堀川一晃著「プラスサイクル思考法」を読み、「人間は巨大な化学工場」であるという考え方を知りました。

私たち人間は、他の動物と違って、
自分のイメージ通りの生き方をすることができます。

もしくは、
少なくともイメージ通りの生き方に
近づいていくことが可能です。


自分の将来の”良い”イメージの事を、
”夢”といったり、
”目標”といったりします。

何処かのアメリカの大学の調査で、
学生時代に将来の夢や目標を持っていた人と、
持ってない人の年収を数年後に比較してみたら、

夢や目標を持っていた人の方が年収は高かった。
・・という話が、至る所で紹介されています。


こんな話をブログで書いてみると、
そんなの当たり前じゃん。
と思うのですが、

しかし実際に”夢”や”目標”を持ち続けるのは難しく、
多くの方が、年を重ねるにつれ、
”夢”や”目標”を失っていきます。

時に人は、そんな”夢”や”目標”を忘れてしまうことを、
「大人になる」と表現する場合もあります。

しかし、成功本/自己啓発本では、それはタブーです。


成功本/自己啓発本の多くはアメリカから
輸入された物と思うのですが、

そのアメリカではいい年をした大人でも、
大きくなったら何になる。
・・と本気で会話するのだそうです。
(他のビジネス本の受け売りですが。)

年をとったら枯れて静かに隠居生活をする。
という考え方は、日本とか中国とか、
東洋的な思考なのかも知れません。

ですから、
成功を目指す私たちは、
”夢”や”目標”は、
その内容を変えることはあっても
常に持ち続ける必要があるわけです。


加えてもうひとつ、

成功本/自己啓発本を読むと、
やたらと「ポジティブ思考」が出てきます。

夢や目標を考え、そして持ち続けるというとき、
ポジティブ思考は、とても大切です。

年を重ね、様々な経験や失敗を重ねると、
だんだん難しくなる思考法です。

一歩間違えると、
お馬鹿さんと区別が付かなくなる危険もあるのです。

しかし、先にも書いたように、
人間は自分の持つイメージに近づいていく性質があるため、
ポジティブな思考を持つことでしか、
明るい未来は切り開けません。


・・という訳で、
前置きが相当長くなっていまいましたが、
本日ご紹介する、堀川一晃著

「自己成長力が加速する7つのメソッド
プラスサイクル思考法」

では、「プラスサイクル思考」として、
「ポジティブ思考」の大切さを説いています。

本書が他の成功本/自己啓発本と違う点は、
人間が何故、ネガティブ思考を持つのかを
生物の歴史から説明し、

何故ネガティブ思考が良くないのか、
人間を生物として、そのメカニズムを
説明している点にあります。

簡単に「ポジティブ思考」で頑張りましょう。
・・・と、説いている書籍とは一線を画しています。


生物としての人間の歴史は、
その殆どを、弱者つまり食べられる側の生き物として
受け継がれてきました。

脳にはそういった時代の記憶が詰め込まれており、
危険を察知するための機能の一つが、
「ネガティブ思考」です。

日本の国から戦争が無くなり、
平和に暮らしているのは、ここ60〜70年位であり、

先の戦争の以前に、ポジティブ思考で生きることは
それは死を意味するに近いことでした。

しかし、現在、今は、違います。

その点を認識して、現代に最適な思考法
つまり「ポジティブ思考」に切り替えていくことが
大切です。

また、本書でもうひとつ心に残る考え方は、
「人間は巨大な化学反応工場」である。
をベースにした物の考え方です。

人間には生き物として、
食べ物を食べ、エネルギーに変換し、
脳からは、体調や気分によって、
時には薬となり、時には毒とも成る成分が
精製・分泌されるということです。

また体内では、常に細胞を作り替え、
がん細胞や様々な悪い細菌を殺しています。

そういった体の持つ、
良い化学反応機能の多くは、
笑いやポジティブ思考により活性に働き、
悲しい感情や怒りでは、機能が低下するだけでなく、
逆に毒素が精製されることもある。
という事を紹介しています。

即ちネガティブ思考は、仕事の面だけではなく
健康にも大きな影響を与えるということです。

ちなみに、
著者の堀川氏は、20年来病気をしていない。
とのことです。


本書に紹介される思考法の多くは、
堀川氏が学生の頃に考え、
それを40年かけて実践検証したものを書籍にした。
とのことです。

7つのメソッドは、他にも
自分を好きになる、睡眠中も脳は働いている。
・・など他の自己啓発本/成功本の中にも記されている
のですが、ベースと成るのは、

「ポジティブ思考」と「人間は巨大な化学工場」
の思考の2つではないかと感じます。


ポジティブ思考は難しい。
と考えいる方には、是非本書に示される
理屈から入ってみることをお勧めしたい、
今日の一冊です。




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