う、スポーツビジネスの有名人や
そういった人達からの貴重で熱いアドバイスが、
南さんを動かします。


そして、ついに南さんは楽天球団を立ち上げる直前の、
楽天三木谷社長にプレゼンの機会を得て、
創立準備のメンバーに加わります。


本書は、このように南さんの学生時代から現在に至る自伝的なものです。
見出しには、彼を支える考え方を、沢山の言葉で綴っています。

・自分で最初のアクションを起こす前に、人に頼ってはいけない
・夢を語ることはリスクでも何でもない
・しまりかけの「ドア」に、足を突っ込め
・Believe in yourself(イチローのエージェントがくれた言葉)
・できることはすべてやろう

etc.

このようにビジネス本や成功本よりも、さらに熱い言葉が記されています。
(雰囲気は、松岡修造さんの言葉に近いかもしれません。)


プロスポーツの厳しさが、「スポーツビジネス」業界全体に
影響を与えているようも感じます。

普通のサラリーマンでも、ココまでのマインドを保って過ごせば、
どんなことでも出来る。
それぐらい、熱い一冊と感じました。

自分の好きなことを中心に「ぶれない」自分を作れ。
著者である、南さんからの言葉です。


ようやく今年も梅雨が明けました。
熱い夏に、熱い男を目指す貴方にお勧めの一冊です。



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