「愛する言葉 岡本太郎 岡本敏子」は言葉がじっと胸に染みてきます。

本日ご紹介する「愛する言葉」は、

芸術家である岡本太郎さんと、
彼を支えた岡本敏子さんの、

男と女を語った短い文章※を連ね、
一冊にまとめた物です。

※オリジナルは書籍やTV番組のものです。


文章の切り貼りといえばその通りですが、
通して読んでも、ちぐはぐな感じはありません。

それは、文章ひとつひとつから受ける、
強力な個性というかインパクトがあるためです。

そこらの恋愛本を超える文章の強さを感じます。

内容はどちらかと言えば恋愛指南的な内容が
多いのですが、

例えば、

 男は変に気負わず、
 信頼する女性に身を預けて欲しい。
 それがどんなに人生を豊かにするか。

 女は男によってひらかれる。
 それが私の実感。

・・・とこんな感じなのです。
※上記はどちらも、岡本敏子さんの文章です。


本書の帯には、

 支え合う。向き合う。溶け合う。
 タローさんととし子さんの透明な合いに、
 今の私は、ただただ
 憧れるばかりです。 宮沢りえ

と、宮沢りえさんの言葉がありまして、
私が書く文章よりも、遙かに上手に
本書の良さを表現しているように思います。


本文では、
岡本太郎さんの言葉を青文字で、
岡本敏子さんのことばを赤文字で表現しています。

私が男性と云うこともあろうかと思いますが、
「愛する言葉」という観点では、
岡本敏子さんの文章に、今恋愛を生きるような
若々しさや、年を経て熟練の域に達したハートを感じ、
心を揺さぶる力強さがありました。

対する、岡本太郎さんの文章は、
ご自身の恋愛哲学を語っているように感じます。
同じ男として、ふむふむ。と感心するような感じです。

また、岡本敏子さんは、
割と岡本太郎さんと具体的に名前を挙げて、
彼の良いところを書いているのに対して、

岡本太郎さんの文章は、
岡本敏子さんを指しているのか、
女性一般を指しているのか、
解りにくい表現となっています。

この点は、男女の違いでもあると思いますが、
ちょっと興味深い点です。


本書を読んで感じるのは、
この一冊から、恋愛の、そして男女の、
何かを学ばねば成らないということです。

もちろん岡本太郎さんのレベルには成れない
訳ですが、いい男になり、大好きな女性に愛されるべく、
努力しなければならない。

そんなふうに感じた今日の一冊でした。

いい男を目指したい方。
もっともっと良い恋愛・熱い恋愛をしたい女性。
そんな方々にお勧めしたい一冊です。

文字数は少なめですが、
詩を読むように、ゆっくりと味わいながら、、、
心にしみる一冊です。




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